4日目 4月6日(木)縁結びパーフェクトチケット & 青春18キップ
出雲市-立久恵峡(散策)-出雲市-大田市-大森代官所跡(石見銀山散策)-世界遺産センター(散策)-仁万-出雲市-米子(泊)
(4日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
青色が実際に移動した軌跡。)
この日は、大昔の学生時代に行った事がある立久恵峡(たちくえきょう)に行った後、今回の旅行の
最大の目的である世界遺産石見銀山へ行くというルートである。
(立久恵峡の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
出雲市駅 7:45 発の路線バスで立久恵峡へと向かう。このバスルートは生活路線のようで、途中何回も
広いメイン道路から外れて狭い住宅地に入っていくが乗客は少なく数人レベルであった。
立久恵峡には 8:08 の到着。
立久恵峡は、出雲市内を流れる神戸川上流にある渓谷で、その景観が九州の耶馬渓谷に似ていることから
「山陰の耶馬渓」とも称され、約1kmにわたり高さ100~200mもの奇岩柱石がそそり立っているところである。
大学生時代に立久恵峡ユースホステルに宿泊して散策した事があり、その時は好印象だったので再度訪問
する事にした。
立久恵峡の写真
バス停からすぐの不老橋を渡り次の浮嵐橋までの間は自然観察モデルコースとして遊歩道が設置され、
渓谷の美しい景観を楽しむ事ができる。今回は帰りのバス便の都合で約50分しか時間が確保できなかった
ので、五百羅漢や霊光寺はパスして渓谷の散策をメインにした。少し時間があったので、浮嵐橋から
元ユースホステルがあった「わかあゆの里」方面へ向かう。ここは今はキャンプ場を備えた立久恵峡観光の
遊歩道の基地となっているが、あいにくこの日は定休日のようで閉鎖されていた。
帰り、出雲市駅方面のバス停がどこにあるかわからなかったが、このあたりは自由乗車区間になっている
ので、手を上げてバスに乗車することができた。
路線バスでJR出雲市駅に戻り、出雲市 10:15 発の各停列車で、石見銀山への最寄り駅である大田市へと
向かい、大田市には 10:54 の到着。石見銀山方面の路線バスの接続が悪く約40分待ちであったが、大田市
駅内に観光案内所があったので、事前に資料と情報入手が出来たのは良かった。
大田市駅前を 11:32 発の路線バスに乗車する。このバスは大田市のいろいろな公共施設に立ち寄るので
地元住民の生活路線の様相で、世界遺産の目指す乗客は私1人だった。
大森代官所跡バス停に 11:58 の到着。
(石見銀山の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
大田市駅前の観光案内所で、石見銀山公園の観光案内所から龍源寺間歩までの片道ワンコイン(500円:
所要時間は約45分)のガイドツアーが当日でも参加できる、との話だったので、これに参加する事にした。
大森代官所跡バス停から石見銀山公園までは古い街並みが続いており、鉱山業や酒造業、代官所の御用商人
を勤めた熊谷家の住宅や代官所地役人の屋敷であった旧河島家の建物、羅漢寺の五百羅漢等の有料施設は
時間の都合で今回は内部には入らなかった。
石見銀山の写真(1)
石見銀山公園の観光案内所でガイドツアーを申し込み、近くの住留(ジュール)という名の古民家カフェ
で軽食をとり、龍源寺間歩へ出発する。参加者は高校生の娘連れのご夫婦と私の4人。ガイドさんは
70代のボランティアの男性であった。ガイドさんの最初の説明で印象に残ったのは、過疎化が進む島根県
の中で、この地域には2つの企業が進出し(1社は中村ブレイス社で、もう1社は聞き逃してしまった)
従業員やその家族がこの地域に居住しているので、この地域は人口が増加している、との話であった。
その他、16世紀の石見銀山は先進的な製錬技術を取り入れ高品質な銀を大量に生産した事、ここで生産
された銀は貿易で輸出された事、現在も当時の坑道跡などが数多く残っている事、などの説明があった。
楽しく説明を聞いて散策し、龍源寺間歩に到着。間歩とは道を採掘した坑道の事であるが、龍源寺間歩
は銅の鉱脈があるかどうかの調査用の坑道との事であった。それでも坑道の壁面ではノミの跡がそのまま
残って保存されていた。実装の銅を採掘した間歩として大久保間歩があり、こちらは前日までの予約制で
参加できる人数も少数で時間も約2時間半と長いガイドツアーが用意されているので、この分野に興味の
ある人には魅力的であろう。
石見銀山の写真(2)
龍源寺間歩のガイドが終わった時点でツアーは解散となったので、急いで石見銀山公園への引き返す。
このルートには6人乗りの電動ゴルフカートで移動する方法もあったが、満員(6人以上は乗車不可)
だったので諦めた。石見銀山公園から路線バスで世界遺産センターへと向かう。
世界遺産センターには銀山遺跡全体が見られるジオラマのほか、30kgの銀塊を実際に持つことができたり、
大久保間歩の一部を忠実に再現した展示室などがあり、石見銀山の歴史や鉱山技術を分かりやすく紹介
している施設となっている。前述の大久保間歩へのツアーもここからの出発となる。
約30分間展示物を楽しんだあと、16:00 発のJR仁万(にま)行きの路線バスに乗車し、石見銀山を後に
する。天候も曇り時々小雨で何とか世界遺産を散策できたのは幸運であった。
バスは仁万駅には 16:25 に到着し、仁万 16:43 発の各停列車に乗車し、出雲市で乗り換え、今夜の
宿泊地の米子には 19:16 の到着となった。米子に到着した時は雨になっていた。宿泊ホテルのホテル
ルートイン米子には2連泊となる。
旅行記(5日目)
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