2日目 3月19日(火) この日は青春18キップを使わず
 富山-猪谷(猪谷散策)-飛騨古川(飛騨古川散策)-高山(高山散策)-下呂  下呂(泊)

 この日はJR高山本線で富山から下呂までの旅で、途中、猪谷、飛騨古川、高山で下車し散策後、下呂で宿泊。




  (2日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 この日は、富山から下呂までJR高山本線 137km しか移動しない予定だったので青春18キップを1回分消費するのはもったいないと考え、また特急列車も利用
 する計画だったので、乗車券と特急券(高山-下呂間)をジパング倶楽部の会員割引で購入した。ただし会員割引が適用されるのは 201km 以上の行程が必要なので
 乗車券は富山-鵜沼(208.5km)で、料金は 2800 円と特急券が 450 円となり、青春18キップの1日分( 2370 円)より 1000 円程度割高になるが、青春18キップ
 をあと1回分使える事と特急列車にも乗車できる点はメリット大である。
 富山 8:18 発の普通列車で猪谷へと向かう。 当初、途中のおわら風の盆で有名な越中八尾を過ぎ、猪谷に 9:06 に到着。猪谷駅はJR西日本とJR東海駅の境界駅で
 それなりに大きい駅かと思いきや、何と無人駅であった。ただし境界駅なので、JR両社の乗務員が休憩/待機する施設は存在していた。
 猪谷で下車したほとんどの乗客は高山行きの列車に乗り換え、猪谷で下車したのは私を含め数人だけであった。




 (猪谷駅周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

   富山~猪谷までの写真

 猪谷駅からすぐのところの「猪谷関所館」へと向かう。ここは、越中と飛騨を結ぶ飛騨街道の要衝に置かれた富山藩西猪谷関所で、ここに残された人や物が行き交った
 ことを示す古文書などを展示されている。ただし実際に猪谷関があったのはこの建物から少し離れたところで、今は「史跡 猪谷関趾」と記載された石碑のみが残っている。
 猪谷関趾付近の赤い色の橋の近くには古い神社もあり神通川の眺めも良かったが、当初検討していた常虹の滝(とこにしのたき)は猪谷関所館の職員の話では徒歩では
 遠い、との事だったので断念し、猪谷で1本早い特急列車に乗る事にした。 なお、むかしは猪谷駅から神岡まで神岡鉄道が走っており、神岡は鉱山の町であるが、
 最近はノーベル賞を取ったニュートリノ研究の地、として有名になったので、次回機会があれば行きたいと考え、情報収集を行ったが、猪谷-神岡間のバス便は1日
 5本でうち4本が朝夕に集中しているため、バス利用は難しそうで自動車利用が必要と思われる。

 猪谷 10:30 発の「特急ワイドビューひだ8号」で飛騨古川まで向かう。当初は猪谷にもう少し滞在する予定だったので特急券は事前購入していなかったが、猪谷駅
 では無人駅にもかかわらず自動券売機で特急券が購入できた。 飛騨古川には 11:07 に到着。 飛騨古川には 2016年10月に家族旅行で来たが、今回はその時見る事が
 できなかった「三嶋和ろうそく店」へ行く事を目的とした。 ここは日本でも有数の手作り和ろうそく店で、NHK連続テレビ小説「さくら」の舞台となったところなので
 この日も多くの観光客が押し寄せていた。 最初にここを訪れたのは、結婚してすぐの頃で、その時6代目ご当主と妻と一緒に撮らせて頂いた写真が残っているが、
 今は7代目ご当主がろうそく制作の実演を行い、8代目ご当主がお客の対応をしているようである。今回はろうそく店の中に入れたがそこに懐かしい6代目ご当主の
 絵があったので、写真をとらせてもらった。



 (飛騨古川の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

   飛騨古川の写真

 また、今年は3月15日~8月31日までNHK連続テレビ小説「さくら」の回顧展を近くの展示場で開催していたが、時間の制約のため割愛した。
 途中の観光案内所に立ち寄ったところ、何と神岡のパンフレットがあったのでビックリしたが、神岡は古川と同じ岐阜県飛騨市に属している事がわかった。
 (私の頭は、猪谷-神岡と繋がっていたので、神岡は富山県だと思い込んでいた。) 従って、神岡へは高山からのバス便の方が良さそうである。
 飛騨古川駅に戻り 12:12 発の列車で高山へと向かい、高山に 12:29 に到着。 あいにく天候は曇り時々小雨であった。
 
 高山へは 1992年春に次女がベビーカーに乗っていた時に来た事があるが、当時に比べ駅が立派になった事と外国人観光客が多くなった、というのが第一印象である。
 駅前の観光案内所でパンフレットを入手し、まずは高山陣屋へと向かう。 陣屋とは、江戸時代に郡代・代官が治政を行った場所で、役所や役宅、米蔵などの総称である。
 幕末には全国60数ヶ所あったといわれる郡代・代官所のなかで、当時の建物が唯一現存するのがこの高山陣屋で、特に年貢米を収めた御蔵8棟は築400年を経た日本最古/最大の
 土蔵といわれている。門前の広場では毎日朝市が開かれている事でも有名なところである。
 次の目的地は、高山陣屋から少し離れた高山祭屋台会館で、高山市の古い町並みを楽しみながら歩いて行くと、名物のみたらし団子を販売していたので、思わず買って
 しまった。途中ファミリーマートもあったが、古い町並みに調和するように店舗の色も焦茶色となっていた。 高山祭屋台会館は櫻山八幡宮の境内にあり、秋の高山祭に
 使用される11台の祭屋台を4ヶ月ごとに入れ替えて展示している。国指定重要有形民俗文化財でもある祭屋台の実物を常設展示する唯一の施設であり、祭りばやしが流れる
 館内には祭り装束の人形が配され、臨場感たっぷりである。高山祭屋台会館の入場券で桜山日光館にも入場可能なので行って見ると、そこには日光東照宮を十分の一の
 スケールで再現されていた。この日光東照宮超精巧模型は、戦後アメリカに渡り、長い間アメリ力全土を巡回公開されるなどした後、再び日本に里帰りしたものである。
 後は気の向くままに高山の古い町並みを散策したが、途中「飛騨牛にぎり寿司」を売っている店には多くの外国人観光客が列を成していた。
 また高山陣屋の近くの旧高山町役場の建物に入る事ができ、二階から観光客を眺めるのは面白かった。




  (高山市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

   高山市内の写真

 高山駅にもどり高山 16:36 発の「特急ワイドビューひだ18号」に乗車し、下呂には 17:19 に到着。
 今夜は、2016年の家族旅行でも宿泊した事がある「下呂温泉 下呂彩朝楽 本館」であるが、既に送迎バスのサービスは終了している時間帯だったので、宿舎までの
 登り坂はきつかった。


   旅行記(3日目)

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