5日目 9月7日(土)青春18キップ
米子-鳥取-浜坂-城崎温泉-福知山(散策)-宮津-丹後由良(散策)-西舞鶴(泊)
(5日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
青色が実際に移動した軌跡。)
この日は山陰本線を乗り継ぎ福知山まで行き、福知山を観光後、京都丹後鉄道で西舞鶴へ向かう
というルートとなる。
山陰本線のダイヤの関係上、米子 7:03 発の列車の乗車する事が必須であったので、朝食を
急いで済ませ、急いで駅へと向かう。米子を出発し、約2時間半で鳥取に着き、2分の連絡で
浜坂行きに乗り換え、30分程で城崎温泉に到着する。城崎温泉駅のホームには外国人観光客
の姿が多く、かなりの観光客は特急列車を利用していたが、青春18キップ利用者としては
普通列車を利用する事になる。それでも城崎温泉では10分の待ち時間と接続が良く、最初の
散策地の福知山には 13:19 の到着となった。米子-福知山間は今まで何回か乗車しているが
約 230 km の距離があるので、結局6時間の乗車となってしまった。
(福知山市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
福知山の散策では、福知山城とその隣にある福知山鉄道記念館を訪れた。福知山城は福知山駅
から徒歩15分程で行く事ができる。この城は、天正7年(1579)頃、丹波平定に成功した
明智光秀が丹波の拠点として新たに城を築いたのが始まりとされて、その後戦乱の時代で、
城主が交代する中順次整備が進められ、慶長5年(1600) ごろに完成した、との事。
明治時代のはじめに廃城令で取り壊され、 石垣と銅門(あかがねもん)番所だけが残されて
いたが、市民の熱意によって、3層4階の天守閣が、 昭和61年 (1986) 11月に再建された。
天守閣は、 望楼型の独立式を基本として復元され、初期天守閣の特徴がよく現れたものと
なっており、内部は郷土資料館として古代から近代にかけての、城や福知山にかかわる
歴史資料を展示している。平成29年には、ここで将棋の竜王戦も開催された事があり、その時
の様子が展示されていた。なお、城での将棋タイトル戦はこの時が初めてとの事。
天守からの福知山市内の展望は、天候が良かった事もあってとても良かった。
福知山市内の散策
福知山城の隣にある、福知山鉄道館フクレルは昨年(令和5年)8月にオープンしたばかりの
施設である。明治32年大阪から福知山までの鉄道が開業して以来、「鉄道のまち福知山」と
して発展してきた歴史を資料の展示と、運転シュミレータなどの体験型コンテンツにより
体感することができるようになっている。当日は、土曜日だった事もあり、結構子ども連れ
のファミリー客が多かった。なお、今回は時間が無くて行けなかったが、ここから徒歩15分
のところには、実際のSL(C5856)が展示されている別館もある。
福知山鉄道館から福知山駅に戻る途中、電波塔が見えたので近くまで行って見る事にした。
実は40年程前、国内の自動車電話の開発を担当していた頃、一度だけ福知山の電波塔施設
に来た事があるが、当時の記憶はあまり残っていないので、この電波塔施設が当時訪問した
ものなのかは判断できなかった。
福知山駅に戻り、京都丹後鉄道で宮津経由で西舞鶴へと向かう。西舞鶴へはJR線でも
行く事ができるが、今回は由良川橋梁(由良川鉄橋)を近くで見たかったのでこのルート
にした。福知山発 15:19 発の宮津行きの列車に乗車する。この区間はJRの特急列車が
宮津の隣の天の橋立駅まで走行するので電化されている。百人一首でも出てくる「大江」
という名の付いた駅をいくつか通り、宮津には 16:07 に到着。ここで20分の接続で
西舞鶴行きに乗り換える。京都丹後鉄道には「くろまつ」、「あかまつ」、「あおまつ」
という名の観光列車が走っているが、この時ちょうど「くろまつ」号が宮津駅に停車して
いた。この日は食事付きの観光列車だったので、ほぼ満席状態でお客さんが食事を楽しん
でいた。宮津 16:27 発の列車に乗り、丹後由良には 16:43 の到着。ここから徒歩で
由良川橋梁へと向かう。
(由良川橋梁周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
由良川橋梁周辺の写真
由良川橋梁は今からちょうど 100 年前の大正13年(1924)に、旧国鉄宮津線の
宮津-舞鶴間の開業に合わせて造られ、全長は552メートルで水面から桁までの高さは
約3メートルとなっている。アーチや壁などがないため、橋梁を走る列車がはっきりと
見えるのが特徴となっており、そこが鉄道写真家を魅了するのであろう。私も何とか
撮影ポイントを見つけて、時刻表で列車通過時間を調べて何とか写真を撮る事ができて
満足していたところに、何とさきほど宮津駅で見かけた「くろまつ」号が橋梁を渡る
ところに出くわせた。「くろまつ」号の写真は撮る事ができたが、事前に「くろまつ」号
が橋梁を通過する時間がわかっていたらもっと良い写真を撮る事ができたように思い
少し残念だった。丹後由良駅に戻り 17:28 の西舞鶴駅の列車に乗車するが、駅舎内には
売店もあっていろいろとお土産物も販売していた。西舞鶴には 17:50 の到着。
今夜の宿泊ホテルもルートイン系列の「ホテルルートイン京都舞鶴-西舞鶴駅前」で
比較的新しい施設のためか快適に過ごせた。
旅行記(6日目)
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