3日目 6月28日(火)
 釧路-川湯温泉-川湯温泉BT(レンタサイクルで散策)-川湯温泉-網走-旭川(泊)




 (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
  青色が実際に移動した軌跡。)



 この日は天候が良ければ川湯温泉周辺の散策で雨天ならば網走市内散策を計画して
 いたが、雨は降らないようなので川湯温泉周辺を散策する事にした。
 ホテルを早朝にチェックアウトし、釧路 6:38 発の釧網本線の各停列車で川湯温泉
 を目指す。途中、以前に釧路湿原の散策で良く利用した、塘路駅や茅沼駅を通り、
 釧路から約1時間40分で川湯温泉駅に到着。 この駅は無人駅であった。ここから
 川湯温泉街へは列車に接続した路線バスで10分程で到着する。当初は川湯温泉街
 で1時間程散策して10時オープン予定のレンタサイクル店へ行く予定であったが、
 先に場所確認のためレンタサイクル店に行くと、1人で切り盛りしているためか、
 「午前中は配車で不在でご用のある方は携帯に連絡を」という貼り紙があったため、
 携帯に連絡したところすぐに来て頂けて、9時10分頃には50ccの原付を借り
 る事ができた。

   釧路-川湯温泉間の写真

 今回は摩周湖の展望が期待できそうだったので、3つの摩周湖の展望台へ行く事に
 した。 表摩周と呼ばれている弟子屈町の第一展望台と第三展望台、清里町にある
 裏摩周展望台がそれである。第一展望台は観光バスが停車できる大型駐車場や売店
 も整備され冬季でも行く事ができるのに対し、第三展望台への道路は冬季には雪の
 ため閉鎖され大型バスが駐車できるスペースは無い。個人的には湖面標高差が高い
 第三展望台の眺望が一番好きである。



                    (摩周湖の3つの展望台)


 そういうわけで、まずは川湯温泉街から第三展望台を目指す。第三展望台に近づく
 と急な登りのカーブ坂が続くが何とか原付でも30分程で辿り着く事ができた。
 ここは湖にせり出すように展望台が設けられているため、迫力満点の展望が楽しむ
 ことができた。
 次に第一展望台へと向かう。第三展望台からは下り坂で約10分程で到着。
 第一展望台には何台の観光バスが停車していて多くの観光客がいた。ここの駐車場
 は有料となっている。「霧の摩周湖」という歌があるように摩周湖は霧で湖面が
 見えない日が多いので、観光客は第一展望台からの眺めに満足しているようで
 あったが、彼らには是非第三展望台からの絶景を見て欲しいと感じた。



 (摩周湖展望台周辺。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
   青色が実際に移動した軌跡。)


 最後に清里町にある裏摩周展望台へと向かう。第一展望台からJR摩周駅(ここは
 昔は弟子屈駅という名であった。)に行く途中に、学生時代の旅行で何回か宿泊
 した「摩周湖ユースホステル」の建物を見つけて懐かしかった。
 裏摩周展望台は、最近は定年退職後すぐの2012年10月に来たので、約10年ぶりの
 訪問である。第一展望台から裏摩周展望台までは約40kmの距離があり、かつ
 ルートもわかりにくいので携帯(スマホ)のグーグルマップの検索機能を使ったが
 結果的にこれが大失敗であった。途中圏外エリアがあった事と歩行者ナビが前提の
 ためか、途中未舗装の林道を走る事になり、西別岳の登山道やその途中の山小屋等
 を通るなど迷子になってしまって1時間ほど時間を無駄にしてしまったのは残念で
 あった。何とか道道1115号線に戻って 12:50頃に裏摩周展望台に辿り着いた。
 裏摩周展望台に最初に行ったのは学生時代でその時は湖面に降りる事ができた。
 その後湖面には行けなくなったが、バイクツーリングの聖地となっていたところで
 現在も知名度が低い裏摩周展望台であるが、表摩周の展望とは全く異なるので一度
 は訪問する価値があると思う。

   摩周湖展望台の写真

 裏摩周展望台から川湯温泉街の方に引き返し、次の目的地である硫黄山へと向かう。
 硫黄山はアイヌ語で「アトサヌプリ」(裸の山という意味)と呼ばれているように
 今でも山肌からはゴウゴウと音を立てながら噴煙がほとばしり、周囲には独特の
 硫黄の匂いが立ち込めており、地球の鼓動を間近に感じられる空間となっている。
 この山の硫黄の採掘のためにJR釧網本線が敷設され、これによって川湯温泉が発展
 したという経緯がある。ここの駐車場は有料であるが摩周第一展望台と共通になって
 いる。川湯温泉街-硫黄山を結ぶ散策路があったが今は通行禁止となっていた。
 最後に川湯温泉街にある大鵬相撲記念館を訪問した。第48代横綱大鵬が少年時代を
 川湯温泉で過ごし大きな夢を育てた事を記念して 1984 年に建てられたもので、
 館内には、全ての優勝額や化粧回し、少年時代からの写真の他、歴代横綱の写真
 などがびっしり展示されている。「巨人・大鵬・卵焼き」が流行語にもなった時代
 の人には一見の価値ありと思われる。

   硫黄山-網走間の写真

 レンタバイク(原付)を返却し、川湯ビジターセンター前のバス停から川湯温泉駅
 へと向かうが、時間があったので川湯ビジターセンターの中で各種パンフレットを
 入手していると職員の1人が最近ここに移住してきたとの事であった。
 川湯ビジターセンター前 15:25 発の路線バスに乗り、川湯温泉駅からJR釧網本線の
 各停列車で網走へと向かうが1両編成の列車内は結構混んでいた。約1時間半で
 網走には 17:17 の到着で8分の接続で 17:25 発の「特急オホーツク4号」に乗車。
 旭川には 21:14 到着で今夜は「ホテルルートイン旭川駅前一条通」での宿泊で
 ある。旭川に近づくにつれ雨が激しくなってきたが、翌日は網走ー旭川間のJR石北
 本線が雨のため運休となったので、運休前に旭川に来られたのは運が良かった。


  
旅行記(4日目)

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