2日目 6月27日(月)
 帯広(レンタカーで散策)-釧路(泊)



  (2日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
   青色が実際に移動した軌跡。)



 この日は、JR帯広駅の近くのトヨタレンタカー帯広駅南店で8:00~レンタカーを借りて、
 襟裳岬などを散策するコースである。ただし帯広 17:04 発の特急「おおぞら7号」で釧路へ
 行く必要があるので、残念ながらあまりゆっくりできない行程となってしまった。

 天気はあまり良くなく、曇り時々小雨という予報であったが、まずは予定通り襟裳岬へと
 向かう。帯広-襟裳岬は約130kmほどあり自動車で2時間半ほどかかる。昔は途中の広尾まで
 旧国鉄広尾線が走っていたがJRと民営化される前に廃線となった。今は「帯広広尾自動車道」
 という無料区間の高速道路が途中の忠類大樹ICまでの57.3kmができているので、ここまでは
 快適にドライブできた。忠類大樹ICを降り、国道236号線に入りその後国道336号線を通り、IC
 から25kmほどで広尾町の市街地に入る。
 広尾から襟裳町庶野までの約33Kmの区間は「黄金道路」と呼ばれている。ここは道路建設費が
 今のお金で60億円くらいかかり、かつ荒天等の荒波で道路改修が必要になるなど、黄金を敷き
 詰めたくらいの金を投入したので黄金道路と呼ばれるようになったとの事である。
 襟裳岬へは社会人になって間もない頃の約40年位前に来た事があるが、その時は苫小牧方面
 から来てそのまま折り返したので、黄金道路を通ったのは私が小学生の頃の親との旅行で、
 あまり記憶に残っていない。庶野を過ぎてしばらくすると、国道336号線から分岐し襟裳岬
 へと向かう道路に入る。途中「百人浜オートキャンプ場」を過ぎ、しばらくして襟裳岬の
 駐車場には 10:20 頃に到着した。
 小雨模様霧がかかっていたので、残念ながら襟裳岬からの絶景は何も見られなかった。

  襟裳岬周辺の写真

 天候が回復する兆しがないので、再び帯広方面に引き返す。帰りは旧国鉄広尾線にあった
 旧幸福駅に立ち寄る事にした。旧国鉄広尾線の「愛国駅」から「幸福駅」までのキップは
 「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズとともにブームを巻き起こした。旧幸福駅は
 広尾線廃線後観光ポイントとして新たに再整備され、今でも交通公園として売店と2台の
 ディーゼルカーが設置されており、私も売店で「愛国から幸福行き」のキップを記念に
 購入した。 旧愛国駅にも行きたかったが、天候が回復してきたので今回はパスして、
 次の目的地である狩勝峠へ向かう事にした。



 (幸福交通公園で購入した、愛国から幸福行きの切符)


  幸福交通公園の写真

 札幌(道央)から道東へドライブする際、昔は、日勝峠、狩勝峠、石北峠という3つの峠
 を超える必要があった。 しかし現在では道東自動車道や旭川紋別自動車道が整備され、
 これら3つの峠を経由せずに道央-道東間を移動することができるようになっている。
 前述の私が小学生だった頃は、鉄道(根室本線)も狩勝峠を超える路線だったので、
 当時は日本三大車窓の一つとして絶景を眺められたが、1966年(昭和41年)に勾配を
 緩和した新狩勝トンネルを経由する新線に切り替わったため、狩勝峠は自家用車か
 レンタカーでしか見る事ができなくなっている。(路線バスは存在していない。)
 従って私にとっては 1991年8月の家族旅行以来の狩勝峠訪問となる。
 無料区間の「帯広広尾自動車道」を北上し、帯広JCTで有料の道東自動車道に入り、
 十勝清水ICまで高速道路を利用する。そこから国道38号線を富良野方向に道なりに
 走行して、狩勝峠には14時頃に到着する事ができた。



 (狩勝峠周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 展望台からは十勝平野を一望でき、なかなかの絶景であり、しばらく眺望を満喫した。
 しかし、高速道路が整備され狩勝峠がメインルートでなくなったためか、展望台の
 売店も休業しており(平日のためかもしれないが)さびれた感じは否めない。
 それでもこの日は約10グループほどが狩勝峠に下車し、展望を楽しんでいた。

  狩勝峠周辺の写真

 狩勝峠から今来た道を引き返して帯広方面へと向かう。途中、旧根室本線の新内駅
 付近に「旧狩勝線ミュージアム」があるのだが、おそらく土日のみの営業と思われ
 る事と、今回は時間の余裕が無かったので、次回にこの付近に来る機会があれば、
 事前に調査して訪問したいと思う。帯広までの途中にある新得町は「そば」が名産
 となっているが、国道38号線沿いに「そばの館」があったので立ち寄り、遅い昼食
 となってしまったが、名物新得そばを食べる事ができた。
 帰りも十勝清水ICから道東自動車道に入ったが、途中「十勝平原SA」へ立ち寄った。
 SA(サービスエリア)という名称であるが、実際にはインフォメーションセンター
 もない小さなSAであった。それでも道東自動車道のハイウェイマップを入手する
 ことができたので、立ち寄って良かった。

 帯広駅近くのトヨタレンタカー店舗には 16:00 頃到着し、帯広 17:04 発の釧路行
 特急おおぞら7号に乗車する。自由席であったが余裕で座る事ができ釧路に 18:39
 に到着。 今夜もドーミーイン系列の「天然温泉 幣舞の湯 ラビスタ釧路川」と
 いう良いホテルでの宿泊となった。


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