5日目 3月24日(金)
 備中高梁(備中高梁散策)-総社-岡山-相生-姫路-米原-豊橋-浜松-小田原-町田



 (5日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
   青色が実際に移動した軌跡。 なお、米原から自宅の東京までの区間は表示を省略)


 この日は予約済みの備中松山城8合目のふいご峠行きの乗り合いタクシーが 9:50 の出発だったので、ホテルをチェックアウト後、乗り合いタクシーの出発時刻
 までの間に備中高梁市内を散策する事とした。



 (備中高梁市と備中松山城散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 備中松山城(山城)の城下町として発展した高梁は、歴史的町並みが残っている城下町というイメージのほかに、吉備国際大学のキャンパスもある若者が多い町
 というイメージがあり、実際にも岡山-備中高梁間は電車で約55分で電車の本数も比較的多いので、若者の定着率の良い町のようである。
 備中高梁駅から徒歩で約10分のところにある紺屋川筋の美観地区は日本の道100選にも選ばれており、河畔には美しい桜と柳の並木道が続いており、
 県下最古の教会・高梁キリスト教会堂や藩校有終館跡などがあり情緒豊かな町並みとなっている。桜のシーズンは賑やかであろうと思われる。
 更に少し歩いて、高梁商家資料館に着く。ここは江戸時代にこの地で小間物屋をはじめ、その後、両替商、高瀬舟の船主等を経て醤油製造で財をなした豪商池上家
 の邸宅であったが現在は無料休憩所になっている。開館は10時からだったので、残念ながら中には入ることができなかった。
 更に歩いてかつての旧折井家と旧埴原家の住宅である武家屋敷前に来たが未だ開館時間の9時前であったので残念ながら入館は割愛した。この付近に松竹映画
 男はつらいよのロケ地になった邸宅の門もあった。更に進むと頼久寺があり、ここは庭園が有名なので拝観させて頂いた。この庭園は禅院式枯山水蓬萃庭園(鶴亀の庭)で
 江戸初期の庭園としてはわが国を代表するものの一つ、との事である。 備中高梁駅の戻る途中に高梁市郷土資料館があるが、明治37年に建てられた趣のある
 洋風木造建築で、元は高梁小学校の本館であったところである。

   備中高梁市内の写真

 備中高梁駅からの乗り合いタクシーは11人の参加であった。一般車は途中の城見橋公園の駐車場までしか行けないが、タクシーなどの通行が許可された車両は
 8合目のふいご峠まで行く事ができる。 城見橋公園駐車場-ふいご峠間は道幅が狭いため、運転手には連絡用として通信用のトランシーバーを持つことが
 義務づけられているようである。
 ふいご峠駐車場は約10台ほどしか駐車できない狭いところであるが、ここからお城まで徒歩20分程度で行く事ができるため、この日はJTB社のシルバー層が
 多いツァー客の団体も来ていた。JTB社の添乗員に話を聞くと、一行は北海道から来て倉敷の白壁地区、鷲羽山をまわってここに来たとの事である。
 備中松山城は江戸時代から現存している天守閣を有する全国で12城(いわゆる現存12天守)のうちの1つで、歴史は古く鎌倉時代に築城され明治時代に廃城
 されるまで16代の城主が誕生し、この山陰山陽地域の要衝の地をめぐって多くの争奪戦が繰り広げられたところである。 しかしこのような山奥では実際の
 政務を行うのには非常に不便なので江戸時代には山麓に御根小屋という御殿を構え、そこで藩主の起居・藩の政務を行っていたようである。
 今回はふいご峠から備中松山城までの約20分の道を往復しただけであったが、備中高梁市内からの登山道を通っても片道1時間程度で行く事ができ、登山道では
 大石内蔵助が腰掛けたと言われている石などもあり楽しそうだ。

   備中松山城の写真

 再び乗り合いタクシーで備中高梁駅に戻りJR伯備線で倉敷方面の上り電車に乗車したが、今回は途中の総社で下車し桃太郎線の愛称を持つJR総社線で岡山へと
 向かう。総社線沿線の吉備路にも吉備津彦神社など見どころが多いので次回岡山周辺に来た時には吉備路散策を検討したい。
 岡山-相生-姫路と各停電車を乗り継ぎ、姫路からはJR西日本とJR東海の新快速電車で浜松まで行き、浜松からは新幹線で小田原へ、という手慣れたコースで
 あったが、2017年3月4日のダイヤ改正で米原発 19:05 の電車が浜松行きではなく豊橋止まりに変更になった事を見落としていたため、浜松発 21:59 の東京行き
 最終ひかり538号への接続時間が4分しかなく、ギリギリ乗車できた、というハプニングがあった。 新ダイヤでは、浜松-静岡間の通勤ライナーの快速電車に
 乗れば、米原発は1時間繰り上がるが新幹線は静岡-小田原間で良さそうなので、次回はそのように変更する予定である。


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