3日目 10月19日(水)  秋の乗り放題切符
 岡山-福山-三原-広-呉(市内散策)-広島-岩国-下関-門司(ハロー自由時間クラブ切符受け取り)-黒崎(泊)



 (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
  青色が実際に移動した軌跡。ただし、岩国-門司間はログデータ取得に失敗)


 この日は岡山を出発して夕方には九州に入るルートで、特に瀬戸内海の絶景を見るため
 JR呉線を通り、呉市内を少し散策する計画である。

   岡山-呉間の写真

 岡山 7:57 発の電車で途中福山で乗り継いで三原には 9:39 の到着。三原で 9:47 発の
 JR呉線の電車に乗り換える。 JR呉線は三原-海田市間の 87.0km を結ぶ瀬戸内海沿い
 を走る路線で、戦前・戦中は沿線に軍事施設が多く存在していた要塞地帯に指定されて
 いたため、当時は窓のよろい戸を閉めて車窓からの風景を見せないようにしたとの事で
 ある。実際に呉市を舞台にした人気アニメ「この世界の片隅に」のシーンでも列車窓の
 よろい戸を閉めるシーンが存在している。
 もちろん現在は車窓から瀬戸内海の絶景を十分に堪能する事ができ、この日は天気も良
 かったので沢山写真で記録することができた。
 呉線の多くの列車は広駅で乗り換えとなり、広駅から3つ目の呉で下車する。



  (呉市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 呉では約1時間半程の時間が確保できたので、駅から徒歩圏内にある、大和ミュージアム、
 入船山記念館、海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)の3カ所を散策する事にした。
 大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は、戦艦「大和」を建造した軍港を持つ呉市
 の歴史と造船・製鋼を始めとした各種の「科学技術」を紹介する博物館で、館内には、
 零式艦上戦闘機六二型などの貴重な実物資料の他、船を中心とした科学技術の原理を
 体験・体感を通してわかりやすく紹介している展示室がある。
 館内 WiFi の接続すると展示内容の説明を聞くことができるが、今回は時間も無かった
 ので、早足で一通り見た後、徒歩10分ほどかけて次の入船山記念館へと向かう。
 入船山記念館のメインは平成10年に国重要文化財に指定された旧呉鎮守府司令長官官舎
 で、この建物は和洋折衷であり、手前が洋館、廊下でつながった奥が和館となっている。
 当時、洋館に執務室や応接室があり家具も英国でしつらえ、いわゆる迎賓館的な役割も
 果たしており、一方で和館は住居として使用されたいた。 この建物以外に郷土館や
 歴史民俗資料館もあったが今回は割愛した。

   呉市内の写真

 再び呉駅方面に引き返し、最後に海上自衛隊呉史料館(愛称:てつのくじら館)に入る。
 ここは、呉市と関わりあいながら発展してきた海上自衛隊の歴史、機雷の除去等を
 行う掃海隊群(そうかいたいぐん)の活動紹介、潜水艦の歴史と技術や乗員たちの生活
 などが紹介されているが、何と言っても「潜水艦あきしお」の実際の内部を体験できる
 のが最大の魅力と思われる。厨房や寝室のベッドを実際に見る事ができて印象に残った。

 急ぎ足の呉市観光を終え、呉 13:16 発の広島行き電車に乗車。広島では20分ほど
 時間があったので駅構内の立ち食いそばで昼食を済まし、広島 14:15 発の電車で
 九州へと向かう。途中の岩国で乗り換えると、岩国から下関間は約3時間の各停電車
 の長い旅である。下関には 18:20 の到着で、1分の接続時間で門司行きの電車に
 乗り換え、門司には 18:28 の到着。門司駅のみどりの窓口でネット購入していた
 「ハロー自由時間クラブ 北九州版」切符受け取り、同時に座席指定券を入手したが、
 想定したとおり、21日の長崎-(大村線経由)-武雄温泉間の全車座席指定の観光列車
 ふたつ星4047は残念ながら満席であった。

   呉-黒崎間の写真

 門司 18:52 発の電車で今夜の宿泊地の黒崎へと向かい、黒崎には 19:17 の到着。
 今回も、福岡県の全国旅行支援クーポン券 3000 円分を入手したので、近くの居酒屋で
 食事+ビール2杯で何とか使い切った。当初は呉市で2時間半の散策時間を予定して
 いたが、(翌日は福岡県を離れるため)この日じゅうに全国旅行支援クーポン券を
 消化できない恐れがあったので、呉市の散策時間を短縮したのであった。
 今夜の宿泊先は「西鉄イン黒崎」という典型的なビジネスホテルであった。


   旅行記(4日目)


   「秋の乗り放題切符2022」と「ハロー!自由時間パス九州北部」による旅行記TOPにもどる