3日目 12月13日(水)
宇和島(宇和島城散策)-松山-多度津-高知-佐川(佐川散策)-高知 高知(泊) ツーリストイン高知
(3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日からJR四国の企画キップである「アクティブ55四国フリーキップ」を使う。このキップは期間限定+出発曜日限定であるが55才以上ならば
連続3日間、JR四国の特急自由席にも乗車可能なフリーキップである。四国内の鉄道旅は特急列車が使えないと非常に効率が悪い。
まずは、列車に乗る前に宇和島城を散策する。 宇和島城は全国で12ある現存天守(江戸時代またはそれ以前に建設され現代まで保存されている天守)
の1つであり、2013年5月の四国旅行の時には時間の関係で行けなかったので、機会を見つけて行きたいと思っていたところである。宇和島城は
標高76mの小高い城山の上にあり、近くに城山郷土館があるがどちらも9時開館なので、9:49 宇和島発の特急列車に乗車予定のこともあって両方見る
のは諦めていたが、幸いに城山郷土館の入口付近を散策していたら開館時間前であったが入場させてくれた。公的機関なのに粋な計らいに嬉しくなった。
郷土資料館は宇和島城や宇和島及び宇和島にゆかりのある人々の紹介がパネル展示されており、宇和島城の説明ビデオもあったので、予備知識を仕入れて
宇和島城天守へと向かう。 宇和島城天守が建造されたのは慶長6年(1601)藤堂高虎(とうどうたかとら)築城の時とされており、城の外郭は上から
見ると不等辺5角形をしているとのことであったが上から見ることはできないので不等辺5角形の形状は確認できなかった。
宇和島城天守からは宇和島市街地が展望できたが、天守の一部と天守に通ずる道の一部が現在補修中で、城山公園も立ち入り禁止の箇所が多かったのが
少し残念であった。
(宇和島城周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
宇和島 9:49 発の「特急宇和海10号」で松山へ向かい、松山から5分の連絡で「特急しおかぜ16号/いしづち16号」に乗り換える。 当初は
丸亀で下車し丸亀城天守を見る予定であったが、丸亀城は最終日(6日目)に変更し、今回は高知県の佐川(さかわ)の古い町並みを見ることにした。
佐川へ行くには宇和島から窪川までのJR予土線に乗る方が距離的にも近く所要時間も短いが、予土線は前回(2013年5月)に乗車した際に
乗り心地が良くなかったので(長距離運行なのに車内にトイレが無いなど)予讃線-土讃線経由の特急列車を使った遠回りルートとした。
松山を出発し多度津で26分の連絡で「特急南風11号」に乗り換え高知からは4分の連絡で「特急あしずり5号」に乗り換え佐川に 16:11 に到着。
6時間以上の列車での移動であったが、乗り心地の良い特急列車利用だったのでそれほど苦にならなかった。
なお、高知-佐川間で四国の清流である仁淀川を一瞬見ることができた。
宇和島-佐川間の写真
今回の佐川町の散策は、佐川駅から徒歩圏内の上町地区を歩くことにした。佐川町は県内屈指の酒どころで、このあたりは白壁の蔵が立ち並んでいる。
最初の訪問地は「さかわ観光協会」の事務所にもなっている旧浜口家住宅で、ここは江戸中期より佐川で酒造業を営んだ浜口家の住宅であったが、
平成25(2013)年に改築され、観光客を迎える施設として一般に公開され、今は土産販売や休憩所として運営している。その隣の明治初年の鹿鳴館時代の
雰囲気を現在に伝える木造洋館は佐川文庫庫舎で、初めは須崎警察署の佐川分署であったがその後旧青山文庫、旧民具館の時代を経て平成21(2009)年に
現在の場所に移築されたものである。その斜め向かい側の建物は昔の郷校である名教館である。
さらに進んで行くと、「日本の植物学の父」といわれた、植物学者牧野富太郎の生誕地の場所にできた牧野富太郎ふるさと館があり、牧野富太郎の
遺品や直筆の手紙等が展示されている。 少しばかり駅の方に引き返して路地を入って行くと江戸時代に佐川の領主であった土佐藩筆頭家老深尾家の資料
などを展示している博物館である青山文庫があったが、閉館時刻に近かったので今回は割愛した。 最後に入った地場産センターには上町地区の歴史的
建造物の模型が展示されていてその再現性に感動した。 竹村家住宅は酒造業を営む有力商家の佇まいを当時のままに伝える国指定重要文化財であるが、
一般公開は毎月第二日曜日だけなので、今回は内部は見ることができなかった。
(佐川の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
佐川の写真
急ぎ足で佐川上町地区を散策し、佐川発 17:23 の各停列車で高知へと引き返し、高知には 18:10 の到着。
今夜は高知駅に近いビジネスホテルに宿泊となった。
旅行記(4日目)
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