仙台－小牛田－前谷地－柳津－気仙沼－猊鼻渓（散策）－ 一ノ関－厳美渓（散策）－ 一ノ関－大曲（泊）
（２日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
青色が実際に移動した軌跡。）
この日は、2021年12月に大雪のために断念したJR気仙沼線のBRT（Bus Rapid Transit）に乗車し、近くに
ある一ノ関の２つの観光スポットである猊鼻渓（げいびけい）と厳美渓（げんびけい）に立ち寄り、
秋田新幹線の大曲駅近くの宿泊ホテルまで行く、という行程である。
早朝に仙台駅近くのホテルをチェックアウトし、仙台 6:00 発の東北本線下り小牛田（こごた）行き電車に
乗車して、小牛田には 6:44 に到着。小牛田は東北本線、陸羽東線、石巻線の３つのＪＲ路線が乗り入れ、
東北新幹線が開通する前は特急列車も停車する駅だったため、駅構内は広く、みどりの窓口が設置されて
いる。旅行期間中は東北新幹線が暫定ダイヤだったので最終日の東京行き全車座席指定のはやぶさ号の
指定券が入手できていなかったが、乗り換え時間中に小牛田駅のみどりの窓口で指定券を入手する事が
できた。
小牛田 7:12 発のＪＲ石巻線の列車に乗車して、途中の前谷地でＪＲ気仙沼線の列車に乗り換える。
気仙沼線はかつては前谷地駅から気仙沼市駅までを結んでいた路線であるが、2011年（平成23年）3月に
発生した東日本大震災により、沿岸部を走行する柳津（やないず）駅 - 気仙沼駅間が大きな被害を受け不通
となった。その後、この区間は正式に鉄道事業の廃止が決まり、現在は BRT（Bus Rapid Transit）に置き
換わっている。気仙沼線は前谷地－柳津間が鉄道区間として残されたが、何故かこの区間は BRT も並行
して走っている。 前谷地 7:33 の列車は柳津に 7:56 に到着し、ここから気仙沼行き 8:12 の BRT に乗り
換える。気仙沼BRTは、最初と最後の部分は線路敷から転用されたバス専用道路であるが、途中は一般道
も走行する。途中に南三陸町の役場や病院もあるためか、そこそこの乗客がおり車内がガラガラでは
無かった。気仙沼には 10:01 の到着。気仙沼で一ノ関方面のJR大船渡線の列車へと乗り換える。
仙台－小牛田－気仙沼間の写真
JR大船渡線は、かつては一ノ関駅から気仙沼駅、大船渡駅を経て盛駅までを結ぶ路線であったが、気仙沼線と
同様に、三陸海岸沿岸部を走行していた気仙沼駅 - 盛駅間は東日本大震災では津波の被害を受け、BRT と
なってしまった。なお、気仙沼－盛間の大船渡BRTは2016年6月に乗車した。
その時と同様に、今回も気仙沼－ 一ノ関間は鉄道利用であるが、今回は途中の猊鼻渓駅で途中下車する事
にした。気仙沼 10:46 発の列車は猊鼻渓に 11:35 の到着。
（猊鼻渓駅周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示）
猊鼻渓は日本百景のひとつで、砂鉄川が石灰岩を侵食してできた約2kmの渓谷で、約100mの断崖が両岸に
そびえているところであるが、この絶景は舟に乗車しないと見ることができない。これは事前にわかって
いたのだが舟下りの所要時間が９０分かかり次の列車に間に合わないので、舟の乗り場付近でも少し散策
できないかと期待していたが残念ながらここは舟下りが必須のようで、仕方がないので昼食と駅周辺を
少し散策して時間を潰した。
猊鼻渓駅周辺の写真
猊鼻渓 13:12 発一ノ関行きの列車に乗車し、一ノ関には 13:42 の到着。ここから路線バスに乗り換えて
次の観光スポットである厳美渓へと向かう。 一ノ関駅 14:00 発の路線バスは厳美渓には 14:21 に到着。
名勝・天然記念物である厳美渓は、磐井川が巨岩を侵食し、おう穴・滝・深淵と表情を変え２ｋｍにわた
って渓谷美を見せてくれる。猊鼻渓と違ってここは遊歩道が整備されていて、つり橋からの渓谷美を楽しむ
事ができた。ちょうど桜が咲いていて良い時期に来て良かったと思った。
（厳美渓周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示）
厳美渓の名物に「かっこうだんご」があり、渓流をはさんだ対岸のお店にだんごの代金を入れて木槌を
鳴らすと、籠は引き上げられて代わりに注文しただんごとお茶が入って降りてくる仕組みとなっている。
実は厳美渓には 1994年夏に家族旅行で来たことがあり、その時も名物「かっこうだんご」を経験した事
がある。今回は３種類のだんご（しょうゆ、あん、ごま）で 500円であったが、当時はもっと安かったと
思う。当時なかった「ガラスの小道」やガラス品を販売しているお店を少し見て、厳美渓 16:15 発の
路線バスで一ノ関へ引き返す。
厳美渓周辺の写真
一ノ関 16:50 発の「こまち２３１号」で今夜の宿泊地である大曲へと向かい大曲へは 18:34 に到着。
この日の朝、小牛田駅で一ノ関－大曲間の指定席を確保したつもりでいたが、間違って１時間後の
列車のものを手配してしまった事に気が付いた。幸いな事に着席した座席に指定券を持った乗客が
来なかったので、座席の移動をすることなく無事大曲に到着できた。
今夜のホテルは、ルートイン系列の「ホテルルートイン大曲駅前」である。
旅行記（３日目）
大人の休日倶楽部パスによる新潟（高田・出雲崎）・秋田（田沢湖・男鹿半島）・三陸鉄道旅行記 TOPにもどる