3日目(6月27日)
 網走(レンタカーで旭川へ。 途中、能取湖、サロマ湖、中湧別を散策)- 旭川 - 札幌  札幌(泊)



 (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 朝ホテルを出発し、最初に能取岬へと向かう。能取岬は網走の北に位置する岬で、夏は美しい緑、冬は流氷を楽しむ事ができる。
 昨年(2017年)日本航空のCMのロケ地となった事もあって少し知名度が上がっているようで、平日の曇りがちの朝8時台の時間帯にも
 かかわらず、既に数人ほどが来ていた。灯台内には入ることができないが、緑色の草原と白黒の灯台のバランスが美しい風景である。
 この灯台は約100年前の1917年に建てられたものである。

   能取湖-サロマ湖の写真

 能取岬をあとにして、次はサロマ湖へと向かう。国道238号線は能取湖の周辺に沿って走っているが、ちょうどこの頃から雨が降って
 きたため走行中は能取湖の姿は見ることができなかった。
 サロマ湖は琵琶湖、霞ヶ浦に次いで日本で3番目に大きい湖で、汽水湖(海水と淡水が入り交じっている湖で、ほかに浜名湖や宍道湖などが
 これに属する)では日本最大である。 サロマ湖の東側の栄浦地区は夕陽がきれいなところで、約45年前の学生時代に栄浦の「船長の家」と
 いう民宿に泊まったことがあるのを思い出した。 今回は、栄浦の近くのワッカ原生花園のネイチャーセンターへ立ち寄った。
 ワッカ原生花園は季節の変化に合わせハマナスなど約300種類の草花が自生し野鳥の繁殖地にもなっている海浜植物の一大群生地で、
 さらにネーチャーセンターから約3.5kmのところに、サロマ湖とオホーツク海が合流する第二湖口もある。レンタサイクルもあり
 容易に行く事もできるが、本日はあいにくの雨だったので、ぜひとも次回機会があれば行ってみたい所である。

 国道238号線はサロマ湖南側に沿って通っているが、かつてはここには国鉄湧網線(ゆうもうせん)が走っていた。
 現在旧計呂地(けろち)駅は「計呂地交通公園」として整備されており、SLの客車が保存されていた。この客車には有料(大人1泊300円)
 で宿泊する事が可能となっている。
 なお、国道238号線沿いにはサロマ湖を眺望できる展望台が数カ所あるが、あいにくの雨なので今回はパスすることにした。
 次に同じく鉄道資産がのこされている「上湧別百年記念公園 中湧別駅記念館」へと向かう。
 旧国鉄中湧別駅は、当時は鉄道の要所であり、網走方面の湧網線、湧別方面の湧別線、遠軽/紋別方面の名寄本線が乗り入れていた。
 この公園には現在ラッセル車と貨車が保存されていた。 私も昔この駅を何回か利用した事があるのでとても懐かしかった。

   計呂地-中湧別-三里浜の写真

 遅疑にワッカ原生花園と反対側に位置する三里浜方面へ向かう、サロマ湖の北側でオホーツク海と接している砂州の部分は意外と住宅地も
 建っていて道路も整備されているので地図で見るイメージとは少し違っていた。自動車が通れる舗装道路の終点が三里浜キャンプ場の駐車場
 になっており、ここにはオホーツク海とサロマ湖を同時に見渡せる「竜宮台展望公園」があり、ここに皇太子・皇太子妃の行幸記念碑もある。
 ここから第一湖口までは徒歩で行くのであろうか。

 本日最後の観光スポットである紋別市にある「オホーツク流氷科学センター」へと向かう。ここは世界で唯一の流氷をテーマにした科学館で
 「何故日本海には流氷できなくてオホーツク海だけに流氷ができるのか?」といった流氷のQ&Aについての説明資料や、ドームシアタでの
 流氷関連の迫力のある動画を見ることができた。

 科学センターからは旭川に向けての帰路となる。国道273号線を通り滝上町経由で旭川紋別自動車道の浮島ICまで行き、ここから高速道路
 を経由してJR旭川駅には18時30分頃到着したので、19時発の特急電車にて札幌へと向かった。
 この日は今まで何回か利用したJR札幌駅北口すぐのホテルではなく、すすきのにある「ホテルルートイン札幌中央」での宿泊とした。



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