3日目 3月26日(水)
  鹿児島中央-指宿(砂湯体験)-枕崎-鹿児島中央-宮崎(泊)




 予定では指宿でレンタサイクルを借りて池田湖方面に行く予定だったが、あいにくの小雨だったので、予定を変更して指宿で
 砂湯を体験する事にした。
 鹿児島中央発 7:51 の快速 なのはな にて指宿への向かう。この指宿枕崎線の鹿児島中央駅からしばらくは通勤、通学路線の様相で
 この快速列車もロングシートであった。 指宿に近づくにつれて車窓から海が見え景色もだんだんと良くなってきて、8:59 に指宿
 に到着した。 指宿駅から徒歩で15分のところに「砂むし会館 砂楽」があり、ここで砂湯が体験できる。ここは屋根も付いている
 ので全天候型の施設となっている。受付を済ませ浴衣に着替えて海岸に降り、指定された砂の上に仰向けになる。すると係の人が
 熱い砂をかけてくれ、10分程くつろぐと前進から汗が出てさわやかな気持ちになる。 その後は浴衣を脱ぎ体の砂を洗い落とした
 あと温泉にゆっくり入る、というコースになっていた。

   指宿の写真

 体がすっきりしたところで再び指宿駅まで引き返す。指宿枕崎線は、鹿児島中央-山川(指宿の次の駅)までは本数が多いが、
 山川-枕崎間は1日6本しかない超ローカル線になっている。次の枕崎行きの列車まで時間があったので、指宿-山川間を列車で
 往復した。山川駅は「JR日本最南端の有人駅」となっているが、山川駅から2つめの無人駅の西大山駅の方が「JR日本最南端の
 駅」として有名だと思う。 ちなみにJRの日本最西端の駅は佐世保駅であるが、昔は(現在第三セクターの松浦鉄道になっている)
 平戸口(現在は、たびら平戸口、という駅名)になっている。 北海道に最北端と最東端の駅があり、九州に最南端と最西端がある
 が、最南端の鉄道駅という点では沖縄のゆいレールが日本最南端の駅がある。

 指宿駅から枕崎行きの各停列車に乗る。反対側のホームには鹿児島中央行きの全車座席指定の「特急 指宿のたまて箱」が停車して
 いた。指定席は完売との事で、速度的にはあまり速くない「特急」列車ではあるが、魅力ある列車で乗客をわくわくさせるような
 JR九州の戦略は素晴らしいと思う。 JR九州の魅力ある列車の頂点は「ななつ星」であるが、この他にも「ゆふいんの森」、
 「A列車で行こう」、「はやとの風」、「海幸山幸」、「あそぼ~い」等、乗って見たい特急列車が多い。

 日中の枕崎行きの列車は、JR最南端の駅である西大山駅に3分ほど停車してくれるサービスがある。この駅から最南端の駅の
 標識+開聞岳の写真はガイドブックにも見かけ有名であるが、残念ながらこの日は天候が悪く、開聞岳は見られなかった。
 西大山駅を出発すると枕崎駅までは小さな無人駅ばかりで、列車交換できる駅は西頴娃(にしえい)駅くらいである。
 指宿駅から1時間25分で終点枕崎駅に 12:52 に到着した。

   指宿-枕崎間の写真

 枕崎駅は昔の場所から移動したためか、ちゃんとした駅舎がなく、小さな待合所があるだけである。枕崎駅付近はかつおの臭いが
 充満しており、さすが「かつおのまち」である。 今回は枕崎観光は割愛して 13:18 の折り返し列車で鹿児島中央駅へと引き返す。
 鹿児島中央までの 87.8 km を約2時間半ほどかかったが、途中で大きな虹が見えたり、鹿児島中央駅近くでは近くの子どもが
 「ななつ星が停まっている」と叫んだので、ななつ星の写真を撮ることができ、それなりに楽しい列車の旅であった。

 鹿児島中央駅発 16:39 の各停で今夜の宿泊地の宮崎へと向かう。日豊本線は電化されているので、各停でも車両は新しく乗り心地
 も良いので、快適であった。 ただし、今回も天候が良くなくきれいな桜島の絶景を見る事はできなかった。
 各停電車は、約2時間半で、19:15 に終点の宮崎に到着した。

   枕崎-宮崎間の写真


   旅行記(4日目)

   青春18キップによる九州旅行記TOPにもどる