2日目 10月18日(火)  秋の乗り放題切符
 阿南-阿波海岸-阿波海岸文化村-道の駅宍倉温泉-阿波海岸-徳島-板東(霊山寺散策)-池谷-板野-高松-岡山(泊)



 (2日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
  青色が実際に移動した軌跡。)

 この日の最大のイベントは、阿佐海岸鉄道が運営する DMV(Dual Mode Vehicle)を体験する
 事である。 阿南 6:22 発のJR牟岐線の列車で阿佐海岸鉄道との分岐駅である阿波海南駅
 へと向かう。途中、夏の海水浴シーズンだけ営業する田井ノ浜や、ウミガメ博物館がある
 日和佐(ひわさ)を通り、阿波海南に 8:03 に到着。

   阿南-阿波海南間の写真

 阿佐海岸鉄道は 2013年5月に当時発売されていた「四国たびキップ」を使って乗車した事が
 ある。その時は、JRとの接続駅は1つ先の海部駅で、阿佐海岸鉄道は海部-宍倉-甲浦(かん
 のうら)間を気動車で営業していた。当時は室戸岬へのバスは甲浦から出発していた。 
 しかし DMV を運行する際に平地が必要という事になり接続駅は1つ手前の阿波海南駅となり、
 室戸岬へのバスは DMV の途中駅である「道の駅東洋町」から出発するように大きく様変わり
 している。



 (DMV路線の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 DMVは、「阿波海南文化村」-「阿波海南駅」-「海部駅」-「宍喰駅」-「甲浦駅」-
 「道の駅東洋町」-「道の駅宍倉温泉」というルートを走行する。
 全線をカバーするため、まず、8:05 発の DMV で阿波海南駅-阿波海南文化村間を乗車する。
 この1区間は短区間だったので予約できなかったので現地で200円を支払ったが乗客は私1人
 だけであった。阿波海南文化村はまだ営業時間前だったので、8:09 発の押し返し車両で、
 終点の道の駅宍倉温泉へと向かう。JR線で阿波海南駅で下車乗客が数人、ここから乗車して
 来た。私は移行の DMV ルートはネットで予約していたが、この日は平日だったので、乗客
 の半数は予約なしで乗車していた。
 阿波海南駅では、バスモードと列車モードの切り替えを行うが、乗客は車両内で留まって
 いるのでモード切り替えは車両内のモニターテレビで見る事になる。切替え自体は約15秒で
 完了するが、運転士が車両を降りて目視検査するため、約2分30分後に発車となる。
 阿波海岸駅-海部駅-宍喰駅-甲浦駅は鉄路の上を走行するが、あまりスピードを出せない
 ようで、のんびりと走っている感じである。途中、現在はもう使われていない気動車が
 引き込み線で停車しているのを見る事ができた。 甲浦駅で列車モードからバスモードに
 切り替わり、かつて室戸岬行きのバスの発着所であり今は使われていない茶色い甲浦駅舎
 を通り、道の駅東洋町を通り終着駅の道の駅宍倉温泉には 8:51 に到着。
 道の駅の隣には高級そうなホテルもあった。

   DMVと沿線の写真

 道の駅宍倉温泉は 9:30 からの営業だったので、しばらく周辺をブラブラして、その後
 道の駅で休憩した。道の駅は1階は軽食やお土産店で2階はスマホ等が充電できる休憩
 スペースがある。お土産として赤、青、緑の3色の DMV が描かれているクリアファイル
 を記念に購入した。 道の駅宍倉温泉 10:25 発の DMV で同じルートを引き返し、阿波
 海岸駅に 10:56 に到着。 駅前にローソンがあったのでおにぎりを購入して駅の待合室
 で食べていたところ、しばらくして阿波海南文化村を出発した DMV が阿波海岸駅に到着
 したので、今度は車両の外からモード切り替えを見る事ができた。この日は赤色の車両は
 整備点検中との事で、緑と青色の車両のみが走行していた。
 阿波海南 12:08 発のJR線で徳島方面に引き返し、徳島に 14:11 の到着。徳島で 14:30
 発の上り列車に乗り換える。徳島から5つ目の板東駅は四国八十八カ所1番札所である
 霊山寺の最寄り駅であるので立ち寄る事とした。霊山寺は板東駅から約800mの距離
 であり、途中の案内表示も充実していたので容易に辿り着く事ができた。



 (霊山寺と周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


   霊山寺と周辺の写真

 霊山寺の風格ある仁王門をくぐって境内に入ると、まず見えてくるのが放生池で、錦鯉が
 優雅に泳いであり池の上には情緒ある石橋が架かっている。仁王門に向かって右手に、
 弘法大師を祀っている大師堂、奥には釈迦如来を祀っている本堂がある。また600年近い
 歴史を持つ多宝塔があり内部には五智如来が安置されているとの事である。
 午後遅くの到着であったので参拝客も少なく、巡礼者用白衣を着た人は見かけなかった。
 再び板東駅に戻る。徳島-高松間のJR高徳線は、板野-引田間の各停列車の本数が少ない
 ので、時間調整のため板東から1つ徳島寄りの池谷(いけのたに)駅に戻ることにした。
 この駅は鳴門方面への乗り換え駅となっている。池谷駅に10分ほど滞在した後、板野止
 の上り列車に乗車し、板野駅で40分ほど待ってようやく 16:35 発高松行きの列車に乗車
 する事ができた。高松には 18:28 に到着。 高松から 18:40 発の快速電車に乗り換え、
 岡山には 19:33 の到着。 今夜の宿泊ホテルの三井ガーデンホテル岡山では、全国旅行
 支援クーポン券 3000円分を入手できたが、有効期限は明日まででかつ岡山県のみ有効、
 との事だったので、この日はレストラン(夕食+ビール)で 2000円分、お土産 1000円
 分を何とか使い切る事ができた。


   旅行記(3日目)


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