3日目 6月28日(金)
引き続き、道東方面を散策し(オンネトー、摩周湖、屈斜路湖等)、網走駅にレンタカーを返却後、旭川に移動。 旭川(泊)
(3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
青色が実際に移動した軌跡。 ただし、北見→旭川間はログデータがうまくとれていない)
この日は、阿寒摩周国立公園の阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖を見た後、網走駅でレンタカーを返却し、
列車で旭川へ移動する、というコースである。
十勝川温泉を出発後、十勝ワインで有名な池田町を通り、道東自動車道に入る。足寄ICで降りて
すぐのところに「道の駅あしょろ銀河ホール21」があるので、まずそこに立ち寄る。昔は池田から
足寄を通って北見まで鉄道が走っていた。旧国鉄池北線でその後「ふるさと銀河鉄道」という
第三セクター路線になったが、残念ながら2006年4月に廃止されてしまった。この道の駅は
旧足寄駅があった場所なので、道の駅施設内には線路と足寄駅表示板が展示されていた。
また足寄はシンガー・ソング・ライターの松山千春さんの故郷であるので、松山千春のステージ
衣装やリリース作品の歴史などを展示している「松山千春コーナー」や、道の駅の入口には
松山千春歌碑プレートと歌碑があり、ボタンを押すと「大空と大地の中で」の曲が流れるように
なっている。
(オンネトー周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
道の駅から国道241号線を阿寒湖方面に車を走らせる。40分程走り、オンネトーへの分岐点でオンネトー
方面に向かう。途中、雌阿寒温泉にある「山の宿野中温泉」を過ぎると、道幅は狭くなる。なお雌阿寒温泉は
雌阿寒岳への登山口となっており、確か大学生時代に一度登った事があるが、残念ながら当時の写真などは
無く、私の頭の中に記憶されているのみである。オンネトーの眺望が良い駐車スペースがあったので、ここで
車を停めた。オンネトーは阿寒摩周国立公園内にある湖で、名前はアイヌ語で「年老いた沼」あるいは「大きな
沼」の意味で雌阿寒岳の噴火によりできた堰止湖である。湖面が刻々と色を変えることから「五色沼」の別名
もある。オンネトーに最後に行ったのは、2003年の10月で仕事で出張時の土日を利用したものであった。
この時は、約 2.2km の散策コースやオンネトー湖畔の車道+歩行者専用道路を歩きお昼は蕎麦を食べた事に
なっていた。今回は駐車スペースからの湖の眺望だけであったが、オンネトー自体は約20年前の当時と
ほとんど変わっていないような印象を受けた。
十勝川温泉-弟子屈市街地までの写真
オンネトーから阿寒湖畔を素通りして、引き続き国道241号線を通り摩周湖方面に向かう。途中釧路方面への
国道240号線と分岐する地点に、雄阿寒岳への登山口があるが、最近は熊が出没しているためか登山道は
閉鎖されていた。阿寒湖から摩周湖への道は阿寒横断道路と呼ばれているが、この間に、双湖台と双岳台と
いう2つの観光スポットがある。双湖台は、ペンケトーとパンケトーの2つの湖を同時に見られる展望台である。
ちなみに「ペンケトー」はアイヌ語で「上の湖」、「パンケトー」はアイヌ語で「下の湖」の意味であるが、ここからは
面積の小さいペンケトーがとても大きく見える。大昔はここに売店もあったが、かなり前に閉店して建物も朽ち
果てかけているのは残念である。双湖台から車で20分ほどで双岳台に到着。ここは雄阿寒岳と雌阿寒岳の
2つを眺望できるところであるが、雌阿寒岳とそばには阿寒富士があるので、実質3つの山が眺望できる。
(阿寒湖・双湖台・双岳台周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
双岳台から車で30分ほどで弟子屈町の「道の駅摩周温泉」に到着し、ここでパンフレットを入手し、近くの
摩周文化センター内の「レストラン摩周」で摩周そばを食べた。この日は天気が良かったので、今まで何回も
来た事がある、摩周湖第一展望台と摩周湖第三展望台へも立ち寄った。第一展望台は冬季でも営業しており、
大型観光バスやレストランも併設している本格的な観光スポットで、この日も多くの人で賑わっていた。
それに対して第三展望台にはレストランや売店はなく、駐車スペースも少ないが、摩周湖の眺望は、こちらの
方が標高が高い分綺麗だと思う。
摩周湖の写真
(摩周湖・屈斜路湖周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
今回は天気が良かったので、次は屈斜路湖を展望できる3つのスポットである、藻琴山、津別峠、美幌峠に
行く事にした。まずは藻琴山へと向かう。国道391号線から道道102号へと入り、しばらく走ると「藻琴山展望
駐車公園」に着く。ここからの屈斜路湖の眺望は、以前に来た時と印象が異なったが、こんなものか、と思い
次の津別峠へと向かったが、後で調べたところ「藻琴山展望駐車公園」は標高430m地点であって、実際には
もっと先の標高620m地点に藻琴山への登山起点となる展望台があった。どうりで標高が低いと感じたわけで、
事前の下調べ不足を反省した。津別峠へ行くため、屈斜路湖の砂湯、和琴半島を過ぎた後、道道588号線に
入るが、ここは道幅が狭いため対向車に十分に注意する必要がある。それでも「藻琴山展望駐車公園」から
50分ほどで到着できた。津別峠の展望施設はヨーロッパの古城のような外観で毎年 6月1日~10月31日 の間
しか開館していない。標高947メートルもある展望台からは、視界を遮るものがない360度の大パノラマで、
和琴半島、摩周岳などが眺望できるが、何と言っても屈斜路湖の中島が良いバランスで収まっているのが
私が津別峠が好きな理由である。ここは道路が狭く観光バスも入れず、しかも道道588号線は11月~5月まで
は通行止めなので、穴場と言っても良いと思う。今来た道を引き返し国道243号線からは美幌峠へと向かう。
美幌峠には「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」があり、レストランで軽食をとることもできる。ここは
多くの観光バスも立ち寄り、この日も多くの観光客がいた。屈斜路湖の眺めは、中島がやけに横に広がり
過ぎて津別峠に比べると劣るが標高490メートルと津別峠よりも低いので仕方が無いところか。
屈斜路湖・網走湖の写真
屈斜路湖を展望できる3つのスポットを見たので、レンタカーの返却場所である、JR網走駅へと向かう。
途中、網走湖が見られる駐車スペースがあったので、立ち寄った。網走周辺の、濤沸湖、藻琴湖、網走湖、
能取湖などがあるが、何故か網走湖だけは列車の車窓からみるだけであった。網走湖には全長7kmの遊歩道
も用意されており、バードウォッチングや散策に最適で、周辺にはミズバショウの群生地があり、4月下旬
から5月上旬にかけて見ることができる。またここは北海道内一の水揚げを誇るワカサギの産地でもある。
しかし、網走湖は全体に栄養物質に富み,植物が多く,生物生産の大きな湖でプランクトンの繁殖が著し
いため透明度低く、実際に見た感じもあまり綺麗ではなかった。今日は摩周湖のような透明度が高く綺麗な
湖を見過ぎたためにそのように感じるのだろうか。
網走駅前近くのガソリンスタンドで満タンにして、レンタカーを返却。網走 17:27 発の特急オホーツク4号
で旭川へと向かう。これ列車には2年前の 2022年6月 にも乗車したが、その時2人連れの乗客が網走名物の
「駅弁かにめし」を食べていたのを思い出し購入しようとしたが売店は閉まっていた。しかし網走駅前に
この駅弁を作っている創業80年以上の「モリヤ商店」の店舗は営業していたので、購入する事ができた。
お店の人に訊くと、人手不足で駅構内のお弁当販売員が確保できない、との話であった。
特急オホーツク4号で駅弁と車窓を楽しんでいたところ、遠軽駅から多くの乗客が乗り込んできて指定席
は満席になった。旭川には 21:13 の到着。この日は少し贅沢をして、宿泊ホテルを「ドーミーイン旭川」
にしていたので、夜は快適に過ごす事ができた。
旅行記(4日目)
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