4日目 3月23日(木)
 出雲市(出雲大社散策)-出雲市-米子-境港(境港散策)-米子-新見-備中高梁(泊)



 (4日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 この日は、午前中に出雲大社参拝のため、出雲市駅 7:40 のバスで出雲大社へと向かう。出雲大社は 1998年の春に家族旅行で行った事があるが20年近く前の事なので、
 ほとんど記憶に残っていない。鉄道ファンとしては一畑電鉄の電車で行きたいところであるが、電車では途中、川跡駅で乗換が必要で電車の本数も多くなく所要時間も
 かかるのでバス便とした。 出雲大社正門がバスの終点であるが、その間「旧大社駅」、「電鉄大社駅」を通るので、バス便の方が出雲大社参拝には歩く距離が少なく
 なるので便利のようである。



(出雲大社とその周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 正門に立つ大きな木製の鳥居をくぐり、途中に小さな祓社(はらえのやしろ)と呼ばれている小さな社があるが、まずここでお参りして心身を清め先へと進む。
 次に祓の橋(はらえのはし)を渡ると両側に立派な松並木が参道まで続いており、やがて銅鳥居という日本で一番古い銅製の鳥居があり、その前に拝殿がある。
 出雲大社では二礼四拍手一例が正しい作法との事なので私も正しい作法でお参りを行う。その後は時間の許す限り出雲大社境内を散策したが、朝8時台の時間帯にも
 かかわらず、そこそこの参拝客や観光客の姿があった。

   出雲大社境内の写真

 出雲大社正門から参道を下って行き、一畑電鉄の出雲大社駅に立ち寄る。駅舎は洋風で屋根は高く丸みを帯びている。この駅が開業したのは1930年(昭和5年)であるが
 当時出雲大社の門前駅とも言えるこの駅が和風ではなくこんなに個性的な駅だった点に関して景観論争はなかったのであろうか。
 この駅には、現役を退いたレトロな電車があり電車内にも入る事ができ、楽しむ事ができた。
 電鉄出雲大社駅から更に10分ほど歩き旧大社駅に着いたが、こちらは純和風木造平屋建てで「和風駅舎の最高傑作」と称しても良いくらいの立派な駅舎である。
 JR大社線は平成2年(1990年)に廃止されたが、残された長いホームの跡から、黄金期にはこの出雲大社詣の人たちでこの駅が賑わったものと想像できる。
 実は私も大学生時代にこの駅に来た事を記憶しており、当時スライド用のリバーサルフィルムで撮影した大社駅前の写真を見つけたので、とても懐かしく感じた。



    (約40年前の旧国鉄大社駅前の写真)

   出雲大社周辺の写真

 旧大社駅前からバスでJR出雲市駅へと向かう。計画では出雲市 10:41 発の列車で米子へと向かい、米子から 12:32 発の境線の列車に乗り換える予定であったが、
 出雲市 10:41 発の列車が、線路に人が立ち入ったとの情報の影響で大幅に遅れ、境線の列車は一本後の 13:22 発の列車になってしまい、境港市の散策時間が減った
 事が残念であった。 ただし代わりに米子駅ホームに停車していた東京から到着した寝台電車特急「サンライズ出雲」号をじっくりと眺める事ができた。
 境線は米子-境港間の17.9kmの路線であるが駅間の距離が短いため約45分もかかる。 また列車には水木しげる作の妖怪の漫画がラッピングされており、
 境線の駅には、例えば米子駅は「ねずみ男駅」、境港駅には「鬼太郎駅」というように妖怪名の駅名が愛称となっており、とても楽しい路線である。
 途中に米子空港駅があり、ここからすぐに米子空港へ行くことができるためか、スーツケースを持ったビジネス客らしき乗客も多かった。 境港には 14:05 に到着。



  (境港市散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

   境港市内の写真(1)

 境港市は日本の著名な漫画家である水木しげるの出身地でもあり、駅から続く「水木しげるロード」には漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターの銅像が
 並んでおり、散策に楽しいところである。 水木しげるロードの終わり近くには、「水木しげる記念館」があり、水木しげるの漫画作品を一同に紹介しているほか
 冒険家でもあった水木しげるの冒険旅行写真の展示や愛用の旅行トランクなどの紹介もあり、いろいろと楽しめる施設でもある。 1998年の家族旅行の時にも
 境港市に立ち寄ったが、この水木しげる記念館は 2003 年設立なので、当時は存在していなかった。
 境港市は「さかなと鬼太郎のまち」とアピールしているように漁業も有名であり、「水木しげるロード」に続いて「おさかなロード」があるが、残念ながら
 時間不足で「おさかなロード」は散策できなかった。返す返すも出雲市-米子間の列車の遅延が残念であった。

   境港市内の写真(2)

 境港発 15:19 の列車で米子へ引き返し、米子で5分の接続で新見行きの電車に乗り換え、この電車の中で明日の備中松山城行きの乗り合いタクシーの予約を
 電話で行った。 新見駅で備中高梁方面行きの電車の待ち合わせに約50分ほどあったので、新見駅前の食堂で夕食を済ませた。新見市の中心街は新見駅から
 離れたところにあるので新見駅周辺はお店も少なく、寂しいところである。
 明日、備中松山城へ行くためこの日は高梁国際ホテルに宿泊したが、大浴場は無い、朝食はバイキング形式でなくご飯のおかわりができない定食、それなのに
 料金は今回の4泊旅行の中で最高値、という事で、やはり競争が少ない市内のホテルは良くない、と強く感じた。



   旅行記(5日目)

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