3日目 9月6日(水)  レンタカー利用で盛岡駅で乗り捨て
 宮古(浄土ヶ浜散策)-北山崎(周辺散策)-島越駅-盛岡 (泊)




 (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
  青色が実際に移動した軌跡。)


 この日は、宮古の浄土ヶ浜周辺と北山崎を散策し、盛岡に戻る、という行程である。
 浄土ヶ浜には昨年(2022年4月)に一度行ったことがあるが、雨天であまり楽しめなかったが
 今回は晴天に恵まれたのでたっぷり時間をかけて楽しむ事にした。




  (浄土ヶ浜周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 久しぶりに遅いチェックアウトをして、ドライブで浄土ヶ浜ビジターセンターには朝9時前に
 到着。ここで観光パンフレットを入手し、前回と同じように散策路を歩く。旅行雑誌で良く
 見かける浄土ヶ浜の標識があるところのバス停は前回までは「奥浄土ヶ浜」となっていたが
 今回は「浄土ヶ浜」と変更されていた。ここから引き返し、今回は晴天だったこともあり、
 遊覧船「うみねこ丸」に乗船した。遊覧船は、浄土ヶ浜 → 表浄土ヶ浜 → 子安地蔵 →
 裏浄土ヶ浜 → ローソク岩 という湾内のコース通り出崎ふ頭まで行く。ここで途中下船や
 途中乗船も可能となっている。

   浄土ヶ浜の写真(1)

 遊覧船内ではガイドさんによって数々の奇岩などのわかりやすい説明もあったが、海鵜用の
 おやつを船内で販売していて、海鵜への餌やりを楽しむ人も多かった。
 出崎ふ頭からは小学生の団体が乗船してきたので、船内はとても賑やかになった。
 遊覧船を乗車した「浄土ヶ浜」ふ頭で下船し、次に青の洞窟さっぱ船にも乗船する事にした。
 このコースは、さっぱ船(小型船)で陸中海岸の「青の洞窟」と異名をとるところのほか
 浄土ヶ浜内湾にある名所、剣ノ山・賽の河原・血の池などを巡るが、乗船者はヘルメットと
 救命具を装着する必要がある。今回は私を含めて3名が乗船していた。
 「青の洞窟」と異名をとる穴は八戸穴はと呼ばれ、青森県の八戸市まで続いているという伝説
 から名づけられた。昔、この穴に入っていった犬が、数年後八戸市で見つかった為、この穴は
 八戸まで続いているということになり、八戸穴と呼ばれるようになったとか。
 穴の入り口から差し込む太陽光に透明な海水が美しく青く輝いて綺麗であった。

   浄土ヶ浜の写真(2)

 次の目的地は北山崎である。北山崎は、高さ約200mの大断崖が約8kmに渡り連なり、日本の
 海岸風景の中で最も迫力のある海岸美を誇り、(財)日本交通公社の行った観光資源評価海岸
 の部では国内で唯一最高評価の「特A級」に認定された名実ともに日本一の海岸美となって
 いる。しかし、現在ここへは路線バスは走っていないので、なかなか行けなかったが、今回
 レンタカーを利用してようやく念願が叶ったわけである。北山崎の最寄り駅は三陸鉄道の
 田野畑駅で駅舎名は「カンパネルラ田野畑」となっていた。カンパネルラは、宮沢賢治の
 「銀河鉄道の夜」の主人公の友だちの名前なので、花巻から遠く離れたこの地でも宮沢賢治の
 影響が強いように思えた。




   (北山崎周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 北山崎の駐車場付近の食事処で軽食をとった後、散策を開始する。北山崎ビジターセンター
 でパンフレットを入手する。北山崎には第1展望台から第3展望台まで3つの展望台があり、
 今回は時間があったので第1展望台→第3展望台→第2展望台の順に散策した。
 ウッドデッキの第1展望台は駐車場から段差がないので車イスでも行く事ができるので、
 団体ツアー客はここだけ立ち寄る事が多いようであるが、ここだけでも十分に絶景を満喫
 できる。第3展望台はなだらかな山道を5分ほど森林浴を楽しむと到着でき、ベンチに座り
 ながら絶景を楽しむ事ができた。第2展望台へは第1展望台から363段のほぼ下り道の階段
 を歩く必要があったが、団体ツアー客の中で第2展望台まで歩く人がいた。第2展望台の
 少し手前に、736段で高低差200mの階段を降りて波打ち際まで行くルートがあり、団体客
 の数人は降りていったが、私は割愛した。第2展望台は他の展望台と比べてさらに海と崖が
 近くに感じられ、太平洋を眺めながら絶景を堪能できた。

   北山崎の写真

 北山崎を出発し、今夜の宿泊地でありレンタカーの返却場所である盛岡駅へと向かうが、
 途中三陸鉄道島越(しまのこし)駅に立ち寄った。島越駅は2011年(平成23年)3月11日の
 東日本大震災による大津波で駅舎は跡形もなく流失してしまい、最後まで三陸鉄道が不通
 となっていた区間であったが、懸命な復旧工事により、2014年(平成26年)7月に当時の
 デザインをイメージした新たな駅舎が元駅舎より高い地点に完成した。島越駅は以前から
 「カルボナード島越」という名前が付けられているが、これは宮沢賢治の「グスコーブドリ
 の伝記」に出てくる、火山島の名前にちなんでいる。この日も駅舎を見学している人が
 数人いた。
 島越駅からは主に国道455線の内陸道をとおり、ひたすら盛岡駅を目指す。途中「道の駅
 三田貝分校」に立ち寄ったが、ここは「旧岩泉町立門小学校三田貝分校」跡地を利用した
 道の駅で外観はノスタルジック感があった。 しかしもう時間が遅かったためか客足は
 まばらであった。 島越駅から約3時間の行程で盛岡駅に到着。今夜の宿泊ホテルは
 私にとってはやや高額な部類に入る「天然温泉 さんさの湯ドーミーイン盛岡」であるが
 有効期限が間近のじゃらんのポイントが使えたので少し安価に利用できた。


   旅行記(4日目)


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