1日目 6月13日(日)  「旅名人の九州満喫きっぷ」利用

 羽田空港-福岡空港-博多(キップ購入)-黒崎-筑豊直方……直方-田川後藤寺-田川伊田(石炭・歴史博物館)-金田-行橋-中津-佐伯(泊)

 今までの個人旅行で飛行機を利用する際は成田空港からの利用が多かったが、今回はスカイマーク社のフライトで羽田空港からの出発だったので、
 福岡空港に 9:35 到着する事ができた。福岡空港は市街地に近い便利な空港で、地下鉄で2駅でJR博多駅に着くことができる。
 博多駅のみどりの窓口で、「旅名人の九州満喫きっぷ」と事前にネット予約購入していた「ハロー!自由時間パス」を入手する。




 (1日目の行程。 GPSロガーが不調だったので、この日移動した福岡空港から中津駅までをグーグルマップ上に赤色で表示した。)


 この日の目的は、九州北部を走っている私鉄である、筑豊電鉄と平成筑豊鉄道への乗り鉄がメインとなる。最初に筑豊電鉄の電車に乗車するため、
 博多駅から黒崎駅へと向かう。 博多から約1時間で黒崎には 11:06 の到着。 ここで筑豊直方行き 11:24 の電車へ乗り換える。
 筑豊電鉄(筑豊電気鉄道株式会社:ちくほうでんきてつどう)は、黒崎(福岡県北九州市八幡西区)から直方までの鉄道運営事業者で、西日本鉄道
 (西鉄)の完全子会社となっている。かつては西鉄の路線と相互乗り入れを行っていたため、今でも路面電車タイプの車両が使用されている。
 黒崎-筑豊直方間の 16km を約 35 分かけて走行するが、沿線は市街地が多いため、そこそこの乗車率であった。
 筑豊直方には 11:59 の到着。

   福岡空港から田川市石炭記念公園までの写真

 筑豊直方からJRと平成筑豊鉄道の直方駅は意外と離れており、徒歩で15分ほどかかったので、平成筑豊鉄道の直方 12:20 発の列車にギリギリ
 間に合う事ができた。
 平成筑豊鉄道は、旧国鉄特定地方交通線の伊田線(田川伊田-直方)、糸田線(田川後藤寺-金田)、田川線(田川伊田-行橋)の各線をそのまま
 引き継いだ第三セクター方式の鉄道会社であるが、これ以外に、門司港レトロ観光線のトロッコ列車(2010年に乗車済み)を運行している。 
 翌1989年(昭和64年)1月7日の昭和天皇の崩御後すぐに「新たなスタート」と「新時代の幕開け」で縁起を担いで社名を急遽平成筑豊鉄道株式会社
 に変更した経緯がある。路線は沿線の学校に通っている学生や田川市立病院に通院する高齢者などの交通弱者に便利なように国鉄時代から本数を
 増やして利便性を図っている。もう1つの特徴として、駅名愛称命名権の募集により現在12の駅に愛称が付いている。例えば「MrMAX 田川後藤寺」
 とか「MrMAX 田川伊田」といった具合である。
 直方 12:20 発の列車は、途中の金田(かなだ)から糸田線に入り田川後藤寺への直通列車である。むかし産炭地だったためか伊田線は複線化されて
 いるが、現在は乗客減でこの日も列車内は閑散としていた。金田からは単線となり、終点の田川後藤寺には 12:59 の到着。
 田川後藤寺はJR日田彦山線との接続駅で、同じく接続駅である1駅先の田川伊田へは12分の待ち合わせでJR線を利用する。田川伊田に 13:15 の到着。

   田川市石炭記念公園の写真

 田川伊田では90分の時間が確保できていたので昼食後近くの田川市石炭記念公園内にある、田川市石炭・歴史博物館へと向かう。
 田川市石炭・歴史博物館は、かつて筑豊随一の規模を誇った三井田川鉱業所伊田竪坑の跡地に所在しており、石炭関連資料の展示がメインであるが
 日本最古級の馬形埴輪や古墳時代の武器・武具・馬具などの考古学的資料も展示している。またこの博物館には福岡県出身の炭鉱労働者で炭鉱記録画家
 である山本作兵衛(やまもとさくべい)の炭鉱画も展示されているが、これらは日本で初めてユネスコ記憶遺産(世界の記憶)の登録を受けた炭鉱画で
 知られている。また博物館の屋外には(敷地内)実際に炭坑で使用された大型機械類や、復元の炭坑住宅も展示してあった。
 さらに博物館の敷地外の田川市石炭記念公園には、田川市のシンボルといえる二本煙突と竪坑櫓、SLの静態展示、炭坑節発祥の地の石碑などがあった。

   田川伊田から中津までの写真

 田川伊田から平成筑豊鉄道伊田線で金田まで引き返す。金田に 14:58 に到着。金田は車両基地になっており駅構内には珍しい車両もたくさんあった。
 金田から 15:09 の田川伊田経由の行橋行きの列車で引き返す。田川伊田-行橋間は単線区間で約1時間の所要時間。沿線はあまり人家も無く、特に
 この日は小雨がちだったので、寂しい印象であった。 行橋に 16:23 の到着。
 行橋からはJR日豊本線の乗り換えたが、行橋から今夜の宿泊地の佐伯までは約 170km もあり、この区間を各停電車で乗り継いで行くのは結構キツイ
 ものがあった。行橋 16:30 発の電車で、中津で約50分の待ち合わせがあり、駅構内のコンビニで食料品を購入できたが、佐伯に着いたのは 21:08 で
 あった。


   旅行記(2日目)

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