5日目 6月17日(木) 「ハロー!自由時間パス」利用
三重町-豊後竹田(散策)-大分-鳥栖-諫早-早岐-博多(泊)
(5日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日は、最初に豊後竹田(竹田市)を散策したあと、特急列車と快速列車を利用して、久大本線、長崎本線、佐世保線、鹿児島本線
経由で大分から博多まで移動する行程である。
最初は豊後竹田の散策のため、三重町 7:32 発の各停列車で豊後竹田へと向かい、豊後竹田に 7:58 の到着。
当初は豊後竹田でゆっくり散策し豊後竹田 12:12 の各停列車で大分へ行く予定であったが、この日は豊肥本線の点検日でこの列車が
運休になることを駅で知ったので、豊後竹田 11:17 発の特急「九州横断鉄道」を利用する事とした。
(竹田市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
豊後竹田での散策ポイントとして岡城跡と瀧廉太郎記念館を予定していたが、いずれも営業開始まで時間があるので、とりあえず祭車に
愛染堂(あいぜんどう)へ行く事にした。長い階段を登り切ったところにある愛染堂は寛永12年(1635)に建立され、願成院の本堂であり
竹田市で最も古い木造建築物となっていて国の重要文化財に指定されている。愛染堂の内部に入ることができないが(ただし年に2回の
春と秋の御開帳の際は拝観が可能)、内部には本尊の愛染明王が安置されており、また恋愛成就の御堂としても有名との事である。
また、春は桜、秋は紅葉と竹楽の名所にもなっている。
竹田市内の写真
愛染堂から長い坂を降りて竹田市内を散策すると、瀧廉太郎記念館の前に着いたが朝早く営業時間外なので後で来ることにして、市内を
散策し武家屋敷通り経由で岡城跡の方に向かう。途中道を間違ったが軌道修正して岡城跡に着いた時は営業時間の午前9時を少し回った
ところであった。岡城跡には 2011年2月に家族旅行(ドライブ)で来た事があり、その時のパンフレットは紙の巻物であったが、今回は
普通の紙資料になっていた。
岡城は 1185年頃に築城されたと伝えられているが、1594年中川秀成が入城しその後の大改築が行われた後は、断崖絶壁の地に天高く
そびえ立つ高石垣のため「難攻不落の堅城」であったが、明治に入り廃城令の施行で石垣のみが残る廃城となってしまった。現在この
廃城は国の史跡、日本100名城に選ばれている。「荒城の月」作曲者の瀧廉太郎は、幼少期を竹田で過ごしており、この岡城にて曲の
イメージを得たといわれているため、城址には廉太郎の銅像が建てられている。
城内は、スマートフォンを使って在りし日の岡城をCG(解説付き)で表示できるように工夫がこなされているので、大手門跡、西の丸跡
太鼓櫓跡、三の丸跡、本丸跡などを音声の説明を聞きながら散策することができた。
岡城跡から竹田市街地を通り、再び瀧廉太郎記念館へと向かう。ここは瀧廉太郎が12歳から14歳までを過ごした居宅の一部を記念館として
一般公開したもので、館内にはここでしか見られない直筆の額面や写真、手紙などの貴重な資料資料がたくさん展示されている。また、
廉太郎が幼少期を過ごした屋敷全体も歴史を感じられる作りで、当時の面影をうかがい知ることができる。
瀧廉太郎と同じ時期に活躍した作曲家の中山晋平は信州の中野市生まれであるが、その縁で竹田市と中野市は音楽姉妹都市となっている。
瀧廉太郎は23才の若さでこの世を去ったが、もっと長生きしていたならば、さらにたくさんの名曲を残したであろうと残念である。
豊後竹田-鳥栖-諫早-早岐までの写真
豊後竹田の散策を終え、豊後竹田 11:17 発の「特急 九州横断特急81号」で大分へ向かう。 大分からは久大本線、長崎本線、佐世保線、
鹿児島本線経由で博多まで移動する行程となるが、今回このコースを選択した理由として、2022年秋に武雄温泉-長崎間に西九州新幹線が
開業されたら、魅力的な車窓の肥前山口-諫早間間が第三セクター線になる予定なので、今のうちのこの区間を特急電車で乗車したかった
ためである。 大分 13:27 発の「特急 ゆふ4号」に乗車し、久大本線経由で鳥栖を目指す。 九州横断特急と同様、この特急列車も
ワンマン運転なので車掌不在なので車内での検札はない。由布院、日田などの観光地は今回はパスで、鳥栖には 16:13 の到着。
長崎行きの「特急 かもめ27号」は3分の連絡でギリギリ乗車することができた。佐世保線と分岐する肥前山口を過ぎると長崎本線の
絶景ポイントが時々現れるが、今回で見納めだろうか。 諫早には 17:33 の到着。 諫早からは20分の待ち合わせで大村線の佐世保
行き「快速シーサイドライナー」で早岐へと向かう。大村線も大村湾の絶景が楽しめる路線であるが、この日はあいにく曇り時々小雨
という天候だったので少し残念であった。ハウステンボス駅を過ぎて、早岐には 18:46 の到着。 早岐は有人駅であるが、駅構内は
おろか駅前にほとんどお店もなく、特急停車駅ではあるが寂しい駅であった。 早岐 19:00 発の佐世保始発の「特急 みどり28号」
に乗り換える。早岐駅で多くの高校生らしき人が下車したが、佐世保-早岐間は特急券なしに特急電車に乗車できる区間であるためと
思われる。「特急 みどり28号」から博多までは約1時間40分の所要で、これで3日間十分楽しんだ「ハロー!自由時間パス」の
旅も終わりとなる。 博多に 20:38 の到着。今夜の宿泊ホテルは2日目に宿泊したホテルと同じ系統の「ホテル法華クラブ福岡」で
ある。
旅行記(6日目)
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