8日目 12月17日(月) 青春18キップ利用
若松(若松散策)-戸畑-香椎-西戸崎-香椎-宇美-長者原-博多-博多南-博多(福岡散策)-福岡空港(ピーチLCC)-成田空港-東京
(8日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。なお、福岡空港-自宅間は省略)
この日は朝に若松市内を散策した後、戸畑に渡り、戸畑からJR鹿児島本線に乗り換えて香椎まで行き、香椎からJR香椎線に乗車後博多へと
向かい、博多からは博多南線で博多南まで往復する。博多へもどった後、地下鉄を利用して福岡市内散策を行った後に、福岡空港から帰路に
向かうというコースである。
(若松-戸畑の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
ホテルで朝食後早めにチェックアウトし、高塔山公園へと向かう。若松駅は昔は門司港駅と同じく歴史ある駅舎だったが、1984年(昭和59年)
3月に新駅舎になり趣のあった旧駅舎を解体され今は駐車場になっている。駅の近くにある石炭車が当時の様子を今に伝えている。
若松は火野葦平が生まれたところで、高塔山公園への途中に火野葦平旧居(河伯洞)があった。内部は公開されているが早朝だったので
入ることはできなかった。 さらに歩いて行くと教会があり、ここから急な上り坂となる。途中安養寺という大きな寺を過ぎ更に上って
行くと高塔山公園への車道にぶつかり、車道に沿って歩いて行くと高塔山の山頂にある高塔山公園に着く。高塔山公園は北九州工業地帯の
中心部を一望にする展望地となっており、若戸大橋の眺めも良い。またここは夜景が綺麗なところでもある。
高塔山公園の展望を楽しんだ後、行きとは違う道を下って行くと火野葦平の文学碑があり、更に下って行くと、行きに通った車道にたどり
ついた。 ほぼ同じ道を通り、若松駅前をとおりすぎ海岸通りに行くと、たくさんの船が停泊していた。海岸通りを若戸大橋方向に進んで
行くと、昔石炭荷役をする港湾労働者の詰所だった「旧ごんぞう小屋」、石炭積出港として栄えた若松の歴史を象徴する建物である「石炭会館」、
大正時代の建物で円形の塔が配置された風格ある外観の「旧古河鉱業若松ビル」などの観光スポットがあり、更に進んで行くと戸畑への
渡し船の乗船場に着く。渡し船は、若松-戸畑間の600mを約3分で料金100円で繋いでいるが、当日は残念ながら運休だったので
代行バスで戸畑まで行くことにした。 さすがに渡し船のように3分では着かないが、約10分ほどで戸畑渡場に到着した。
若戸大橋は大学生時代の九州旅行で徒歩で渡ったことがあるが(現在は徒歩では渡れない)、約50年ぶりの経験であった。
若松-戸畑間の写真
戸畑渡場から徒歩で10分ほどでJR戸畑駅に着き、戸畑 9:02 発の快速電車で博多方面に向かい、途中香椎(かしい)駅で下車する。
この駅で少し時間があったので、みどりの窓口でこの後乗車する「博多-博多南」間の乗車券(+特急券)を購入した。
香椎で下車したのは、JR香椎線に乗車するためである。香椎線は西戸崎-宇美間を走るローカル線でほとんどの列車が中間の香椎止まり
となっている。最初に北方向の西戸崎行きの列車に乗車する。西鉄線との接続駅である和白駅を通りしばらくすると海ノ中道駅に着き、
ここで乗客の大半は下車していった。この駅は国営海の中道海浜公園の中にあるので、公園利用者にとっては便利なようである。
列車は西戸崎に 10:22 に到着し、折り返し 10:33 発の列車で香椎へ引き返す。香椎からは南方向の宇美行きの列車に乗り宇美には
11:42 に到着。香椎-宇美間は特に特徴ある車窓風景ではなかったが、列車の速度がやたらと遅かった。宇美駅は宇美八幡宮の最寄り駅
なので、駅舎は鳥居のような形をイメージして作られていた。 宇美 11:42 発の折り返し列車で香椎方面に引き返し、途中の長者原で
博多行きの電車に乗り換える。 博多には 12:17 に到着。
戸畑-香椎線内-博多南線内の写真
博多駅で新幹線ホームに入り、博多南行きの新幹線車両に乗車する。博多-博多南間 8.5km の博多南線は、山陽新幹線の車両基地がある
博多南駅までの回送線を旅客線化したもので、特急料金片道100円が必要であるが、通勤通学や生活路線として解放されている。
当日も学生を含めてほぼ満席であった。 このように新幹線の回送線をうまく旅客線化し、有効利用するのはとても良いアイディアだと
思う。 博多南から折り返し電車で博多にもどり博多に 12:55 に到着。
夕方のフライトまで時間があるので、福岡市内散策として、大濠公園と櫛田神社を散策することにした。どちらも福岡市営地下鉄沿線
なので、650円の1日乗車券を購入した。福岡市営地下鉄の料金は割高(例えば福岡空港-博多駅は2駅で260円)というイメージ
があったが、この1日乗車券は3回乗車すると元がとれるので割安感がある。
最初は、大濠公園へ行くため地下鉄大濠公園で下車した。
(大濠公園の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
大濠公園の写真
大濠公園は福岡城の外濠をもとにした大きな池が特徴的な都市公園で、池を貫くように島がいくつか存在し、それぞれが橋でつながって
いるので、中央部を経由して池を全体を渡ることができる。今回は中央部を通りつきあたりを右コース、というコースを散策した。
無料で開放しているせいか、多くの若者がジョギングなどを楽しんでいた。
地下鉄大濠公園駅までもどり、祇園まで乗車し、櫛田神社へと向かう。櫛田神社は博多の総氏神様としては最古の歴史を有し、博多っ子
からは「お櫛田さん」の愛称で親しまれている博多の総鎮守である。ここは博多駅からも徒歩圏内で利便性が良いためか外国人旅行者も
多かった。 なお、地下鉄祇園駅の近くにお煎餅で有名な「もち吉」本店の店舗を見かけたが時間が無かったので立ち寄ることはでき
なかった。
(櫛田神社の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
櫛田神社の写真
地下鉄で祇園駅から福岡空港駅へ向かい、福岡空港でお土産を購入し、福岡空港発 16:40 のピーチ空港(MM526)で帰路に向かう。
行きと同様に座席指定のオプションは無しとしたが、帰りは窓側の席だった。 成田空港への到着が少し遅れたが、成田空港からは
19:35 発の快速電車に乗り、東京駅には 20:59 に到着。 東京-新宿-玉川学園と電車を乗り継ぎ、自宅には22時半頃に着き、
7泊8日の長い九州旅行が終了した。
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