4日目 4月10日(土) JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ 利用
  米原-大垣(散策)-樽見-大垣-揖斐-大垣-桑名-名古屋-岡崎-高蔵寺-多治見(泊)




 (4日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
  青色が実際に移動した軌跡。)


  この日は、樽見鉄道や養老鉄道の乗り鉄がメインであったが、この日が休日ダイヤであることをうっかりして
  いたので、現地で計画を一部変更して、明智鉄道への乗車は明日に変更し、愛知環状鉄道をこの日にした。
  米原 7:38 の大垣行きの電車に乗車。 平日だと 7:27 発だったので、これだと大垣 8:06 発の養老鉄道の
  揖斐行きに乗車できたのだが、土曜ダイヤだったので間に合わず、大垣には 8:14 に到着。



   (大垣市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


  大垣 9:11 発の樽見鉄道の列車には時間があったので、大垣駅から徒歩10分の大垣城に行くことにした。
  大垣城は 1535年(天文4年)に創建され、関ケ原の戦いでは、西軍・石田三成の本拠地となり、1936年(昭和
  11年)には国宝に指定されたが、残念ながら 1945年(昭和20年)7月戦災で焼失してしまった。現在の4層4階の
  天守は1959年(昭和34年)に再建されたものである。天守へは入場は9時からで時間が早かったので、大垣城
  公園周辺を散策したが、静かで気持ちが落ち着いた。大垣駅に戻る途中「水の都おおがき舟下り」の登り旗が
  ありシーズン中はたらい舟で川下りができ、この日は春休み期間中という事で営業していた。

   大垣市内の写真

  大垣駅に戻り、養老鉄道の駅舎は見つかったが、樽見鉄道は無く、実際はJR線のホームの一部にキップ売り場の
  ある小さな建物があるだけだった。 大垣 9:11 発の樽見行き列車に乗車。
  樽見鉄道は、大垣-樽見間 34.5km を結ぶ全線非電化の第三セクター路線で、かつては住友大阪セメント
  岐阜工場の製品輸送で経営は比較的安定していたが、2006年3月で同社の貨物輸送が無くなったため経営が
  厳しくなり廃線の危機が訪れた。しかし、ショッピングセンターの最寄駅となるモレラ岐阜駅を開設したり、各種
  イベント列車を走らせたり、全19駅のうちの17の無人駅に「市民駅長」を任命し無人駅を委託管理してもらう、
  といったコスト削減などの企業努力で何とか廃線を免れている。 1日フリーキップも発売されており、この日の
  大垣からの下り列車には土曜日ということもありフリーキップを利用した乗客が多いように感じられた。大垣から
  途中の本巣(もとす)までは列車の本数が多く、前述のモレラ岐阜駅もこの区間にある。本巣駅は、本社事務所
  と車両基地がある数少ない有人駅である。大垣-本巣間は市街地を走行する感じであったが、本巣-樽見間は
  桜の名所やきれいな渓谷が見えるところもあり、豊かな自然を満喫できる。途中の谷汲口からは谷汲山華厳寺
  方面へのコミュニティバスも出ているため、この駅で途中下車する人も見かけた。 大垣から約1時間で 10:12
  に終点の樽見に到着。 樽見からうずずみ温泉行きのバスが出ており、樽見で下車したひとの半数くらいは
  このバスに乗車していたが、今回の目的は乗り鉄がメインなので、折り返し 10;33 の列車で大垣まで引き返し、
  大垣には 11:36 に到着。

    樽見鉄道、養老鉄道、愛知環状鉄道の写真

  次に乗車するのは養老鉄道で、大垣 11:45 発の揖斐行きの電車へ乗車した。養老鉄道は、大垣-揖斐間の
  14.5kmの路線と、大垣-桑名を結ぶ 41.3km の2つの路線があり、どちらも電化されている。大垣駅のホーム
  では2つの路線の電車が隣り合わせとなっているので、桑名-揖斐間の直通電車は無いが乗り換えは容易に
  なっている。 養老鉄道の特徴として、平日の通勤・通学時間帯以外と土曜休日の全電車に自転車の持ち込み
  がOKである点があげられるが、それだけこの地域は公共交通の便があまり良くないようである。 実際に
  大垣-揖斐間で、自転車を持ち込む乗客を数人見かけた。 大垣を出発した電車は市街地を走り、24分で
  終着の揖斐に到着。大垣-揖斐間は観光資源らしきものは見当たらなかったが、揖斐駅から谷汲山華厳寺
  方面へのバスがあるようなので、揖斐駅から樽見線の谷汲口駅へ行くルートをもう少し検討すべきだったかも
  しれないと感じた。揖斐 12:25 発の折り返し電車で大垣に戻り、16分の接続で桑名行きの電車に乗り換える。
  大垣-桑名間には焼肉街道の養老駅、多度大社の多度駅などの観光スポットがあり、また石津駅からは
  木曽三川公園へ行くバスも(本数は少ないが)出ている。養老駅付近に美味しい焼肉店が数点あり「焼肉街道」
  と呼ばれているところがあり、「養老の滝」という有名な焼肉チェーンがこの地の関係がある事を今回初めて
  知った。三重県といえば伊勢神宮が超有名であるが、多度大社は 伊勢神宮との関係も深いため、三重県で
  4番目に参拝者数の多い神社となっている。木曽三川公園は、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)を一望
  できる展望タワーがある公園で大昔に家族旅行で来た記憶があるがあまり良く覚えていない。 
  今回は大垣-桑名間は乗り鉄で途中下車しなかったが、次回機会があれば上記の3つの観光スポットに
  行ってみたいと思う。 72分の乗車で桑名には 14:18 の到着。

  本日、3社目の私鉄乗り鉄は、JR東海道本線の岡崎とJR中央西線の高蔵寺を結ぶ、愛知環状鉄道への
  乗車である。 このため、桑名-名古屋-岡崎とJR線を乗り継いで、岡崎には 15:46 の到着。岡崎駅での
  接続は良く 15:51 の高蔵寺行きの愛知環状鉄道の電車に乗車する事ができた。岡崎-高蔵寺間 45.3km を
  結ぶ愛知環状鉄道は全線が電化されている。この沿線には高校、大学、工場が多く点在するため、平日の
  乗客は多く、一般的に経営状態が苦しい企業が多い第三セクター鉄道の中では珍しく黒字経営となっており、
  そのためか全列車で車掌が乗務している。ただしこの日は土曜日だったので、電車内はそれほど混雑は
  していなかった。 この路線は、岡崎城のある岡崎市、自動車のまちの豊田市、やきものの瀬戸市を通るので
  沿線には面白そうなスポットが多そうで、次回機会があれば途中下車して散策したいと思う。なおこの路線は
  基本は単線であるが、多くの箇所がすぐ複線化ができるようなスペースを有する高架の構造になっており、
  実際一部は複線化がされている。 高蔵寺には 16:59 に到着。

  高蔵寺からJR中央西線に乗り換え、今夜の宿泊地の多治見へと向かい、多治見に 17:14 に到着した。
  多治見構内には、自由に使える「ストリートピアノ」が置いてあったが、残念ながら名曲を演奏している人は
  いなかった。 今夜の予約したホテルは「多治見天然温泉 ホテルルートイン多治見インター」であるが、
  ホテル情報でのアクセスの項目は「JR多治見駅より車で7分」との記載があったので、当初は多治見駅から
  徒歩では難しいと思ったが地図を見ると駅から2km程の距離だったので予約した経緯があるが、実際に
  駅から歩いてみると、ゆっくり歩いても20分程でホテルに到着する事ができた。昨日と違い、この日は
  天然温泉の大浴場に入れたので快適であった。


   旅行記(5日目)


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