6日目 12月15日(土) 青春18キップ利用
熊本-久留米-日田(日田散策)-豊後森(豊後森散策)-由布院(湯布院散策)大分 宿泊は大分。
(6日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日は、久留米からJR久大本線に乗車し、久大本線内の、日田、豊後森、湯布院の3つの観光スポットを見て大分に宿泊、というコースで
ある。 当初は、先に熊本市内を散策する予定であったのを急遽計画変更したのだが、時刻表のチェックが不十分で熊本をもう少し早く出発
していたら日田への滞在時間を長くする事ができた事に後で気が付いてしまった。
熊本-日田間の写真
今回は、熊本 8:01 の電車で久留米まで行き、この日は土曜日だったので、久留米からの久大本線では臨時特急「ゆふいんの森」も走行して
いたが、久留米から久大本線の普通列車に乗りついだ。 途中、善導寺駅で反対方向の列車の待ち合わせがあり、更に夜明駅では現在普通に
なっている日田彦山線の線路を見て、日田には 11:24 に到着した。
(日田市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
日田市の中心地である豆田町(まめだまち)は、江戸時代幕府直轄の城下町として栄えた「天領」で、今なお往時を偲ばせる古い建物や町並みが
数多く残っているエリアであるが、JR日田駅からは少し離れていて徒歩15分ほどかかるので、今回は上町通りと御幸通りを軽く一周する
だけの時間しか確保できなかった。日田は2011年2月に家族旅行で来た事があり、街並みはその時とあまり変わっていなかったが、今回は
外国人旅行者が非常に多かった。 時間の制約のため、、特効薬である日本丸(にほんがん)に関する資料を集めた「岩尾薬舗日本丸館」、
天領日田のおいしい水で酒造りを続ける蔵元クンチョウ酒造の歴史や文化を紹介している「薫長酒蔵資料館」、この地区の民俗や経済に
関する博物館である「廣瀬資料館」、歴史的建造物(旧商家)である「草野本家」の4つの建物の外観を見ることを目標にして散策したが、
最後の「草野本家」は大改修中であった。 上町通りは多くの観光客にあふれていたが御幸通りはそれほど混雑しておらず、落ち着いて散策
できた。
日田の写真
(豊後森駅周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
日田駅に引き返し、日田 12:33 の普通列車で豊後森へと向かい豊後森に 13:09 に到着。
豊後森駅のすぐ近くにある旧豊後森機関区は 1934年(昭和9年)の久大線全線開通とともに完成し、最盛時には蒸気機関車21台が所属する
大規模な扇形機関庫であった。 現在は線路が外され、扇型機関庫と転車台が残るのみとなっている。2009年(平成21年)2月6日に機関庫及び
転車台が「旧豊後森機関区の関連遺産」として近代化産業遺産に認定され、2012年(平成24年)8月13日に機関庫及び転車台がそれぞれ
「旧豊後森機関庫」及び「旧豊後森機関庫転車台」として国の登録有形文化財に登録された。
近くに、旧豊後森機関庫や鉄道の歴史に関する資料が展示されている「豊後森期間庫ミュージアム」もあり、ここに入場すると近くのお店を
利用すると割引やおまけが付くクーポン券をもらう事ができる。
豊後森駅周辺の写真
豊後森から由布院までは、豊後森 14:14 発の特急列車を利用する事にした。 由布院に 14:45 の到着。
(湯布院温泉街の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
湯布院も2011年2月に家族旅行で来た事があるので、今回は次の列車までの約1時間半に「金鱗湖(きんりんこ)」まで往復することにした。
ところで、駅名は由布院で観光地は湯布院となっており少しややっこしいが、ポイントは以下のようになっているようである。
(1)もともとは「由布院」。 (2)昭和30年に由布院町と湯平村が合併して「湯布院町」になった。 (3)更に平成17年の合併で「由布市」
となり、(4)現在は、「湯布院」と「由布院」が混在している。
金鱗湖は、明治初期の儒学者・毛利空桑が、湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのを見てこのように名付けたといわれている。
また、このあたりは大分川の源流のひとつであり、この池に朝霧がかかる風景は由布院温泉を代表する景観となっている。面積は0.8ヘクタール、
周囲約400メートル、水深は約2メートル、の小さな湖である。
この日は土曜日だったので特急列車の本数が多いためか、行きも帰りも多くの観光客であふれていて、しかも半分程度は外国人のような感じ
である。 日田と由布院という大きな観光スポットをかかえ、多くの特急列車も走っている久大本線はすっかり観光路線に定着したように見える。
湯布院の写真
由布院 16:06 発の列車に乗車し、大分には 17:01 の到着。 今夜の宿舎は、ホテル法華クラブ大分であるが、大分駅からホテルまでの途中に
「大分銀行赤レンガ館」があった。元々は 1913年(大正2年)に旧第二十三国立銀行本店として建てられたもので、設計は、旧唐津銀行本店の
時にも出てきた辰野金吾が絡んでいる。実際には唐津東京駅などの設計で知られる辰野片岡建築事務所(辰野金吾・片岡安)が担当し、現在は
国の登録有形文化財に登録されている。
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