5日目 3月22日(木)
近江八幡(近江八幡散策)-安土(安土城趾散策で、行きは安土駅から安土城趾下までタクシーを使用)-米原-大垣-名古屋-中津川-塩尻 塩尻(泊)
この日は、最初に近江八幡市内を散策後、安土城趾に行き、中央西線を乗り継いで塩尻まで移動、というコースである。
(5日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
近江商人の屋敷等がある近江八幡の観光スポットは駅から離れているので、駅前から路線バスに乗車し小幡上筋(おばたかみすじ)バス停で下車する。近江八幡には「メンターム」
という名の軟膏薬を製造販売している近江兄弟社があるが、この会社の創設者の一人である米国人のウィリアム・メレル・ヴォーリズは日本で数多くの西洋建築を手懸けた建築家で
ある。近江八幡市内には彼が手懸けた「ヴォーリズ建築」が多く残されている。
小幡上筋バス停の近くに、池田町洋風住宅街があり、最初のヴォーリズ建築の外観を見る事ができた。さらに進むと本願寺八幡別院という大きなお寺があり、ここから市内中心部の
新町通りあたりが古い街並みが続いている。 次の観光スポットである八幡堀(はちまんぼり)は、戦国時代に造られた人工の水路で、この八幡堀の水運によって町は発展し近江商人を
生んだ、と言われている。ここは映画やテレビ時代劇のロケ地としても活用されている。 少し歩いて、観光案内所も併設されている白雲館(はくうんかん)という名の明治時代初期の
洋風校舎であった。この観光案内所で「近江八幡おもてなしポスポート」を購入したのだが、この日は祝日の翌日で休館している施設が多かったため、結局はお得にならず少しマイナス
になってしまった。 (ただしこのパスポートは購入6ヶ月後間は有効なので、9月下旬までにもう一度近江八幡を訪れ今回見残した施設を見学すれば元はとれるが。。。。)
近江八幡市内の写真(1)
(近江八幡と安土城趾の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
とりあえず、このパスポートが使える八幡山ロープウェイに乗り、山頂から琵琶湖や八幡市内を展望する事にした。雨は降っていなかったが平日の朝早い時間帯だった事もあり、
ロープウェイの乗客は私1人だけであった。ロープウェイはわずか4分で山頂へ到着。山頂には一周30分程度の散策コースがあり、琵琶湖や西の湖の眺望を楽しむ事ができた。
また山頂には豊臣秀吉の養子の秀次の菩提を弔うために創設された瑞龍寺(ずいりゅうじ)、別名村雲御所と称する寺院があり、当日も参拝客がお参りしていた。
ロープウェイで下山して、日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)を通り、再び近江八幡市内散策を行う。 本日休館のかわらミュージーアムから慈恩寺通りを通りヴォーリズ建築
である「ヴォーリズ記念館」を見た後、郷土博物館、歴史民俗資料館、旧西川家住宅の3館がある新町通りへと向かう。この3館も本日休館であったが隣の旧伴家住宅は開館していた
ので内部を見学した。ここは八幡商人「伴庄右衛門」の江戸時代に建てられた本宅であり、ホールのような土間空間、吹き抜けの高さ、45畳の大広間など豪快な建物で、当日は
ひな人形が飾ってあった。残りの時間はアンドリュース記念館や旧八幡郵便局などのヴォーリズ建築を見たあと、再び小幡上筋バス停から路線バスに乗り近江八幡駅に向かった。
近江八幡市内の写真(2)
近江八幡駅から1つ米原寄りの安土駅で下車し、次の目的地である安土城趾を目指す。ガイドブックには安土城趾までは徒歩約40分となっていたので、合計1時間半もあれば
十分だと考えていたが、実際は安土駅から安土城趾入口まで更に徒歩20分ほどかかる事がわかった。 安土駅 13:21 発の電車に乗らないと今夜の宿泊地である塩尻に19時頃
に着かないので、安土城趾は諦めようと思った時、ちょうど安土駅周辺を営業している2台しかないタクシーの1台が安土駅まで乗客を運んで来たところだったので、行きはこの
タクシーを利用させて頂いた。特別史跡安土城趾は織田信長が天下統一に向けて拠点としたところで、今は天守跡、本丸跡の石垣や礎石が残っている。山頂までの道には環境保全
のためかトイレ等の設備が一切無く、ひたすら約40分の登り道を歩く。当日はそれなりの人が散策していたが、1人しかいないと少し寂しい感じのところである。
頂上からは安土の田園風景や西の湖などが見え、良い眺めであった。 帰り道は途中から三重の塔や仁王門がある道を通り、無事安土城趾入口まで下山できた。
安土駅までは畑の中を通る道を通り、何とか予定の電車に間に合う事ができた。
安土城趾から塩尻までの写真
安土からは米原、大垣で乗り換えて名古屋まで東海道本線、そのあと中央西線で中津川へと向かう。この間は所謂市街地で沿線住民が多く電車の本数は多いが、中央西線からは
各停電車の本数が極端に少なくなる。 中津川 17:00 発の電車で塩尻へと向かったが、途中からはすっかり雪景色に変わった。
塩尻 18:50 着で、今夜の宿の「ホテル中村屋」まで、除雪されている雪道を注意深く歩く必要があった。
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