4日目 3月27日(木)
  宮崎-青島(青島散策)-飫肥(飫肥城址周辺をレンタサイクルで散策)-南宮崎-宮崎-延岡-佐伯-大分(泊)




 宮崎発 7:51 の青島行き各停列車に乗る。途中の運動公園駅で多くの高校生が下車したが、春休みのクラブ活動のようである。
 青島駅で下車し、徒歩10分で青島に到着。青島は陸続きの周囲 1km 弱の島で、島内には海幸彦、山幸彦の神話の舞台になった
 青島神社と、日向神話館がある。また、青島をとりまく波状岩は、「鬼の洗濯板」と呼ばれ、中新世後期(約700万年前位)に
 海中で出来た水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が隆起し、長い間に波に洗われ、固い砂岩層だけが
 板のように積み重なって見えるようになったとの事。 次の列車までの約1時間15分で、青島一周と青島神社、日向神話館、
 青島亜熱帯植物園を駆け足で散策し、青島駅に戻る。

   青島の写真

 青島発 9:39 の列車に乗り、飫肥(おび)駅に 10:19 に到着。 飫肥は飫肥城を中心とした飫肥藩5万7000石の旧城下町であり、
 江戸時代の武家屋敷町、町人町、寺町などの町並みが多く残され、「九州の小京都」とも称されいるところである。
 飫肥駅から飫肥城までは徒歩でも行くことはできるが、時間節約のため駅前でアシスト付きの自転車を借りる事とした。
 何とこの自転車1日借りて500円で、しかも自転車利用者は町あるき食べあるきマップ付き全館入場チケットが500円に
 割り引きになる、という優れものである。 町あるき食べあるきマップには5枚の引換券が付いており、協賛店に引換券を
 渡すと、食べ物や雑貨品が貰える、という非常に面白い企画である。 私は、串だんご、アイスクリーム、お菓子などと引き替
 えた。協賛店は 2014 年3月時点では約30店ほどであるが、4月以降は更に10店以上は増える、との事である。

 アシスト付きの電動自転車で飫肥城へと向かう。駅前で購入した全館入場のチケットで、豫章館、松尾の丸、歴史資料館、
 小村記念館と見学する。この他にも旧藩校振徳堂や旧伊東伝左右衛門家などは無料で見学する事ができる。
 豫章館(よしょうかん)は飫肥藩主伊東家の庭園と屋敷、松尾の丸は江戸時代の藩主の御殿を再現したもので、歴史資料館は
 伊東家や家臣たちの甲冑、刀剣、武具、古文書、衣服などを展示したものである。 また小宮記念館は日本の近代外交の礎を
 築いた明治時代の外交官小村寿太郎についての資料が集められている。旧藩校振徳堂は小村寿太郎も学んだ飫肥藩の藩校で、
 旧伊東伝左右衛門家では飫肥藩上級家臣の武家屋敷と庭園が見られる。

 飫肥城から坂を下って、商家資料館、旧高橋源次郎家、旧山本猪平家を見学する。
 商家資料館は飫肥城下の商人の暮らしに触れる事ができる資料館である。ここで引換券でアイスクリームを食べていると
 係の人よりブログ作成に協力して欲しいとの依頼を受け、アンケートへの対応を行った。旧高橋源次郎家は飫肥の実業家で
 貴族院議員であった高橋源次郎の旧家であり、旧山本猪平家は飫肥の豪商であった山本猪平の旧家である。

   飫肥の写真

 約3時間弱の飫肥の散策を楽しみ飫肥発 13:02 の列車で宮崎方面に引き返す。この列車は南宮崎止りでだったので乗り換えて
 宮崎発 14:46 の延岡行き各停電車に乗る。延岡着 16:22 であるが、もう一度南延岡まで戻り、南延岡発 16:43 発の佐伯行き
 各停列車に乗る。 日豊本線は幹線であるが、延岡-佐伯間は特急は1時間に1本走っているのに対し、各停列車は1日3本
 しか走っていない。しかも電化区間にもかかわらず、この区間の列車は電車でなく気動車(ディーゼルカー)である。
 使い古しの気動車を想像したが実際には結構綺麗な気動車であったのが意外であった。 延岡-佐伯間に宗太郎という名の
 秘境駅があるが、列車は幸運にも3分間停車したので、この駅の写真を撮ることができた。
 列車は 18:04 に佐伯駅に到着し大分方面へは3分の接続であった。 接続列車はロングシートの電車で途中から春休みの
 クラブ活動と思われる高校生が大量に乗車して来た。 大分には 19:33 に到着し、ホテル法華クラブ大分に宿泊した。


   宮崎から大分までの写真


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