3日目 4月14日(木)
 大曲-(レンタカーで、田沢湖・男鹿半島散策)-盛岡-八戸-本八戸(泊)



 (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
  青色が実際に移動した軌跡。)



 この日は、大曲で駅レンタカーを借りて、田沢湖と男鹿半島をドライブする行程である。
 大曲の駅レンタカー業務は今年4月からトヨタレンタカーに業務委託する事になったので、大曲駅から
 徒歩10分程のところにある、トヨタレンタカーの営業所に行く必要があった。手続き中に店員と話を
 すると、田沢湖と男鹿半島の2つをまわって夕方までに戻って来るのは少し厳しそう、との事であった
 ので、あまり寄り道はできないと思い、当初時間があれば行きたかった田沢湖近くの乳頭温泉は諦めた。

 大曲から1時間10分程ドライブをして田沢湖が見える地点に着いたが、4月中旬の田沢湖は完全に
 オフシーズンでお土産屋もほとんど閉店状態で、ゴールデンウイーク直前から営業開始のところが多い
 ようである。もちろん湖上の遊覧船も運休中であった。そこで、とりあえず時計回りで田沢湖一周の
 ドライブをする事にした。



   (田沢湖周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 最初に立ち寄ったのは、田沢湖北側にある御座石(ござのいし)神社で、神社の名前は秋田藩主である
 佐竹義隆公が田沢湖を遊覧した際、腰をかけて休んだことに由来している。この神社は辰子(たつこ)姫
 を祀っており、神社の周辺には「辰子姫伝説」にちなんだ名所が多く残されており美貌成就の神社と
 なっている。さらに進んでいくとキャンプ場や遊覧船のりばがあるが、オフシーズンで閑散としていた。
 田沢湖は30分程のドライブで一周できるので、最後に有名な「たつこ像」のある地点を訪れた。
 前述の「辰子姫伝説」とは、むかし田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃に美しい娘、辰子がいて、辰子は
 その美しさと若さを永久に保ちたいものと観音に願い続けたところ「北に湧く泉の水を飲めば願いが
 かなうであろう」とお告げがあり、彼女が水を飲み続けた結果大きな龍になり田沢潟の主となった、
 という伝説である。この、永遠の若さと美貌を願い湖神となったと伝えられる、伝説の美少女の像が
 「たつこ像」であり、昭和43年(1968年)5月12日に舟越保武氏が建立したものである。
 田沢湖では御座石神社とたつこ像を見たが、何か物足りなかったので、田沢湖近くの「思い出の潟分校」
 に行く事にした。ここは、昭和49年(1974年)に廃校となった分校を修復し、平成16年(2004年)に
 一般公開を始めた施設で、古き良き時代を思い起こさせる癒しの空間となっている。
 施設には説明員もいて、当日は私のほかに3~4グループも来ていた。ここは古い校舎の展示だけでは
 なく、さまざまなイベント会場としても利用されているようである。

   田沢湖周辺の写真

 田沢湖散策を終了したので、次は男鹿半島の先端にある入道崎(にゅうどうざき)灯台へと向かう。
 田沢湖から入道崎灯台までは約120km程あり途中高速道路を使っても2時間以上かかる。
 角館の北側の国道46号線を通り、協和ICから昭和男鹿半島ICまでは秋田自動車道と秋田外環状
 道路を利用するルートを選択した。昭和男鹿半島ICを行く際に、行きは山ルートを通り約2時間半
 で 12:30 頃に入道崎灯台に到着する事ができた。



   (男鹿半島ドライブ。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 入道崎灯台は、男鹿半島の西北端北緯40度線上にあり、日本国内にわずか16か所しかない「登れる」
 灯台のひとつである。当然の事ながら灯台に登り緑の大地と青い海の絶景を期待したが、この日は
 曇りがちの天候だったのが残念であった。ここはツーリングの定番目的地でもあり夏にはは大勢の
 バイクが駐車場に並ぶ、との事であったが、シーズンオフのためか大型バイクの姿はなく飲食・土産
 店は半分くらい閉店していた。

   男鹿半島の写真

 夕方までに大曲駅に戻る必要があるので入道崎灯台周辺にはあまりゆっくりできなかったが、帰りは
 有名な男鹿水族館がある海ルートを通る事とした。 途中「八望台」というところに立ち寄った。
 「八望台」という名は、高松宮殿下が命名され、ここから戸賀湾、一ノ目潟。二ノ目潟を眼下に眺望
 できる景勝地となっている。しかしここにあるレストランは廃業したようで、さびれた感が否めない
 が、ここからの夕陽は入道崎に劣らず絶景との事である。
 「八望台」を出発して、ひたすら海岸沿いの道を走る。途中男鹿水族館の近くに戸賀湾を展望できる
 展望台に立ち寄った後は、ひたすら帰路へと向かう。道中には、鵜ノ崎海岸、カンカネ洞、ゴジラ岩
 といった観光スポットがあるので、次回ここに来る機会があればゆっくりとドライブしたいと思った。
 やがて市街地に入り、JR男鹿駅付近を通る頃には交通量も多くなったが、特に渋滞することなく
 昭和男鹿半島ICに入る事ができた。 高速道路に入る頃に雨が降り出してきたが、帰路は大曲IC
 まで行き、大曲のトヨタレンタカー営業所には 16:20 頃に到着。 ガゾリン代の精算を行い、大曲駅
 まで送って頂けたので、大曲 16:47 発の「こまち258号」に乗車する事ができた。
 盛岡からの下りの新幹線の接続に50分ほどあったので、盛岡駅で夕食を済ませ、
 盛岡 18:37 発の「はやぶさ253号」で八戸まで行き、八戸からはJR八戸線に乗り換え本八戸には
 19:35 の到着。今夜の宿泊ホテルである「天然温泉 南部の湯 ドーミーイン本八戸」には20時前に
 到着する事ができた。


   旅行記(4日目)


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