第1日目  9月2日(日)
   町田(自宅 9月1日夜発 小田急線)−小田原−大垣−京都−(湖西線)−敦賀−小浜−(散策)−若狭高浜−(散策)−東舞鶴−福知山−豊岡(泊)

 
町田を9月1日の23時前に出発し、小田急線で小田原に向かう。約1時間ほどで終点の小田原に着いた後、日が変わったのを確認してJR小田原駅の
 改札に入り、「ムーンライトながら」を待つ。 以前はこの列車は小田原から自由席車両があったが、現在は全車座席指定となっており指定券を持って
 いないと乗車できない。 普通列車(快速を含む)の指定券は距離にかかわらず安いので(今回は510円)すぐに売り切れとなり、旅行の予定が変更
 になっても210円の手数料を払って払い戻しに来る人は少ないので、今回も「指定券は完売」であったが、少し空席があった。

 ムーンライトながらは、小田原を 0:31 に発車した後、5:53 に大垣に着くまで、沼津、静岡、浜松、名古屋、岐阜が停車駅であるが、浜松に約25分
 停車する以外は停車時間は短い。 久しぶりの夜行列車なので、あまり良く眠れたとは言えず、時々目を覚ましてしまい、浜松駅に停車した時は、
 列車を降りてホームに出ている人も多かった。ようやく熟睡できたと思われた時、「まもなく名古屋に停車します。」という社内アナウスに起こされて
 しまい、その後は車窓を眺めていた。木曽三川の木曽川、長良川、揖斐川を通り過ぎ、定刻通り5時53分に大垣駅に到着した。

 大垣から米原行の列車に乗り換えたが、4両編成と短いため座る事ができず、米原までの約30分は立っていた。
 米原からは、JR東海からJR西日本の管轄になり、新快速電車も多く走っているので、途中で各停から新快速に乗り換えて京都に7時半頃に着き、
 駅の立ち食いそば屋で朝食をとった。

 米原から北陸本線で敦賀に向かわずに京都まで行ったのは、湖西線に乗るためである。関東の人は遠回りになるので、湖西線に乗る機会はほとんど
 無いように思われる。 湖西線は近江今津までは列車の本数が多いがそこから先の敦賀まで行く列車は特急を除いて極端に少なくなる。
 京都着 7:51 の敦賀行の快速列車は、この日は日曜日だったためか行楽客で混雑しており、しかも終点の敦賀まで行くのは先頭の4両だけだったので
 途中の堅田までは座れず、京都から約20分は立っていたが、堅田からようやく窓側の席に座れ、列車から湖西線の車窓の写真を撮る事ができた。

 敦賀に 9:50 に到着。 JR西日本が発売しているお得な週末のフリーキップを利用している人が多いようで、敦賀から金沢行の列車もかなり混雑
 していたが、私は敦賀発 10:44 の小浜線の列車まで少し時間があったので敦賀駅で降りた。敦賀駅は、大抵の特急列車が停車する割には比較的小さな
 駅で、駅の半分くらいの面積をコンビニストアが占めていた。

   湖西線とJR敦賀駅の写真

 敦賀発 10:44 の東舞鶴行の普通列車に乗り、今回の散策予定地の小浜へ向かう。途中、リアス式海岸である若狭湾が見えかくれするような風景が
 続き、約1時間ほどで小浜駅に到着した。

 小浜市は国宝も所蔵しており、また約4年前に米国の「オバマ」大統領と同じ発音という事もあって、一時はそれなりに有名になったと思っていたが
 9月最初の日曜日の割には観光客はあまりおらず、ややさびれた町並み、というのが全般的な印象であった。

 小浜駅から、はまかぜ通りを10分ほど歩くと、古い建物が残っている広い通りに出るので、そこを左に曲がって、小浜市の「重要伝統的建造物群
 保存地区」の方向に向かう。最初に行ったのは空印寺で、ここは小浜藩主酒井家の菩提寺である。しかし小さな寺で、私のほかには誰もいなかった。
 次に行ったのは常高寺で、ここは平成23年のNHK大河ドラマゆかりの地として有名なった寺で、戦国時代の浅井三姉妹の次女のお初の墓がここに
 ある。常高寺を出て、しばらく古い町並みの道を散策した。途中、「小浜町並み保存資料館」や「町並みと食の館」があったが割愛し、海岸沿い
 の道を小浜城址に向かって先を進むことにした。途中、人魚の像を過ぎ、蘇洞門(そとも)めぐりの遊覧船のりばまで来ると、今日初めて観光客
 らしき人が遊覧船を待ってるのを見かけた。 遊覧船のりばの向かいのレストランで少し遅い昼食をとり、小浜城址に向かう。
 小浜城自体は焼失して現在は石垣しか残っていないが、小高い丘からは小浜市の町並みを見る事ができた。
 結局、国宝らしきものはほとんど見ず、小浜駅に引き返す事になったが、途中に公園があり、かつて小浜線を走っていた蒸気機関車(SL)が
 展示し、子供たちが遊んでいるのを見る事ができたので、鉄道ファンとしては満足であった。

   小浜市内の写真

 再び小浜から電車に乗り、今度は若狭高浜駅で降りる。若狭高浜駅は母親が小学校時代を過ごしたところで、20年以上前にも一度来た事が
 あるが、今回は観光地の城山公園へ行く事にした。城山公園には国民宿舎城山荘もあり、若狭湾を展望できる展望台が2カ所あるので、今回は
 短時間で2つの展望台をまわった。展望台からの若狭湾の眺めはすばらしかった。また西側の展望台は、高浜城址となっており、ここから高浜町
 の町並みを見る事ができた。母親のために高浜小学校や高浜中学校の写真を撮ったが、両校ともずいぶん立派な建物で、昔来た時の印象とは
 ずいぶん違っていた。

   高浜町内の写真

 若狭高浜駅を出発し、今夜の宿泊地の豊岡に向かう。 東舞鶴から舞鶴線で綾部まで行き、綾部から山陰本線で福知山まで来たところで、山陰本線
 が豪雨のため福知山駅で足止めを食ってしまった。山陰本線がいつ復旧するかわからなかったので、非常に遠回りになってしまうが、私鉄の
 北近畿タンゴ鉄道で天橋立経由で豊岡にむかうことにした。この路線は国鉄時代は宮津線といって景色が良かった印象を持っているが、もう夜
 なので残念ながら景色を楽しむ事はできなかった。 青春18キップが使えない北近畿タンゴ鉄道で特急電車に乗るため相当の出費を覚悟したが
 同社の割引キップがあり1500円で豊岡まで行く事ができた。 結局、当初の予定より3時間近く遅れ、豊岡に着いたのは22時を過ぎていた。
 宿泊は、Oホテル豊岡。


    旅行記(2日目)

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