4日目 4月15日(金)
 本八戸-久慈-田老-岩泉小本- 龍泉洞(散策)-岩泉小本-宮古(浄土ヶ浜散策)-盛岡- 東京




  (4日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
   青色が実際に移動した軌跡。 ただし、盛岡→東京間は省略。)


 この日は、本八戸からJR八戸線と三陸鉄道リアス線を利用して、日本三大鍾乳洞である「龍泉洞」と
 宮古周辺の浄土ヶ浜を散策後、JR山田線で盛岡まで行き、盛岡から東北新幹線で東京に戻る、という
 行程である。

 ホテルを朝早くチェックアウトし、まずは本八戸 6:13 のJR八戸線の列車で久慈へと向かう。
 JR八戸線に乗車するのは今回で3回目であるが、八戸から久慈への下り列車に乗車するのは初めてで
 ある。この日は曇り時々小雨の天候だったので、太平洋を望む車窓はあまり良くなかった。1時間45
 分程乗車して久慈には 7:51 に到着。
 久慈からは三陸鉄道リアス線に乗り換え、龍泉洞への路線バスの最寄り駅である岩泉小本へと向かうが
 路線バスとの接続が悪いので、岩泉小本から3つ先の田老で下車した。しかし田老駅周辺には何も無く
 1つ手前にできた新田老駅の方が復興後の新しい町並みが形成されているようだったので、新田老駅で
 下車すべきだったと少し後悔した。 田老から岩泉小本まで引き返し、岩泉小本からすぐの接続の路線
 バスに乗車する。このバス路線は冬には豪雪地帯を走るためかバス車内にはスコップ等の除雪器具が
 あった。バスに40分程乗車し、龍泉洞前バス停に 10:48 に到着した。




  (龍泉洞周辺散策。 GPSロガーのログデータから実際に移動した場所の軌跡を表示。)


 龍泉洞は、山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞と共に「日本三大鍾乳洞」の1つに数えられており、
 また洞内に棲むコウモリと共に国の天然記念物に指定されている。龍泉洞の洞内総延長は知られている
 所で4,088mで、そのうち700mが公開中で、見つかっている地底湖は8つで、そのうち3つが公開中、と
 なっており、現在も調査が継続中で未知の部分もまだまだ多い鍾乳洞である。
 龍泉洞は2日目の厳美渓と共に 1994年夏に家族旅行で来たことがあり、水深98mの第三地底湖の青緑
 色の透き通った湖面が印象に残っており、以前からもう1度来て見たいと思っていたところである。
 入場券を買い早速洞内を散策する。蝙蝠穴、長命の泉、龍の淵、第一地底湖、第二地底湖、第三地底湖
 などの見どころを回ったが、前年ながら蝙蝠を見つける事はできなかった。水深98mの第三地底湖は
 昔の印象とは異なり透明感が少ないように感じた。2016年8月に鍾乳洞内に浸水するような水害が
 あった影響なのかも知れないが、今回はそれほど強い印象は残らなかった。

   龍泉洞の写真

 龍泉洞では2時間弱の時間が確保できていて帰りの路線バスの発車時刻まで少し時間があったので、
 休憩所で海藻たっぷりのラーメンを食べたり、龍泉洞周辺の散策を行った。
 龍泉洞前 12:37 発の路線バスに乗車し、岩泉小本駅には 13:05 の到着。同駅 13:15 発の三陸鉄道
 宮古行きの列車に乗り換え、宮古には 13:50 の到着。



  (浄土ヶ浜周辺散策。 GPSロガーのログデータから実際に移動した場所の軌跡を表示。)


 あいにくの小雨模様だが、せっかくの機会なので観光スポットの浄土ヶ浜へ行くことにした。
 ただし、次の路線バスまで時間があるので、行きはやむを得ずタクシーを利用し、観光ポスター等で
 良く見かける景色が見られる「奥浄土ヶ浜」バス停付近で下車。宮古駅から少し離れているため、
 約1700円かかってしまったが、確かに良く見慣れている風景がそこにあった。 浄土ヶ浜の地名は、
 天和年間(1681-1683)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」
 と感嘆したことから名付けられたと言われており、現在は三陸復興国立公園・三陸ジオパークの中心
 に位置している。夏は透明度が高く穏やかな波のため多くの海水浴客でにぎわい、冬に雪化粧した
 浄土ヶ浜も美しい、と宣伝されている。 この奥浄土ヶ浜から浄土ヶ浜ビジターセンターまでは散策
 路が整備されていて30分~40分の散策が楽しめる。帰りのバスは浄土ヶ浜ビジターセンターが
 始発になっているので、当日散策路を歩いたが、強風で折りたたみ傘を壊してしまった。確かに
 天気の良い日ならば、ここは楽しいハイキングコースだと思う。
 小雨で強風なので、帰りのバスの時間まではビジターセンター内で寛ぐことにした。館内は三陸
 海岸の様々な情報が入手できるように工夫されていた。
 ビジターセンター 15:14 発の路線バスで宮古駅に戻る。

   浄土ヶ浜の写真

 宮古からは 15:54 のJR山田線の各停列車で盛岡へと向かうが、102kmを2時間半ほどかけて
 ゆっくと走るローカル線である。1両編成の列車は、ほとんどの乗客が観光客で、地元の乗客は
 あまりいないようだ。盛岡には 18:21 の到着。 東北新幹線の接続に40分ほどあったので、
 盛岡駅で夕食をとり、盛岡 19:03 発の「はやぶさ260号」で東京へと向かう。
 昨日(4月14日)から、不通だった東北新幹線の仙台-福島間が復旧したので、東京まで乗り換え
 無しだったが、徐行区間が残っているので、盛岡-東京間は約3時間かかってしまった。
 (通常の所要時間はは2時間10分)  東京に 22:04 に到着し、新宿から小田急に乗り換え
 何とかその日のうちに(24:00前に)自宅に着くことができた。

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