2日目 6月27日(木)
 北見からレンタカーで道東方面散策(サロマ湖、三国峠等)- 十勝川温泉(泊)



  (2日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
   青色が実際に移動した軌跡。)



 この日からレンタカーを使用した北海道内の散策となる。残念ながら、今の北海道は路線バスもかなり
 減便されているので、公共交通だけで散策するのは非常に難しい状況のように思える。
 北見でトヨタレンタカーを利用する際、北見駅前のオフィスでは朝9時からとなるが、北見駅から1駅の
 柏陽駅の営業店では朝8時から利用が可能なので、北見 7:57 発の列車で柏陽へと向かう。柏陽駅付近に
 高校があるので通学生が多く乗車していた。
 柏陽駅近くのトヨタレンタカー営業所を出発し、最初はサロマ湖の東側のワッカ原生花園へと向かう。
 北見から約1時間ほどで 9:15 頃に到着した。




 サロマ湖は、琵琶湖、霞ヶ浦に続く日本で3番目に大きな湖であり、海水と淡水が入り交じっている
 汽水湖(きすいこ)では日本で一番大きな湖である。
 オホーツク海とは、西側の三里浜にある第一湖口と東側のワッカ原生花園にある第二湖口の2カ所で
 つながっているが、2つの湖口間には人が歩ける道がなく自然のままの状態である。実はサロマ湖には
 2018年6月に三里浜とワッカ原生花園にレンタカーで来た事があるが、この時は雨天だったので、
 2つの湖口には行く事ができなかった。今回は晴天だったので、ワッカ原生花園にあるネイチャーセンター
 でレンタサイクルを借用して、片道約 4.5km のサイクリングを楽しむ事にした。

  北見-サロマ湖間の写真

 サイクリングでは、第二湖口から約1kmのところにある「花の聖水」まで行く事ができるが、そこから
 先の第一湖口までは道がなくここで行き止まりとなる。ちなみにワッカ原生花園の「ワッカ」とは「良い水」
 という意味である。ネイチャーセンターからのサイクリングロードは平坦で、途中に野生のエゾシカも見る
 ことができた。第二湖口の付近に「折り返し地点」の標識があったが、開催予定の約100kmを走るサロマ湖
 マラソンでは先に進む事ができないのでここで折り返すコースとなる。第二湖口でオホーツク海とつながる
 場所ではクレーン車がいて何かの工事をしていた。終点の「花の聖水」には小屋があり、真水が湧き出して
 いるようである。 ネイチャーセンターへの帰り道に、自転車に乗った中学生らしい団体とすれ違った。



   (丸瀬布森林公園いこいの森周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 ワッカ原生花園を出発して、次の目的地である「丸瀬布森林公園いこいの森」へと向かう。約1時間半程で
 到着。いこいの森には、オートキャンプ場、丸瀬布昆虫博物館、丸瀬布郷土資料館などがあるが、今回の
 主目的である「北海道遺産 森林鉄道蒸気機関車 雨宮21号」は土日祝日以外は小屋の中に収納されて
 いて、残念ながらその勇姿を見る事ができなかった。土日祝日以外は線路上を走らない事は知っていたが、
 全く見る事ができなかったのは予想外で残念であった。 林業が盛んだった当時を表すような丸太の輪切り
 を並べたような外観の丸瀬布郷土資料館には入る事ができた。ここでは、林業や雨宮21号の歴史をはじめ、
 開拓当時の生活など、この地域の歴史が紹介されていた。

  丸瀬布森林公園いこいの森周辺の写真

 次に、今回の旅行の目的の1つである国道237号線にある三国峠へと向かうが、ここから今夜の宿泊地である
 帯広近郊の十勝川温泉へはかなりの長距離ドライブである。まずは、近くの「道の駅まるせっぷ」で昼食を
 として天ぷら蕎麦を頼んだが、注文を受けて天ぷらを揚げるので、時間がかかったが、その分美味しかった。
 通行無料の旭川紋別自動車道で、上川層雲峡ICまで進み、そこから層雲峡温泉方面と進む。層雲峡温泉には
 前述の 2018年6月の旅行で立ち寄ったので今回は通過し、国道39号線と国道237号線の分岐点まで車を進める。
 分岐点から国道237号線に入り少し進むと、大雪湖と大雪ダムを展望できる場所がある。
 大雪ダムは昭和50年9月に完成し、洪水調節・流水の正常な機能維持・潅漑用水の供給のほか水道用水や発電
 を目的としており、大雪ダムが完成した際に誕生した人工の湖が大雪湖である。大雪湖は周囲を原生林で囲わ
 れているためか、湖を眺望する良い場所が見つからず、そのうち大雪湖から離れてしまった。
 大雪ダムから約30分のドライブで三国峠に到着。全国的に三国峠という名前を良く聞くが、ここは旧地名で
 石狩、十勝、北見の境界に位置する場所となっている。ここは標高が1,139mと、北海道の国道の中で一番標高
 が高い峠のためか、けっこう寒く感じた。しかし、周りは、大海原が広がるかのごとく広大な樹海が広がって
 おり絶景であった。紅葉で樹海が染まるシーズンは特に美しいだろうと想像できた。

  大雪ダム・三国峠・旧国鉄士幌などの写真

 三国峠から国道237号線を帯広方面に向かって行くと、旧国鉄士幌線の沿線となるが、旧国鉄士幌線の旧線に
 ある「タウシュベツ川橋梁」に行った、2017 年6月を思い出した。現在は「タウシュベツ川橋梁」は崩壊の
 危機にあるとの話なので、あの時行っておいて良かったと心から思った。
 旧国鉄士幌線沿線に沿ってドライブを続けたが、少し時間があったので、旧国鉄士幌線の士幌駅がそのまま
 保存されている「士幌交通公園」へ立ち寄った。公園内にある解説標識には士幌線のあゆみがわかりやすく
 書かれており、ホームにたたずみ貨車を眺めているだけでレトロな雰囲気を味わうことができる。16時前
 ならば駅舎内の見学ができたようであったが、残念ながら到着が16時を過ぎていたので駅舎内へは入る事が
 できなかった。

 旧士幌駅から約1時間で今夜の宿泊地である、ホテルテトラリゾート十勝川に到着。実はここは大昔に家族
 旅行で泊まった事がある、かんぽの宿十勝川、であり、建物の雰囲気も当時のままであった。しかし民間に
 経営が委託された事による人員削減のためか、夕食は予約者のみであったので少し離れた十勝川温泉郷まで
 行く事にした。十勝川温泉は中学校の修学旅行で宿泊したはずなのだが、当時の記憶は全くなく、今は大きな
 ポテルが数件あるだけで「温泉郷」という感じが全然しなかった。結局、良さげな夕食処がなく、コンビニ
 食となってしまった。


   旅行記(3日目)

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