4日目 6月29日(土)
 旭川-滝川(レンタカーで、旧新内駅、カナディアンワールド公園等を散策)-滝川-岩見沢(泊)




  (4日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
    青色が実際に移動した軌跡。 ただし、札幌-旭川の往復は省略)

 この日は、土日祝日のみ営業している狩勝峠の旧新内駅にある狩勝トロッコ鉄道に乗車する事と、芦別の
 カナディアンワールド公園へ行く事がメインである。

 旭川から滝川までは特急電車を利用して、滝川でトヨタレンタカーを借用。滝川から狩勝トロッコ鉄道
 までは国道38号線でほぼ1本道であるが、約120kmの距離がある。途中「道の駅南ふらの」に立ち寄ったが
 土曜日でイベントがあるため、多くの子ども連れの家族で賑わっていた。狩勝峠を展望台超えて新得方面に
 峠下りをしていき、狩勝峠3合目あたりを右折すると狩勝トロッコ鉄道がある旧新内(にいない)駅舎の
 あるところに到着。滝川を出発して約2時間半程の行程であった。



 根室本線の中の、滝川-富良野ー新得間は、昭和56年に石勝線が開通するまでは、札幌と帯広・釧路を
 結ぶ幹線路線であった。特に落合-新得間は長い間、隣の駅間の距離が長いところであった。落合-新得
 間は、国道38号線に沿った路線(狩勝旧線)として明治40年(1907年)に開通した。十勝平野を一望できる
 車窓風景は当時日本三大車窓のひとつに数えられ、あえぎながら狩勝峠を登ってくる蒸気機関車の列車を
 撮影しようと多くの写真愛好家がいた。しかし、輸送効率の改善のため、狩勝旧線は昭和41年(1966年)
 にトンネルが多い新線(狩勝新線)に置き換わった。残念な事に今年(2024年)4月には狩勝新線を含む
 根室本線のうち富良野-新得間が廃止されてしまった。

  狩勝トロッコ鉄道の写真

 狩勝トロッコ鉄道は狩勝旧線の旧新内駅の構内で、足漕ぎ保線用軌道自転車(改造のものあり)や
 バッテリー電車で線路上を走行し運転体験を楽しむ施設となっている。施設内には蒸気機関車やブルー
 トレイン客車なども展示されている。せっかくなので私も足漕ぎ保線用軌道自転車の乗車体験をした。
 コースは2周楽しめて、信号機が赤の時は一時停止する必要がある。うっかり蒸気機関車に見とれて信号
 を無視したら「一時停止をするように」と注意のアナウスをされてしまった。



   (カナディアンワールド公園の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 再び今来た道を引き返し、次は芦別市のカナディアンワールド公園へと目指す。カナディアンワールドは
 1990年にテーマパークとして開園し、うちの子ども達が小さかった頃の 1991 年と 1993 年に行った事が
 ある。ジェットコースターのようなアトラクションは無かったが落ち着いた雰囲気にうちの家族は気に
 入ったらしかった。しかし残念ながら平成10(1998)年に閉園。その後芦別市が市営公園として再オープン
 したが、採算がとれないという事で令和元(2019)年10月で市営としての営業を終了した。幸いな事に
 現在は公園を存続させるために設立された「カナディアンワールド振興会」が芦別市から建物などの無料
 貸与を受け、自主運営している。しかし建物の修繕費が不足して、何とか寄付金でやりくりしている、と
 いうのが現実である。 

  カナディアンワールド公園の写真(その1)

 狩勝トロッコ鉄道から1時間程走行し、12時半頃にカナディアンワールド公園に到着。まずは徒歩での
 散策を行う。入場ゲートは当時の記憶どおりで、階段で上の階に上ると、園全体が展望できる。しかし
 最小限の通路は確保されているものの、まわりは草ボウボウといった感じであった。
 さらに進んで行くと廃線になったカーリートレイン(ミニトレイン)のレールがあり、やがて池と周辺に
 建物がいくつか並んでいるところに着いた。ここも当時の記憶どおりで、建物の一部は中に入ることが
 できる。この公園の目玉であり、比較的保存状態が良い、アンの家(グリーンゲイブルズ)へと向かう。
 中に入る事ができ、アンの部屋、マシューの部屋、マリラの部屋等も当時の記憶どおりであった。
 この公園は500円で園内を自動車で回れるので、さっそく一方通行の道を一周した。これを利用すると、
 アンの学校(オーエンスクール)やアンの教会も見る事ができる。

  カナディアンワールド公園の写真(その2)



   (桂沢ダム・三笠鉄道村周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 カナディアンワールド公園を2時間ほど散策した後、次に桂沢ダムへ行く事にした。約1時間ほどで
 到着。ここは大昔、小学校の社会科見学で来た事があるが、今回見た光景は私の昔の記憶と全く異なって
 いた。近くに三笠鉄道村があるので、あまり時間が無かったが通り道なので、ちょっと立ち寄る事にした。
 旧三笠駅は、岩見沢駅と旧幾春別駅を結ぶ旧国鉄幌内線にあり、石炭全盛時代に大いに栄えたところで
 ある。三笠鉄道村では北海道開拓を支えた石炭と鉄道の歴史を学ぶことができる。ここではSL機関士の
 体験やトロッコ鉄道乗車の体験ができる。しかし到着したのは16時半頃だったので、イベントは既に
 終了していた。建物の外には多くの列車が展示されていた。

    桂沢ダム・三笠鉄道村の写真

 滝川駅でのレンタカー返却は18時までだったので、急いで戻り返却し、滝川 17:49 発の臨時特急
 「フラノラベンダーエクスプレス」に乗車し、今夜の宿泊地である岩見沢には 18:14 に到着。
 本来は札幌に宿泊予定だったのだが、土曜日ということもあり手頃価格のな札幌のホテルは予約できな
 かったので岩見沢宿泊となった。しかし、岩見沢駅周辺には良いレストランが無かったと時間があった
 ので、大人の休日クラブパスを活かし、特急電車で25分の札幌まで散策する事にした。すすきのの
 ラーメン屋「すみれ」にも行ってみたが長蛇の列だったので、今回も断念せざるを得なかった。


   旅行記(5日目)

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