2日目 12月12日(火)
レンタカーで足摺岬方面へ
宇和島(泊) 宇和島第一ホテル(連泊)
(2日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日は、8:00~20:00 までの12時間レンタカーを予約していたので、レンタカーで宇和島から片道 100km 以上の離れた足摺岬まで往復した。
まず宇和島市街地から抜けるのに少し苦労した。本来は無料となった旧有料道路を通るのが正解だったのだが、カーナビ指示では有料道路を通らない
案内だったので、旧有料道路を避けて同じ道を繰り返し走ってしまったためである。 何とか宇和島市街地を抜けると、あとは快適な国道56号線を
走り、宇和島から約2時間で宿毛市内に到着したので、国道321号線に入り道の駅「すくも」で小休憩する。 道の駅から宿毛湾の眺めは良かったが
天候が曇りだったのが少し残念であった。
実は、約45年前の学生時代に足摺岬からバスを乗り継いで宇和島まで来たことがあり、その時足摺岬-宿毛間の途中のユースホステルで1泊した記憶
があるのだが正確な場所が思い出せなかったので、途中で国道321号線を外れ大堂海岸、柏島方面へ向かったが、柏島まで行っても漁港があるだけで
当時の記憶とは違っていたので引き返し再び国道321号線に戻り足摺岬方面へと向かう。
途中、竜串(たつくし)あたりには観光バスで来た団体客もいたので、少し立ち寄ることにした。
竜串は高知県西部の足摺岬近辺にある奇勝で足摺宇和海国立公園に属する。竜串湾沿いの海岸にはたくさんの奇岩があり地質の博物館と呼ばれている。
今回は割愛したが、弘法大師が見残した景勝地、という由来の「見残し海岸」へのグラスボートもここから乗船できる。また、足摺海底館は水中7mの
海底に広がる海中の様子を見ることができる。水族館と似たような光景であるが、本物の海中の光景であるので貴重な体験であった。
後で調べたところ学生時代のスライド写真にこの足摺海底館が写っていたのだが、足摺海底館は1972年にできたものでできてから間もない頃の
ものであったがここに入った記憶がないので、当時はここには入らなかったと思われる。
宇和島-宿毛-柏島-竜串の写真
竜串から約1時間のドライブで足摺岬に到着。ここは四国最南端の地で、展望台からは雄大な海岸線や足摺岬灯台のほか、海岸近くの岩場で釣りをして
いる人たちも見ることができた。展望台から足摺岬灯台までは散策路が整備されており、途中には「足摺の七不思議」と呼ばれている「地獄の穴」や
「大師の爪書き石」といったスポットがあった。 足摺岬灯台は白亜の大型灯台で太平洋を望む風光明媚の地であり、「日本の灯台50選」にも選ばれて
いる。
(足摺岬周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
足摺岬灯台の近くに四国八十八箇所霊場の第三十八番札所の金剛福寺(こんごうふくじ)があり、この日も観光客やお遍路さんが訪れていた。
金剛福寺は前の三十七番札所の岩本寺から約80kmほど離れており、四国霊場の札所間では最長距離となっている。徒歩だと約30時間ほどかかる
ので昔の人にとっては金剛福寺まで来ること自体が修行であっただろう。 金剛福寺は非常に落ち着いた感じの寺であった。
足摺岬周辺の写真
足摺岬からは来た時と反対側の東側の道路を通る。一部来た道と重複した後は国道321号線で四万十市方面へと向かう。四万十市の中心地の
土佐くろしお鉄道中村駅の手前で四万十川を渡り、市街地を過ぎると国道441号線を通るルートとなる。国道441号線は四万十川に沿って走って
いるが、沿線には「沈下橋」と呼ばれる、低水位の状態では橋として使えるものの増水時には水面下に沈んでしまう橋、がたくさんある。
たまたま高瀬沈下橋の駐車場が国道沿いにあったので、そこに車を停めて高瀬沈下橋を渡ることにした。橋を渡っていると地元の軽自動車が橋を
渡って来たのでビックリしたが、橋の中央部分が車がすれ違うことができるスペースがあるので、この橋は観光用ではなく生活用の橋のようである。
ただしこの橋の近くに四万十川遊覧船の乗り場があり、橋を渡っている時にちょうど団体客をのせた遊覧船と出会った。
高瀬沈下橋を後に国道441号線を宇和島方面に向けて走ると道幅が狭くなり所々1車線交互通行となるので、慎重に運転しながら進んだが、まだ
明るかったので助かった。 この道路は2001年に家族旅行で四国に来た時に逆方向で通ったことがあるが、15年以上たっているにもかかわらず
当時と変わっていない。
JR予土線(窪川-北宇和島)とぶつかる地点からは国道381号線となるが、ここからは道幅が狭くなることはないので、問題なく宇和島駅付近
までは行くことができたが、既に18時頃となりあたりはすっかり暗くなったので、トヨタレンタカーの営業所へ行く道が良くわからず少し時間が
かかってしまった。 レンタカーの出発直後と到着直前で少し道に迷ったが、何とか安全にドライブができてホッとした。
本日も昨日と同じ宇和島第一ホテルに連泊である。
足摺岬-宇和島間の写真
旅行記(3日目)
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