1日目 11月29日(日)
 自宅-新宿-東京-角館-(散策)-鷹巣-大鰐温泉-中央弘前-黒石-弘前-五所川原(泊)



 (1日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 この日は、秋田内陸縦貫鉄道と弘南鉄道の乗り鉄がメインである。

 東京発 6:32 の秋田新幹線「こまち1号」に乗車するために、いつものように小田急の玉川学園前駅 4:50 発の始発電車に
 乗車し、新宿経由で東京駅には朝6時少し前に到着した。 東京駅構内の駅弁を販売しているお店が既に開店していて、
 朝早いにもかかわらず多くの人が駅弁を買い求めていた。私も鳥取駅名物の「元祖かに寿司」を購入し、新幹線の待合室で
 食べる事ができた。 東京発 6:32 の「こまち1号」は新函館北斗行きの「はやぶさ1号」と盛岡までは併結されており、
 私は「はやぶさ1号」に乗車する事が多いが、今回はめずらしく秋田新幹線の車両に乗車した。 角館に 9:35 に到着。



 (角館散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 今回の私鉄乗り鉄の最初の鉄道会社は「秋田内陸縦貫鉄道」で、秋田県の角館から鷹巣(たかのす)まで 94.2km 非電化の路線
 である。鷹巣駅からの接続を考慮し、角館 9:50 発の各停列車ではなく、11:05 発の急行列車に乗車する事にした。
 また、JR角館駅の自動券売機で本日から2日間有効な「津軽フリーキップ」を事前に購入した。
 そういうわけで、角館では1時間半の時間があったので、少し散策する事にした。
 角館は 2015 年の11月上旬に散策したので、今回は桧木内川沿いの桜並木と武家屋敷通りを歩いた後に、駅の近くにあり
 前回行かなかった「新潮社記念文学館」へ行く事にした。
 桧木内川沿いの桜並木は毎年多くの観光客が訪れるところであるが、今年はコロナ禍の影響でありどうだったのだろうか。
 桜並木通りから中に入り武家屋敷通りに入る。ここは前回訪れた「角館歴史村・青柳家」や「角館樺細工伝承館」などが
 あり角館観光のメインスポットであるが、紅葉時期も終わり観光客はまばらであった。
 角館駅に戻る途中に「新潮社記念文学館」があったので立ち寄った。 新潮社の初代社長の佐藤義亮(さとうぎりょう氏が
 仙北市角館町の岩瀬町出身だった事で、記念文学館は佐藤義亮の顕彰を目的に 2000年(平成12年)4月にオープンした。
 館内の展示物は新潮社関連のものだけではなく、明治以後の日本近代文学の歴史についての資料もたくさんあり、興味
 深かった。

   角館から鷹ノ巣までの写真

 角館駅に戻り、「秋田内陸縦貫鉄道」の窓口でホリデーパス全線(2000円)を購入する。「秋田内陸縦貫鉄道」の急行列車
 は昔の国鉄のように急行料金が必要であるが、この急行料金を考慮すると角館-鷹巣間の片道利用でもホリデー全線パスの
 方が少しお得になるようである。 角館発 11:05 の急行「もりよし2号」は、この日は2両編成の観光列車仕様の車両で
 何となくワクワク感がある。 また、ガイドさんも乗車して沿線の説明や車内販売もあったのが良かった。
 乗客も結構多く約60%くらいの乗車率であった。
 列車は 11:05 に角館を発車する。急行列車で2つ目の停車駅である松葉駅は田沢湖に最も近い駅で、2時間前までに予約
 すれば、「松葉・田沢湖周遊タクシー」を利用する事ができるようだが、田沢湖へは秋田新幹線の田沢湖駅から路線バスを
 利用するか駅レンタカーを利用した方が利便性が良さそうである。田沢湖へはしばらく行っていないので、近い将来ぜひとも
 行こうと思う。松葉駅から急行で2つ目の停車駅である阿仁マタギ駅は阿仁マタギ発祥の地にある駅で、周辺には打当温泉、
 クマ牧場、マタギ資料館などがある。 さらに次の急行停車駅である比立内(ひたちない)駅は、旧国鉄阿仁合線の終着駅で
 比立内-松葉間は第三セクターになってから開業した部分である。比立内駅から次の急行停車駅である阿仁合(あにあい)駅
 秋田内陸縦貫鉄道の本社と車両基地がある沿線最大の駅であるが、残念ながら停車時間が短かく途中下車はできなかった。
 それでもホームから大きな黒色の駅舎や、駅構内に停車している秋田内陸縦貫鉄道所有の列車を見る事ができた。
 またここからこの急行列車の愛称が付けられた森吉山は花の名所とスキー場が近くにある。阿仁合駅を出発すると終点の
 鷹巣駅までは特に大きな駅は無いが、この日は途中の米内沢(よないざわ)駅で、何か撮影が行われていた。この駅は、
 「浜辺の歌」や「かなりや」の作曲で知られる作曲家成田為三生誕の地にある駅なので、彼に関するドラマの撮影だろうか。
 角館から終点の鷹巣まで観光列車風の急行列車での約2時間の旅は、とても充実していた。また車内販売で購入したリンゴ
 100%のジュースも美味しかった。鷹巣には 13:07 に到着。

 鷹巣でJR奥羽本線に乗り換えるが、何故か鷹巣駅はJRでは「鷹ノ巣」駅と表記されている。 JR線で5分の接続で
 鷹ノ巣 13:13 の各停電車に乗車し、秋田県から青森県の県境を超え大鰐温泉に 14:08 に到着した。
 ここからは、先ほど角館で購入した「津軽フリーキップ」が活躍する。 この「津軽フリーキップ」を使えば、今回の旅行
 の目的である東北地方の私鉄の乗り鉄で、弘南鉄道全線(大鰐線と弘南線)と津軽鉄道の一部(五所川原-金木)がカバー
 できるとともに弘前周辺の弘南バスにも乗車できる。
 大鰐温泉駅はここから中央弘前駅まで走っている弘南鉄道大鰐線の接続駅であり、14:30 発の電車で中央弘前へと向かう。
 この路線は弘前市のベットタウンを走る路線で途中に高校もあるが、この日は日曜日だったので学生の乗車は少なく、
 約35分で中央弘前駅に到着する。次に弘前-黒石間を走る弘南鉄道弘南線に乗車するのだが、津軽フリーキップが弘南バス
 も使えるので、中央弘前駅から徒歩6分のところにある土手町十文字バス停から黒石駅までバスを利用した。



 (弘前-黒石間のルート。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


   鷹ノ巣から黒石までの写真

 約35分のバス乗車で黒石駅には 15:55 に到着し、20分の接続で、黒石-弘前間を走る弘南鉄道弘南線の電車に乗車。
 こちらも弘前市のベットタウンを走る路線であるが、有名な「田んぼアート」駅はこの路線内にある。 11月下旬で田んぼ
 アートはオフシーズンであるが、駅前に田んぼアートを鑑賞するタワーがあった。弘前駅に近くなるとすっかり暗くなり、
 弘前駅には 16:49 に到着。 弘前駅のみどりの窓口で津軽フリーパスのガイドブックを入手し、弘前 17:21 発の五所川原
 行きの列車に乗り、今夜の宿泊地である五所川原へと向かう。五所川原に 18:09 の到着。今夜の宿泊ホテルは駅から徒歩
 5分のところにあるホテルサンルート五所川原である。 このホテルは宿泊者限定の各種定食が1000円で提供されるので、
 とんかつ定食とビールで夕食とした。 なお、GoToトラベルの期間中で、私は1泊につき1000円の電子クーポンが提供
 されており、このホテルは紙クーポン以外に電子クーポンが使えたので、夕食代のうち1000円を補填する事ができた。


   旅行記(2日目)

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