3日目 3月20日(水)
豊岡-宮津(宮津市内散策)‥(バス)‥伊根‥(バス)‥一の宮(天橋立散策)‥(徒歩)‥天橋立(天橋立ビューランド)-宮津-福知山-宮津-西舞鶴-東舞鶴 東舞鶴(泊)
この日は青春18キップは使わず、「天橋立まるごとフリーパス」を使って、豊岡から京都丹後鉄道で天橋立を散策し、京都丹後鉄道の宮津-福知山を往復後西舞鶴経由で
東舞鶴まで行くというプランである。
(3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
豊岡 7:30 発の京都丹後鉄道で宮津へと向かう。 京都丹後鉄道の豊岡駅は早朝は駅員が居らず、「天橋立まるごとフリーパス」をそのまま持って列車に乗車する。
あいにくこの日の朝も小雨が降っていたため車窓はいまいちであった。約1時間20分で京都丹後鉄道の本社もある主要駅の宮津に到着。
小雨の中、宮津市内の散策を開始した。当初の計画ではカトリック教会と江戸時代の豪商の旧三上家住宅を見る予定であったが、少し道に迷った事もあって、カトリック教会
だけしか見られなかった。この教会は 1896 年に創設されたロマネスク様式の教会で、畳敷きにステンドグラスの窓を配し、訪れた礼拝者は畳に正座して祈りを捧げる、という
全国でも珍しい教会との事なので内部を見たかったが、内部には入られなかった。 教会から少し歩いたところにある「道の駅 海の京都 宮津」から天橋立経由の路線バスに乗り、
伊根へと向かう。 宮津の道の駅から乗車した路線バスは、天橋立駅や対岸の一の宮を経由して伊根方面に向かうが、地元の病院なども立ち寄るため、伊根まで1時間以上もかかり
伊根には 10:44 に到着。
豊岡から伊根までの写真
(天橋立と周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
伊根町は丹後半島の北東部に位置し、舟屋と呼ばれる船の収納庫の上に住居を備えたこの地区独特の建造物が立ち並ぶこの地域一帯は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
伊根観光案内所があったが、最近できたばっかりのようで、職員も観光客対応は慣れていないようであった。幸いな事に伊根に着く事には雨は止んでいたので、伊根湾の舟屋の光景を
落ち着いて見る事ができた。 なお、伊根湾めぐりの遊覧船もあり海から舟屋を見る事ができ、実際に同じ路線バスに乗車していた観光客も利用していた。
伊根での滞在時間が約30分しかなかったのが少し残念であったが、この日は天橋立を2カ所から眺望するという欲張った計画なので、伊根発 11:12 の路線バスに乗り、天橋立の
対岸の一の宮まで引き返した。伊根と一の宮間の所要時間は約30分であった。
一の宮周辺の写真
一の宮バス停からケーブルカーに乗り傘松公園へと向かう。傘松公園へはケーブルカーとリフトという2つの移動手段があるが、この日は風が強かったのでリフトは営業休止であった。
ケーブルカーで4分のところにある傘松公園は股のぞき発祥の地とされている展望公園で、すっかり雨があがったので天橋立の眺望を見る事ができた。 展望台に写真屋の人がいて、
「観光客のカメラのシャッターを無料で押す代わりに、写真屋さんのカメラでも撮影し、気に入ったら買ってもらう」という商売をやっていた。 結構買っていく観光客もいて、私も
雨があがって眺望を楽しめた気の緩みから、珍しく買ってしまった。(金1200円)
次にここからさらに登山バスで上の成相寺(なりあいじ)へ向かう。 ケーブルカーこの登山バスも「天橋立まるごとフリーパス」でカバーしていると思っていたが、成相寺の拝観料
500円は別料金という事でバス乗車時に徴収された。 成相寺へは登山バスで7分の距離であるが、このバス専用の道路のようで道中は一般車両を見かける事はなかった。
成相寺は西国三十三所第28番札所となっており、天橋立が眼下に望む景勝地という立地条件が良いところにある。境内には本堂と五重塔があるが、近くの弁天山展望台からの眺望は
傘松公園より標高が高いためまた違った光景に見える。弁天山展望台には誰もおらずのんびりできたので、持ってきた自取り棒で写真を撮ったが、自取り棒での写真撮影はなかなか
難しい。 雨はあがったがとても寒く、旅行直前に100円ショップで買った首に巻くマフラーがとてもありがたく感じた。
登山バスとケーブルカーで一の宮まで下山し、観光船で天橋立駅がある天橋立桟橋へと向かう。船の所要時間は13分で、今朝乗車した路線バスに比べ半分くらいの所要時間である。
天橋立桟橋から一の宮桟橋行きの観光船はすぐに折り返し運転だったので、再び一の宮桟橋にもどり、この日本三景の1つである3.6kmの砂嘴(さし)を歩く事にした。
なお、折り返しの遊覧船にはアジア系外国人の団体客が乗車し、カモメの餌(カッパえびせん)やりを楽しんでいたので賑やかであった。
やや急ぎ足で、一の宮から天橋立桟橋近くの知恩寺まではは約50分ほどの所要時間であったが、東側の宮津湾側は波が高いのに対して観光船の航路である西側の阿蘇海側は波が
とても穏やかであった。
遊覧船と砂嘴の写真
知恩寺は智恵を授かる文殊さんとして有名な文殊菩薩の霊場で、茶屋通りに面する山門がとても立派であった。
次に天橋立ビューランドへと向かう。天橋立ビューランドは遊園地であるが、ここからも天橋立を眺望できる。天橋立ビューランドへはモノレールとリフトの選択ができるが、
ここはリフトも営業していた。 天橋立ビューランドの場合は、傘松公園とは異なり「股のぞき台」がちゃんと整備されていた。ここからの眺めも傘松公園と比べて特に見劣り
もせず、とても楽しかった。
天橋立の砂嘴を歩く事と遊覧船に乗車する事を両方を実現したため、当初の予定より1時間ほど遅れて、天橋立 16:19 の列車に乗車する事となった。「天橋立まるごとフリーパス」
を利用するからには京都丹後鉄道全線に乗りたいので、次の宮津で福知山線に乗り換え、宮津-福知山間を往復する。 実は福知山で1分の接続時間しかなかったのだが、
列車の運転手に事前に確認したところ、福知山で折り返し客がいることを伝えておいて頂いたため、効率良く宮津-福知山間の往復ができた。
京都丹後鉄道は福知山-宮津-天橋立間が電化しており、京都などから天橋立直通の特急電車が走っているが、折り返しの福知山-宮津間の普通列車はディゼルカーではなく
電車であった。
知恩寺と天橋立ビューランドの写真
宮津から西舞鶴行きの列車に乗り、西舞鶴からJR線に乗り換え今夜の宿泊地の東舞鶴へと向かい、東舞鶴には 19:16 の到着であった。
京都丹後鉄道の有名な絶景場所の由良川橋梁は、残念ながら暗くなってしまったので、あまり楽しめなかった。
旅行記(4日目)
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