3日目 6月15日(火)  「ハロー!自由時間パス」利用

 鹿児島中央-宮崎-大分-博多-鹿児島中央(泊)




 (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 本日から3日間は、JR九州の特急列車や九州新幹線も乗り放題の「ハロー!自由時間パス」を使った鉄道旅である。今までの九州鉄道旅は全て
 優等列車(九州新幹線や特急列車)に乗車できないキップを使っていたため結構ストレスがあったが、この日は今までのそのようなストレスの発散を
 兼ねて、優等列車で九州一周の乗り鉄を実施した。 九州一周は、鹿児島中央から日豊本線経由で小倉までは 465.8km で、小倉から博多経由で
 鹿児島中央までが 356.1km となっており、両方で 821.9km もあり、乗り鉄だけで一日かかる移動距離なので、この日は観光は車窓の眺めを楽しむ
 だけとなってしまった。

   九州一周の車窓の写真

 優等列車のトップバッターは、鹿児島中央 7:37 発の「特急 きりしま4号」で、約2時間半をかけて宮崎へと向かう。途中、昨日の夕方にも
 見えた錦江湾と桜島の車窓が綺麗であった。 宮崎には 10:01 の到着。
 宮崎で28分の接続で、10:29 発の大分行きの「特急 にちりん8号」に乗車し、約3時間10分かけて大分へと向かう。途中の日向市付近で
 右手に日豊線や海岸線に沿ってまっすぐにのびる高架線がみえてくるが、これが旧国鉄が1974(昭和49)年から手がけた、7kmのリニアモーターカー
 宮崎実験線である。この宮崎実験線での走行試験は1996年で終了し、その後の実験の舞台は現在の山梨実験線へと移って、現在に至っている。
 この宮崎実験線はしばらく放置されていたが、2010年に国際航業グループによる太陽光発電のフィールドとしてこの高架線の一部が選ばれ、
 世にも珍しい細くて長い太陽光発電所が誕生した。 リニア実験線からソーラー発電所へ華麗に変身したその姿は印象的であった。
 延岡から佐伯までの「青春18キップの難所」は特急電車では簡単に所謂「宗太郎越え」が実現できる。大分の手前の津久見は造船で有名な
 ところである。 大分には 13:40 の到着。

 大分で約30分の待ち合わせで、14:11 発の小倉経由博多行き「特急 ソニック36号」に乗車し、200.1km を約2時間20分程で博多へと向かう。
 大分-博多間は久大本線で久留米経由の方が 177.2km と距離は短いが所要時間は小倉経由の方がはるかに短い。途中、別府や杵築駅を経由
 して小倉には 15:37 に到着。小倉からは進行方向が逆になる。小倉-博多間の新幹線はJR西日本が管轄する「山陽新幹線」に属するので、
 残念ながら今回の「ハロー!自由時間パス」では利用できない。博多-小倉間は新幹線では15分程の所要時間であるが、在来線の特急では
 約50分もかかってしまう。 あいにく小雨であったが、途中、戸畑で赤色の若戸大橋が見えた。 博多には 16:28 の到着。
 博多からは、16:44 発の九州新幹線の「さくら559号」に乗車する。この列車は停車駅が、新鳥栖、久留米、熊本、川内だけなので、
 博多-鹿児島中央間は約1時間半しかかからず、鹿児島中央には 18:09 の到着であった。 

 本日、鹿児島中央から九州一周の乗り鉄を実施したわけだが、中間点を小倉と考えると、鹿児島中央-宮崎-大分ー小倉は 465.8km で
 乗車時間が約7時間10分、小倉-博多-鹿児島中央が 356.1km で乗車時間が約2時間20分、という結果になったが、九州新幹線の威力と
 日豊本線の大分-鹿児島中央間が電化されているがほぼ単線区間であることがこのような大きな乗車時間の差になったと推測される。

 今夜も鹿児島市内の宿泊で、昨日より少し高級の「天然温泉 霧桜の湯 ドーミーイン鹿児島」での宿泊である。
 今回は 21:00 頃から提供されるドーミーイン名物の「夜鳴きそば」はちゃんと食べることができた。


   旅行記(4日目)

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