3日目 12月1日(火)
米沢-赤湯-荒砥-今泉-南米沢-(米沢市内散策)-米沢-山形-大石田-銀山温泉-(散策)-大石田-新庄-余目-羽後本荘(泊)
(3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日は、山形鉄道の乗り鉄と、米沢市内と銀山温泉散策がメインである。
本日も朝早くチェックアウトし米沢 6:45 発の各停電車に乗車し、15分で赤湯駅に到着。この駅で山形鉄道フラワー長井線の列車に
乗り換える。山形鉄道フラワー長井線は赤湯-荒砥(あらと)間の 30.5km を結ぶ全線非電化の第三セクター線で、名称の「フラワー長井線」は
沿線に花の名所が多いことからきている。 また、車両にも花柄模様のラッピングが施されているものが多い。 沿線には最上川舟運の港町として
栄えた長井市もあり比較的人口が多そうなところを走っている路線のように思われる。また長井市は春から夏にかけてサクラ、ツツジ、アヤメの
花が名物になっている。 この日も列車には多くの高校生が乗車していたが、県立高校が近い途中の南長井駅でほとんど下車していった。
赤湯から約1時間で終点の荒砥駅に到着し、折り返し列車で赤湯方面へと引き返す。帰りはJR米坂線と接続している今泉駅で下車し、JR線に
乗り換えて途中の南米沢駅で下車。
(米沢散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
米沢市の観光スポットの1つである上杉神社と米沢市上杉博物館は米沢駅よりもこの南米沢駅の方が近く、徒歩で20分ほどで上杉神社に到着
する事ができた。 米沢藩30万石の城下町として栄えた米沢には現在お城はないが、米沢城本丸跡に建てられた上杉神社は上杉謙信、上杉鷹山を
祭神としている。敷地内には謙信公の遺品など貴重な文化財を所蔵・展示する稽照殿があり、 謙信・景勝・兼続・鷹山などの人物像の銅像などの
石碑なども参道、散策路で見ることができるようになっている。 上杉神社のとなりにある「米沢市上杉博物館」には、数千に及ぶ上杉氏ゆかりの
貴重な品々や国宝が収蔵されている。常設展示室では上杉の歴史と文化を中心とした「江戸時代の置賜・米沢」を主軸に構成されている。
企画展示室では、上杉文化など歴史や美術に関する企画展や 郷土ゆかりの作家や作品を取上げた展示を行っている。 この博物館は、約25年前
に家族旅行で来た事があり建物の外観は記憶があるが、展示物は当時は昭和の時代の生活の様子の展示があったが今は建物の内部も展示内容も
当時からすっかり変わってしまったようである。
山形鉄道フラワー長井線と米沢市内の写真
上杉神社前のバス停から路線バスに乗り米沢駅へと向かう。次も目的地の銀山温泉への最寄り駅は山形新幹線の大石田駅である。
米沢 11:05 発の山形止まりの「つばさ129号」に乗り、山形で15分の接続で後続の「つばさ131号」に乗車し大石田に 12:21 に到着。
この駅から銀山温泉行きの路線バスが1日5本あるが、「つばさ131号」との接続は良く14分の接続で 12:35 発のバスに乗車できた。
このバスはこの日はマイクロバスであったが15人ほどの乗客がいた。 このバスは銀山温泉がある尾花沢市の住民の足の役割もしており、
途中尾花沢市役所へも立ち寄るため、地元住民も数人区間乗車していた。 銀山温泉には 13:11 に到着。
(銀山温泉散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
ただし銀山温泉のメインの温泉街はバス停から徒歩5分ほど坂を下ったところにあるので、歩いて行くと小雨が降って来てとても寒く、気温は
3℃ほどであった。 温泉街に着くと旅行誌などで見慣れた、大正ロマン感じる温泉街の姿が見えてきた。 銀山温泉は大正時代に大洪水に
見舞われて一時壊滅したが、昭和時代に源泉のボーリングで高温多量の湯が湧き出し、各旅館は一斉に洋風の3~4階の木造建築に建て替え、
その頃の街並みを残すため昭和61年(1986年)に「銀山温泉家並保存条例」を制定し、街は伝統的な風情ある景観を残すことになった。
温泉街自体は建物が20件ぼどで大きくはないが趣がある建物が多い。昭和58年(1983年)から1年間放送された、NHK連続テレビ小説「おしん」
の撮影地として銀山温泉は一躍有名になった。 また、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルのひとつになったのではないかとも言われて
おり(宮崎駿監督は具体的なモデルはないとおしゃっているが)確かに映画と似たような雰囲気である。
私はまだ昼食をとっていなかったので、「伊豆の華」というそば処で名物の板そばを頂き、寒かったので出されたそば湯を全部飲んでしまった。
当初の計画では、日帰り入浴を予定していたが、あまりに寒く湯冷めしそうだったので断念し、小雨の中で写真撮影を楽しむことにした。
銀山温泉での約1時間半の散策を楽しみ、14:55 発のバスで大石田駅へ引き返す。 運転席のすぐ後ろの席で、運転手が話し好きだったため、
いろいろと情報提供してくれた。 銀山温泉の宿は11月下旬までほぼ毎日満室で12月に入り少し落ち着いてきた事、尾花沢市の名物は、
第一が西瓜で第二が蕎麦である事等々。
銀山温泉の写真
大石田に 15:31 に到着したが、ここからは列車の接続が良く、大石田 15:43 発の各停で新庄に 16:07 着。 新庄からは 16:12 発の
JR陸羽西線の各停列車に乗車し余目に 16:58 着。 特急いなほ7号に4分の接続で、今夜の宿泊地である羽後本荘には 18:07 の到着、
と待ち時間はほぼ無しの状態だった。 しかし、今夜の宿泊ホテルである「ホテルルートイン由利本荘」は羽後本荘駅から 2.3km も離れて
おり、かつ路線バスもないので、ひたすら約30分の道のりを歩いた。このホテルでは夕食も予約していたので、良く歩いた後の食事+ビールは
美味しかった。 このホテルは駅から離れているので鉄道旅の旅行者には不便だったが、何故か今回の3泊の宿泊ホテルの中では、宿泊客が
一番多かった。
旅行記(4日目)
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