1日目 12月12日(木)
自宅-新宿-上野-宇都宮-黒磯-新白河-郡山-会津若松-(会津鉄道)-会津田島-(会津鉄道+野岩鉄道)-新藤原-鬼怒川温泉(駅前散策)-東武日光…JR日光-宇都宮-新宿-自宅
(1日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。 なお、自宅-福岡空港間は省略)
この日は、郡山まで東北本線の各停電車を乗り継いで、郡山から磐越西線に入り会津若松まで行く。ここからが今回の鉄道旅のメインで、会津鉄道で会津田島まで行き、そこから途中の新藤原で
乗り換えて鬼怒川温泉で途中下車し、さらに東武日光からJR線の日光駅に行き、宇都宮で東北本線の電車に乗り継いで都心まで向かう、という日帰りコースである。 日光や鬼怒川温泉へは家族
旅行(ドライブ)で何度も行っているが、東武日光から会津若松間を鉄道で移動した事はなく以前から一度行って見たいと思っていたルートであった。 時刻表で詳細検討した結果、今回は待ち
時間の少ない会津若松から南下ルートを選択した。
自宅から鬼怒川温泉までの写真
自宅から郡山までは今年(2019年)4月に三春の滝桜を見に行った時と全く同じ電車を利用する事となった。小田急の玉川学園駅から一番電車で新宿まで向かい更に山手線で上野へと向かい、
上野から宇都宮までの各停電車に乗り継いだ。4月では出発日が休日だったので少し贅沢して上野-宇都宮間はグリーン車を利用したが(休日のグリーン券は平日より200円安い)、今回は
平日なので利用しなかった。宇都宮から黒磯と新白河で乗り換えて郡山へと向かったが、何故か新白河では27分の待ち合わせだったので改札口を出て、観光案内所でパンフレットを入手した。
次回は白河関跡へ行って見たいと考えているがバス便が悪く公共交通で行くのは難しそうである。新白河発の電車に乗り換え、郡山には 10:38 の到着。
郡山から8分の接続で磐越西線の会津若松行きの快速電車に乗り換える。郡山を出発してから10分くらい経過したところで悪天候になり、電車も徐行運転となった。この日は首都圏では快晴
との予報だったのでこの日を選択したのであるが、当然の事ながら福島県の天候は首都圏は異なるので、ちゃんと福島県の天気予報をチェックすべきだった、と後悔した。
今回のメインは、前述のように会津若松-鬼怒川温泉間であり、会津若松で会津鉄道に乗り換えできるかどうか心配したが、何とか間に合ったのでホッとした。
なお、正確に言うと、会津若松から2つ目の西若松まではJR只見線で会津鉄道は西若松から会津高原尾瀬口までの 57.4km の区間である。しかし、西若松-会津田島間は非電化区間で、電化区間は
会津田島から先になるので、会津鉄道の上りのほとんどの列車は会津田島行きとなっており、始発もJR線に乗り入れて会津若松となっている。
なお会津若松-西若松間は青春18キップが有効であるので、西若松-会津田島間を車内精算した。
(現地で精算したキップ)
会津鉄道は南会津の里山を走る風光明媚な路線で、長閑な里山の風景や阿賀川がつくる渓谷美などを楽しむことができ、途中の芦ノ牧温泉や湯野上温泉などの温泉もある。なお湯野上温泉駅は
大内宿(江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えたところで観光の名所になっている)の最寄りの駅にもなっている。 以前に家族旅行で行ったことのある、
「塔のへつり」という名の、塔の形が立ち並ぶ断崖の渓谷の最寄り駅である「塔のへつり」駅も懐かしかった。 会津若松から約100分の鉄道旅を楽しみ会津田島に 12:58 に到着。
会津田島からはすぐ接続の特急電車があったが全車座席指定車両だったのでこれをパスし、会津田島駅周辺を散策すると昔この区間を走っていたと思われるC11型蒸気機関車の静態展示があった。
会津田島から先は電化されており、浅草まで直通の特急電車も走っているが、会津田島-会津高原尾瀬口間が会津鉄道、会津高原尾瀬口-新藤原間が野岩鉄道、新藤原から先が東武鉄道、という
分担になっている。
会津田島 13:29 発の新藤原行きの電車に乗車する。 会津鉄道の終点の会津高原尾瀬口は尾瀬方面への最寄り駅である。会津高原尾瀬口からは野岩鉄道内に入るが、野岩鉄道沿線は、湯西川温泉、
川治温泉、竜王峡といった日光鬼怒川国立公園内の観光スポットが多い路線である。しかしこの日は冬季のオフシーズンの平日のためか、電車内には私を含めて乗客が数人程度しかおらず、
こんな状態で会社が潰れないのか、と少し心配になった。 湯西川温泉駅はトンネル内にあり、また川治温泉駅付近の鉄橋からは以前に家族旅行で宿泊した伊東園ホテル一柳閣本館が見えた。
新藤原から東武鉄道線に乗り換えたが、この駅からようやくIC乗車券パスモが使えるようになった。鬼怒川温泉駅で下車。
鬼怒川温泉から自宅までの写真
鬼怒川温泉駅は広く、また東武鉄道では休日等にSL(蒸気機関車)も走らせているので、蒸気機関車の転車台もあった。
鬼怒川温泉駅から少し歩いて鬼怒川沿いに来ると「鬼怒川ライン下り」の乗り場があったが、この時期は当然オフシーズンなので営業していなかった。
しかし鬼怒川温泉駅付近には温泉目的と思われる外国人を含む観光客がそれなりにいたので、何となくホッとした。
(鬼怒川温泉駅周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
鬼怒川温泉から東武日光行きの電車に乗車したが、この電車は下今市で進行方向が逆となる。 東武日光 15:53 に到着。
ここから5分ほど歩いてJR日光駅に向かう。 JR日光駅は洋風木造2階建の趣のある駅舎で1階には貴賓室もあるが普段は公開していないようである。
かつては、首都圏-日光間をJR(旧国鉄)と東武鉄道で競争したが、運賃・所要時間ともに東武鉄道の方が勝ったため、今は日光-宇都宮間を走るJR日光線は通常各駅停車のみが走る寂しい
路線になってしまっている。 しかし、私のような青春18キップ利用者のほか、外国人向けに発売しているJRパスの利用者で、この日はそこそこの乗客があった。
JR日光 16:28 発であったが途中で日没となり、あまり車窓を楽しめないうちに宇都宮に 17:08 に到着。 10分の接続で上野行きに接続し上野には 19:04 の到着。
その後、秋葉原に寄って自宅へと戻った。
旅行記(2日目)
青春18キップによる会津・野岩・東武鉄道と神岡、金沢、松阪、伊賀上野、天竜浜名湖鉄道旅行記TOPにもどる