2日目 6月14日(月) 「旅名人の九州満喫きっぷ」利用
佐伯-延岡-美々津(散策)-宮崎空港-宮崎-志布志(散策)……国分駅入口……国分-鹿児島中央(泊)
(2日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日も「旅名人の九州満喫きっぷ」を使って、鹿児島中央駅までの乗り鉄の旅である。「旅名人の九州満喫きっぷ」や青春18キップのように
特急列車に乗車できないキップで最難所の1つと言われているのが、日豊本線の佐伯-延岡間であり、この区間は下り1本、上り2本しか運行されて
いない。(特急電車だと、1~2時間に1本運行されている) 下りの1本は、佐伯 6:18 発なので、今回は朝食を取らずにホテルをチェックアウト
する事になった。 この列車は4両編成の特急電車の車両を使っているが、各停用として先頭の1両のみが解放されており、残りの3両は立入禁止と
なっている。佐伯-延岡間には秘境駅として有名な宗太郎駅がある。数人の高校生らしき人がこの区間で乗り降りしていたが、宗太郎を過ぎると大分県
と宮崎県の県境を超えるので、さすがに県境を跨いで乗車する高校生はいなかった。延岡に 7:26 の到着。
佐伯から美々津までの写真
延岡からは各停電車の本数も多くなり、7:35 発の電車に乗車したが、ちょうど朝の通学時間帯だったので、多くの高校生が乗車してきたが、日向市を
過ぎると通学生はほとんどいなくなった。 次の目的地である美々津(みみつ)には 8:14 の到着。
(美々津の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
美々津は高鍋秋月藩の港町として栄えたところで、今でも江戸、明治時代の白壁土蔵の町並みが残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定
されている。しかしこのレトロな雰囲気が漂う町並みは美々津駅から少し離れており、20分程度歩いてようやく古い町並みが見えてきた。
このあたりは江戸末期には廻船問屋が軒を連ねたところで、古民家を改築したカフェやゲストハウスや歴史民俗資料館などがあるが、この日はあいにく
月曜日で定休日であった。古い町並みの終点は耳川に突き当たるが、そこに日本海軍発祥の碑がある。これは紀元2600年(昭和15年)に美々津が神武
天皇お舟出の地であることを記念して建立されたものである。 帰りは少し違う道を通ったが、趣のある旧美々津郵便局の建物が印象的であった。
さらに日向灘に面した通りを歩いて行くと、再び「神武天皇御舟出の地」の碑があった。約2時間ほどの散策を楽しみ、美々津 10:25 発の各停電車で
宮崎方面へと向かう。
美々津の写真
次は宮崎から日南線に乗車し終点の志布志を目指すが、少し時間があったので、JR宮崎空港駅に立ち寄った。この駅は 1996年(平成8年)7月に開業した
比較的新しい駅で旅客ターミナルビルのすぐ近くにあるので利便性が良い。宮崎市内へはバス便の方が多いようであるが、ほとんどの特急電車はこの駅
が始発で大分方面へ直通しているので、遠くに住んでいる人には便利であるように思われる。 宮崎駅に戻り 12:30 発の志布志行きの日南線の列車に
乗車する。日南線は単線非電化の路線で、私が大学生になって初めて九州へ鉄道旅をした 1972年当時は、志布志から先は鹿野(かのや)を経て海潟
(かいがた)が終着駅であり、その後国鉄大隅線として国分まで延長されたが、結局、志布志より先は 1987年に全て廃止となってしまった。
日南線は 2014年3月に宮崎-飫肥間に乗車したが、飫肥より先は約50年ぶりの乗車となる。 飫肥から3つ目の大堂津は、昔この駅から徒歩で約25分
のところにあった日南海岸ユースホステルの最寄り駅であったが、同ユースホステルは 1999年に閉鎖されたとの事。何回か宿泊した事のある思い出
の多いユースホステルだったので、廃止されたのは残念であった。大堂津の次の南郷駅は観光列車「海幸山幸」の終着駅として最近は少し有名になった
感がある。さらに5つ先の串間は都井岬へのバス便もあり最寄り駅になっている。また串間駅はしばらく無人駅であったが現在は串間市観光協会が
駅業務を受託し有人駅となっており、この日も下車した乗客の切符を回収していた。串間から4つ目が終点の志布志で 14:55 の到着。
志布志駅構内には志布志総合観光案内所があり、前述の旧国鉄大隅線や旧国鉄志布志線(志布志-西都城)の当時の鉄道写真が展示されていた。
案内所で志布志鉄道記念公園のパンフレットを入手して公園へと向かう。ここは廃止された大隅線・志布志線の機関区跡地が公園として整備された
ところで、園内にはC58蒸気機関車のほかに、貨車と気動車が保存されている。
美々津-宮崎空港-志布志-国分-鹿児島中央までの写真
志布志駅からは路線バスで国分駅入口へと向かう。所要時間は約1時間半で、志布志駅を出発して約30分ほどは乗客は私1人だけという状態だったが
途中からバス通学の高校生が乗車してきて乗客は10人程度となった。通学生はほとんど国分の市街地で下車していたので、結構長時間(40~50分)の
バス通学をしており、交通費の負担が大変でないかと思った。国分駅入口から国分駅まではわりと賑やかな市街地を10分ほど歩き、国分駅では鉄道
利用の高校生がたくさんいた。 国分-鹿児島中央間は電車の本数も比較的多いので、約30分の待ち合わせで電車に乗車でき、鹿児島中央には 18:52
の到着であった。 今夜は、ホテル法華クラブ鹿児島に宿泊、もちろん大浴場付きである。
旅行記(3日目)
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