第4日目  9月5日(水)
   広島−(呉線)−広−三原−倉敷−新見−津山−岡山−坂出−岡山(泊)

 今日は、呉線、伯備線、姫新線、津山線、瀬戸大橋線に乗る事が目標である。 
 ホテルを朝早くチェックアウトし、朝7時前には広島駅から呉線の電車に乗る。呉線沿線は、昔は日本海軍の基地があったため窓にカーテンが
 かけられ、一般人は車窓を見る事ができなかった、という事を聞いたことがある。また、沿線の海岸美はすばらしい、との事であったが、
 あいにく首都圏の通勤電車で多いロングシートタイプで、かつ朝の通勤時間帯で多くの人が乗車していたため、途中まではほとんど車窓を
 眺める余裕はなかった。この電車の終着駅の広駅近くになって、ようやく美しい瀬戸内海の光景を見る事ができた。この電車は広駅からは
 そのまま三原行きになり、今度はゆっくりと海岸美を堪能できた。三原から岡山駅の電車に乗り換える。途中、尾道付近でしまなみハイウェイ
 と思われる道路が見えた。

   呉線と山陽本線(倉敷まで)の車窓の写真

 倉敷で伯備線の電車に乗り換える。 関西圏の人が米子、松江、出雲市へ行く場合、岡山まで山陽新幹線で行き、岡山から倉敷を経由して
 伯備線で行くのが最短のようで、岡山と出雲市間には1日15本の特急「やくも」号が走っている。倉敷を出て総社を過ぎる頃から、高梁川
 と何度も交差して走るので、眺めも良い。沿線の備中高梁駅は吉備国際大がある学園都市のためか人の移動が多く、倉敷から備中高梁までは
 複線電化区間であるが、その先は単線区間となり、各停電車の本数もかなり少ない。倉敷と米子のほぼ中間にあるのが新見駅で、特急やくも
 号も全電車が停止するし、伯備線のほかに姫新線や芸備線との交差駅なので、さぞかし大きな駅と期待していたが、食事処もなく小さな売店
 があるだけで、また駅前にも食堂らしきものがなく全くの期待はずれであった。

 駅前の小さなお店で昼食用のパンを買い新見駅のホームに戻ると急に雲行きが怪しくなり、雨が降り出して来た。 何とか一両編成の姫新線
 津山行きの列車に乗り込んだが、出発後まもなく、新見駅から3つ目の刑部(おさかべ)駅に落雷があったためしばらく様子見をします、と
 いう旨の社内アナウスが流れた。今回は何故かこの種のハプニングに出くわす事が多い。それでも約20分くらい停車後、何とか列車は動き
 出し少し安心した。新見から6つ目の中国勝山は、大昔学生時代にこの駅から片道約1時間弱の道を歩いて「神庭の滝」という所で行った
 ので記憶にある。街自体もこじんまりしていて好印象だったと思う。しかし今回はそのまま乗り過ごし、後はあまり大きな駅もなく、終点の
 津山には 15:15 に到着した。

 当初は津山で約1時間程度散策する予定であったが、小雨状態だったので中止し、15:51 発の津山線の快速列車で岡山に向かう事にした。
 この時間帯は高校生の乗車が多かったが、近くに乗った女子高生はなんと終点の岡山まで乗車していた。岡山在住で津山の高校まで通学して
 いるのだろうか。片道1時間以上の通学は大変だと思う。

    伯備線、姫新線、津山線の車窓の写真

 田園風景の車窓を眺め岡山駅に着いたが、まだ明るかったので、明日予定していた瀬戸大橋線の快速電車で四国の坂出まで往復することに
 した。 岡山から瀬戸大橋線経由で四国の松山や高知方面の特急列車も走っている。快速電車の「マリーンライナー号」は30分毎に運行
 しているので便利が良いが、通勤時間帯に入る頃だったので座れなかった。 瀬戸大橋は 2001 年の夏に家族旅行でドライブで通った事が
 あったが、鉄道は自動車道の1つ下の層を走っている。列車で瀬戸内海の夕暮れの光景を楽しみ四国に渡ったが、帰りはもうかなり暗く
 なってきて岡山に着いた時にはすっかり暗くなっていた。岡山駅の駅ビルのレストランでとんかつとビールの夕食をとり、家族旅行での
 宿泊した「メルパルク岡山」が今夜の宿泊地である。 やはり公共の宿は居心地が良い、と感じた。

    瀬戸大橋線の車窓の写真



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