1日目(4月15日)
 玉川学園前-新宿-東京-富山-高岡(五箇山・白川郷フリーきっぷで散策)-新高岡-福井(泊)




 (1日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
  青色が実際に移動した軌跡。 ただし、自宅-高岡間は省略。)



 いつものように、小田急玉川学園前で始発電車で新宿へと向かう。今回は、東北や北海道方面ではなく、
 東京 6:16 発の北陸新幹線「かがやき501号」に乗車するので、東京駅ではあまり時間の余裕は無かった。
 この列車は、上野、大宮、長野と停車し、富山には 8:23 に到着した。富山から、第三セクターの「あいのかぜ
 とやま鉄道」に乗車し、高岡には 8:59 の到着。なお今回の大人の休日倶楽部の北陸フリーキップは旧北陸本線
 の第三セクター路線である「あいのかぜとやま鉄道」、「IRいしかわ鉄道」、「ハピラインふくい」にも乗車が
 可能となっている。
 高岡駅で、「五箇山・白川郷フリーきっぷ 大人3,500円」を購入したが、バスの発車時刻まで少し時間があった
 ので、高岡大仏を見に行く事にした。高さ約16メートルの阿弥陀如来坐像であるこの大仏は、日本三大佛に数え
 られており、高岡伝統の銅器製造技術の粋を集め、30年の歳月をかけて作られたものである。
 地元民は敬意を込めて「だいぶっつぁん」(『大仏様』を表す呼称)」と呼んでいるらしいが、この日も朝早い
 にもかかわらず、地元の方が来ていた。

 高岡駅にもどり、9:35 発のバスに乗車する。このバスは、平日は白川郷まで6往復しかないので、効率を考え
 まずは最初に白川郷まで行く事にした。途中、新幹線の新高岡駅から外国人観光客を含めて多くの人が乗車して
 来た。白川郷まで約2時間10分の所要時間で 11:45 に到着した。




  (白川郷散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 白川郷は昨年(2023年)9月の立山黒部アルペンルートのツアー(クラブツーリズム)の際にも少し立ち寄ったが、
 今回はその時に行けなかった、荻(おぎ)町城址展望台と、国の重要文化財に指定されている和田家を見る事に
 絞った。荻町城趾は典型的な中世の山城で展望台になっており、和田家東方から緩い傾斜の歩道を約20分ほど
 登って行く事ができる。ここには多くの観光客が散策していて、おそらく半数以上は外国人観光客と思われた。
 展望台からは、眼下に広がる白川郷合掌造り集落の眺めが格別であった。
 荻町城址展望台をおり、しばらく白川郷合掌造りの街並みを散策した後、昨年9月には入場できなかった和田家
 へと向かう。和田家は、白川郷の世界遺産地区内で最大級クラスの合掌造りであり、唯一国の重要文化財に指定
 されており、江戸期に名主(庄屋)や番所役人を務めていて栄えた。現在も住居として生活しながら、1階と2階
 部分が公開されており、和田家代々で使用された遺物や民具が展示されていた。
 白川郷内の食事処で昼食を済ませ、白川郷 13:50 発のバスで高岡方面に引き返し、次の目的地である、五箇山
 へと向かう。昨年9月は観光バス専用の駐車場利用であったが、今回は路線バス専用のバスターミナルの利用と
 なった。白川郷へのバス便は、今回の高岡行き以外に、金沢行きと高山行きの路線があるが、後者の2路線は
 予約制で、外国人観光客でほぼ満席というほどに大盛況であった。

   富山-白川郷の写真

 高岡行きの路線バスでは五箇山世界文化遺産 相倉合掌造り集落を経由するが、菅沼合掌造集落と相倉合掌造集落
 が主な観光スポットとなる。まずは菅沼合掌造集落を散策するため、菅沼バス停で下車。14:21 の到着。




  (菅沼合掌造集落散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 菅沼合掌造集落は9戸の合掌造り家屋から成るこじんまりとした集落である。白川郷のように混雑しておらず
 のんびりと過ごすことができた。 ここには「五箇山民俗館」があり入場したが、ここは菅沼で最も古い合掌造り
 の内部を改築し、先人たちの知恵が生かされた生活用具や資料を約200点余り展示されている。
 1階には、当時の重要産業だった塩硝(火薬の原料)製造関連の用具や、衣類、農機具などが展示され、2階には
 同じく重要な産業だった養蚕のための用具が展示されていた。

   菅沼合掌造集落の写真

 再び菅沼 15:16 発のバスに乗車し、相倉合掌造集落へと向かう。相倉口バス停に 15:30 の到着。ここから徒歩で
 約10分ほどで相倉合掌集落に到着。




  (相倉合掌集落散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 相倉合掌集落には、20棟の合掌造り家屋が現存しており、大小様々な合掌造り家屋、茅葺きのお寺などがある。
 また、集落内では今なお人々が生活を営んでおり、自家用車やトラクターもあり、実際の生活空間である事が
 感じ取れた。この集落には相倉伝統産業館や和紙漉き体験館もあったが、この日は定休日の月曜日のためか、
 あるいは時間が遅かったためか、残念ながら閉館していた。外国人観光客もそれなりにいて、のんびりと散策
 しており、私も美しい風景に心落ち着いた。

   相倉合掌集落の写真

 相倉口バス停 16:45 発の最終バスで高岡方面に向かう。今回は途中の新高岡駅で下車 17:55 に到着後、18:06
 発の北陸新幹線「はくたか569号」に乗車。金沢からは延伸区間であるが、それなりの混みようで福井に
 18:58 の到着。今夜の宿泊ホテルは、少し贅沢し「ドーミーインPREMIUM福井」であった。


   旅行記(2日目)

  大人の休日倶楽部北陸フリーパスによる北陸(福井、五箇山世界遺産など)旅行記 TOPにもどる