1日目 4月12日(火)
玉川学園前-新宿-東京-上越妙高-高田(散策)-長岡-出雲崎(散策)-長岡-大宮-福島-仙台(泊)
(1日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
青色が実際に移動した軌跡。 ただし、長岡→大宮→福島→仙台 間は、新幹線車内で
正常にログデーターが取得できなかったので省略。)
地震で東北新幹線のダイヤには影響が出ていたが、北陸新幹線は正常運転なので、自宅の最寄り駅である
小田急の玉川学園前駅から始発電車に乗り、新宿からJR線に乗り換えて東京駅には朝6時過ぎに到着し、
東京 6:28 発の北陸新幹線の「はくたか551号」で上越妙高へと向かう。所要時間は約2時間で上越妙高
には 8:30 の到着。 ここから第三セクターのえちごトキめき鉄道に乗り換え2つ目の高田で下車し、最初の
観光スポットである高田城址公園へと向かう。
(高田城址公園周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
高田城址公園は、徳川家康の六男、松平忠輝公の居城として築城された高田城の跡に造られた公園で、全体が
新潟県の史跡に指定されている。 高田城は明治時代に本丸御殿や三重櫓などが焼失してしまったが、三重櫓
は上越市発足20周年記念事業として平成5年(1993年)に建設され、現在は1・2階は高田城などに関連する
資料が展示され、3階は展望室になっている。 また、平城の高田城は、他の平城と違って天守閣が建築されな
かった事と石垣が積まれていない事が特徴となっている。この高田城は明治以降、旧陸軍第13師団の駐屯地
司令部と して使用されていたが、彼らの入城を記念して明治42年(1909年)に2,200本の桜が植えられ、現在は
城址公園やその周辺を含めて約4,000本の桜があり、桜の名所となっており、特に夜間にぼんぼりに照らされて
映える三重櫓と桜の美しさで日本三大夜桜の一つに数えられている。
この日は、桜がほぼ満開であり、午前中の1時間半ほど桜咲く公園の散策を満喫できた。また三重櫓へ入場
する際に、歴史博物館との共通チケットを購入したので、最後に歴史博物館を見学した。歴史博物館は上越市
が「越後の都」という位置づけで安土桃山時代以降の地域を歴史を解説する展示室を常設している。
高田城趾公園周辺の写真
高田城趾公園の桜を楽しんだ後高田駅に戻り、高田 10:38 発の「特急しらゆき3号」に乗車して長岡へと
向かう。上越妙高-高田-直江津間はJR線ではなく第三セクターのえちごトキめき鉄道の妙高はねうまライン
であるが大人の休日倶楽部のフリーキップはこの区間も特急を含めて乗車可能となっている。1時間ほど乗車
して長岡には 11:38 の到着。ここから 11:55 発の路線バスに乗り換え出雲崎へと向かう。
出雲崎への最寄り駅はJR越後線の出雲崎駅であるが、列車の本数が少ないので、今回は長岡から路線バスを
利用する事とした。路線バスに1時間ほど乗車して「良寛記念館入口」で下車し「良寛記念館」に入場する。
(出雲崎周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
良寛は江戸時代を代表する禅僧・詩人・歌人・書家であり、名主の家に生まれながらも争いごとを好まず
出家し、地位も名誉も捨て、ただひたすら子どもたちと遊ぶことを喜びとした人であり、人柄を感じられる
温もりの書や詩歌をたくさん創作している。良寛記念館はそんな良寛の遺墨と芸術を顕彰するため、生誕
200年の記念事業として昭和40年(1965年)に開館された。 記念館では、良寛の遺墨や愛用の遺品、巨匠
の描く絵画等を鑑賞する事ができる。記念館は高台に建設されており、日本海の絶景が楽しめ天気が良け
れば佐渡ケ島も見る事ができる。
良寛記念館の横の階段を降りて行くと「良寛堂」があるが、良寛堂は良寛の生家橘屋の屋敷跡に良寛の
遺徳を顕彰し良寛を偲ぶために建設されたもので、堂内には良寛が常に持ち歩いたという石地蔵をはめ
込んだ多宝塔に「いにしへにかはらぬものはありそみとむかひにみゆるさどのしまなり」の良寛自筆の歌が
刻まれている。更に歩いて行き、良寛記念館から見えた街並みを散策する。ここでは家と家とが重なり合う
ように軒を連ねており、通りに面して大棟が直角になっている「妻入り」という形式となっていて海岸線に
沿い約4kmも続いている。この全国でもめずらしい「妻入りの街並」には、街並み景観保存事業も進んで
いる。
出雲崎周辺の写真
出雲崎散策を1時間ほど楽しんだ後、良寛堂にあるバス停から長岡駅へと引き返す。
長岡からは上越新幹線で大宮へと向かうが、少し時間があったので、かつて長岡駅周辺にあった長岡城
本丸跡地付近を散策した。
長岡 15:33 発の「とき328号」は、長岡の次の停車駅が大宮なので、1時間程で 16:35 に大宮に到着した。
この日は、東北新幹線の福島-仙台間は不通なので、大宮 17:01 発の「やまびこ321号」は福島止まりで、
福島からは在来線の臨時快速電車に乗り換える事となった。福島-仙台間の在来線が1時間20分ほど
かかったので、仙台到着は20時近くとなり、当初の予定より2時間近く遅れての到着となった。
宿泊ホテルは仙台駅から徒歩3分の「ホテル モンテ エルマーナ仙台」で、このホテルは昨年(2021年)12月
に宿泊した所と同じである。
旅行記(2日目)
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