3日目 3月20日(水)
 下呂-飛騨萩原(飛騨萩原散策)-美濃太田-岐阜(岐阜散策)-名古屋(名古屋散策)-豊橋-浜松-静岡-沼津-松田‥(徒歩)‥新松田-町田

 この日は、JR高山線とJR東海道本線で帰路に向い、途中岐阜と名古屋で途中下車し散策。 沼津からはJR御殿場線に入り松田から小田急線を利用。



  (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 急いで朝食を済ませ、下呂 7:35 発の高山方面の下り列車に乗車し2つ目の飛騨萩原で下車する。 ガイドブックに飛騨萩原駅付近に「宿場の面影が
 残る萩原宿」がある、との記載があったので立ち寄ってみたが、少なくても駅の近くにはそのような場所は見つからなかった。飛騨萩原 8:04 発の列車で
 岐阜方面を目指す。途中、美濃太田駅で乗り換えて岐阜に 10:36 の到着。 今まで岐阜は素通りだったので、今回は駅前の観光案内所でパンフレットを
 入手し、散策を行う事にした。

   飛騨萩原~岐阜までの写真

 岐阜駅前から路線バスに乗り長良橋バス停で下車すると、すぐに長良川沿いに古い町並みが残る川原町がある。長良橋を渡った川の対岸には「鵜飼の里」と
 呼ばれる「うかいミュージーアム」などがある観光スポットがあるが、今回は長良川手前の川原町、岐阜城、とその周辺を中心に散策する事とした。



   (岐阜市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 長良橋南側の鵜飼観覧船のりばから西へ続く町並みは通称「川原町」といい、格子戸のある古い町並みが今も残っているところである。昔は長良川の水運を
 利用した川港として栄えところで、現在でも、伝統工芸品「岐阜うちわ」を製造販売しているお店や岐阜銘菓「鮎菓子」で知られる和菓子店などが、レトロな
 雰囲気を残したまま営業している。 次に岐阜城へと向かう。 岐阜城は、金華山(きんかざん)山頂に位置し、ロープウェイを使って容易に行く事ができる。
 岐阜城は戦国時代には小説「国盗り物語」の主人公である斎藤道三の居城でもあり、その後織田信長がこの城を攻略し城主となったため、「斎藤道三・織田信長の居城」
 というキャッチフレーズが付いている。ただし現在の城は昭和31年に復興された鉄筋コンクリート造りのもので、3層4階構造となっており、城内は史料展示室、
 楼上は展望台として多くの人に親しまれており、観光シーズンには日没~夜11時まで岐阜城はライトアップのサービスもあるようである。
 この日は天気に恵まれていたため、多くの観光客が訪れ、展望台からの絶景を楽しんでいた。
 ロープウェイで下山し、次は岐阜大仏で有名な正法寺へと向かう。

   岐阜市内の写真

 岐阜大仏は奈良東大寺の大仏や、鎌倉高徳院の大仏と並んで「日本三大仏」とも言われているようであるが、前者2つが鋳銅製に対し、この岐阜大仏は乾漆仏といって
 麻布や和紙を漆で張り重ねたり、漆と木粉を練り合わせたものを盛り上げて形作る方法である。岐阜大仏は乾漆仏としては日本一の大きさを誇っているが、
 このような大仏が特に大きな規模のお寺にあるわけでもなく建物自体も大通り沿いにひっそりと建っているので、最初はどこにあるのか迷ったくらいであった。
 私が参拝した時も参拝者は私1人だけであり、大仏のやさしい表情と荘厳さ、静寂な大仏殿の中の「癒しの空間」を独り占めしたような気分であった。
 時間があったので、正法寺から岐阜駅までを歩く事にした。 途中、「御鮨街道」は長良川で獲れた鮎は塩漬けにされ樽に入れられて寿司(鮨)にされて運ばれた
 道だったのでこのように称されたのであるが、現在は古い家が多少残っているものの、当時の面影は感じられなかった。
 岐阜駅に向かう途中、会社時代に自動車電話のシステム立ち上げの時に来たことがある旧NTT岐阜統制無線中継所の場所を覚えていたので、そばまで来てみたが
 今はNTTドコモビルとして新しく建て直されていた。 しかしビルからはアンテナがいつくも装着されている塔があり、そこは当時と変わっていなかった。



   (名古屋市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 岐阜駅にもどり、名古屋方面へ向かう。今回名古屋では熱田神宮と大須商店街を散策する計画をたてた。 岐阜からの各停電車は熱田にも停車するので、名古屋で
 下車せずJR熱田駅から熱田神宮へ行く事にした。 熱田神宮は三種の神器の1つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られており、伊勢神宮に次ぐ
 格式高い宮として昔から多くの人々に崇敬され年間650万人近い参拝者で賑わうところである。 名古屋の中心部から近いためか、この日も平日にもかかわらず、
 外国人を含めてたくさんの観光客で賑わっていた。 次に神宮西駅から地下鉄を使って上前津駅まで行き、大須商店街へと向かう。大須商店街は「名古屋の秋葉原」
 と言われていたので一度行って見たかった所だったが、今は昔からすっかり様相が変わってしまったようで、期待はずれだった。確かに秋葉原にあるパソコン関連の
 店舗も残っていたが電子部品を扱っている店は見つからず、若者が集まるグルメの街という感じであった。大須商店街を抜けると、真言宗の寺院で「観音様」と呼ばれ
 親しまれている大須観音がある。 最後に大須観音駅から地下鉄で御器所駅まで行き、岐阜と同じく会社時代に自動車電話のシステム立ち上げの時に来たことがある
 旧NTT阿由知統制無線中継所へ立ち寄ってみたが、ここも岐阜の場合と同様に、NTTドコモビルとして生まれ変わっていた。

   名古屋市内の写真

 地下鉄で名古屋駅まで戻り、名古屋 17:01 発の新快速で帰路に向かう。途中、豊橋、浜松、静岡、沼津で乗り換え、沼津からはJR御殿場線に入り、松田で小田急線に
 乗り換え町田に着いたのは名古屋から約6時間後の 23:10 であった。


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