2日目(6月26日)
旭川(レンタカーにて、網走へ。 途中、層雲峡や網走市内を散策)-網走 網走(泊)
(2日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日から明日の夕方までレンタカーを借りて、網走方面へと向かい、この日は網走で宿泊し、明日の夕方に旭川に戻る計画を立てた。
レンタカーはJR北海道の駅レンタカーの方が安いが、レンタカー営業所が8時から20時までオープンしているトヨタレンタカーを利用した。
朝8時にレンタカー借用の手続きを済ませ、まずは最初の目的地の層雲峡を目指す。カーナビに従って走行すると最初は北(稚内)方面への
向かうので目的地の設定が間違ったのか、と一瞬思ったが、途中で停止し確認したところ、道央自動車道で士別方面に向かい途中の比布JCT
で層雲峡方面に入るコースが選択されており問題なかった。 上川層雲峡ICで高速道路を降り層雲峡バスセンター付近に 9:40 頃に到着。
旭川-層雲峡の写真
バスセンター付近には黒岳ロープウェイの乗り場はあるが、特に観光資源がないようだったので流星・銀河の滝をめざす事にした。
石狩川左岸の断崖に並んでかかる2つの滝「流星・銀河の滝」は日本の滝百選にも選定されている有名な滝のためか、この日も平日にも
かかわらず観光バスで来た観光客もいて賑やかだった。 売店の裏口から背後の斜面を登って行くと2つの滝を同時に眺める事ができる
「双瀑台」があるので登って行くが、「ヒグマに注意」の看板があり、あいにく今回は鈴の持ち合わせがなかったので iPhone のスピーカ
から音楽を鳴らしながら進んでいった。途中で2つの滝が眺望できるスポットがあったが、更に登って駐車場から約20分ほどで「双瀑台」
の頂上に到着し、2つの滝を眺望した。 この光景は記憶に残っており、昔家族旅行でも来た事がある場所であった。
次にその先の大函方面に向かったが、この日は国道39号線から大函方面に行く道路が通行止めになって行く事ができなかった。
層雲峡をあとにして国道39号線を網走方面へと進んで行くと途中国道273号線との分岐点があり、こちらの方に進むと三国峠を経由して
昨年散策した糠平湖へ行く事ができるが、今回は分岐点付近の大雪湖の眺望を楽しむだけにした。大雪湖は石狩川の治水及び旭川市などの
水がめとして建設された大雪ダムによって出現した人造湖で、アメマスやニジマス釣りのメッカとして多くの釣り客が訪れるところとの
事であるが、人気が少なくいかにもヒグマが出てきそうな感じがする。今回は国道39号線の沿線から大雪湖を眺望するだけにとどめた。
しばらく進んで、石北峠に到着。ここは上川管内とオホーツク管内の境界となっているが、現在は売店も無く寂しい限りである。
この理由として、昔は旭川-北見間は距離的に短いこの国道39号線を通る道がメインであったが、現在はJR石北本線に沿ったルート
である「旭川紋別自動車道」という高速道路を使うためであろうと推測される。
石北峠を下り、途中の「山の水族館」を併設した道の駅で昼食をとり北見方面へと向かう。カーナビの案内では北見市街地を過ぎると
国道39号線から離れ、網走湖の東側を通る道道104号線が選択されていた。
午後2時過ぎに天都山にあるオホーツク流氷館に到着した。
大雪ダム-オホーツク流氷館の写真
天都山は、網走市市街地の南西にある標高207メートルの山で、山頂からは網走湖、能取湖、オホーツク海を眺望する事ができる。
この日は曇りだったのではっきり見る事はできなかったが、知床半島、斜里岳、知床連山まで望むことができるようである。
天都山には、流氷とオホーツク海をテーマとする「オホーツク流氷館」という博物館があり、ここも昔家族旅行で行ったことがある
ところであるが、すっかりイメージが変わっていたのでスタッフに確認したところレンガ色の旧館が老朽化したため建て替え工事が行われ、
2015年(平成27年)8月1日より新館としてオープンした、との事であった。 ただし-15℃の室内体験は昔のままであった。
次に、天都山山腹の網走湖側にある「博物館網走監獄」へと向かう。
博物館網走監獄は、明治以来、網走市と深く関わりを持っていた網走刑務所旧建造物を保存公開する野外歴史博物館で、敷地面積は
東京ドームの約3.5個分に相当し、広く見どころ満載のところである。 入場料は65才以上だと半額の540円となっている。
正門を通って最初の建物が「庁舎」で、最高責任者の典獄室をはじめ、会議室、総務課、戒護課、用度課、教育課、作業課など刑務所の
管理部門の中心だったところであるが、今は北海道開拓の歴史と重要文化財の見どころを紹介した展示コーナーが設けられている。
職員官舎は実際に刑務官の住宅として使用されていたものが再現されていて、井戸、かまどなど大正・昭和の看守家族の生活の様子が
わかるようになっていた。 監獄歴史館は、監獄の歴史や当時の囚徒の暮らしや作業内容が展示されていたり、囚人たちの過酷な
道路作成現場の映像などが上映されており、北海道の道路の多くが囚人たちの犠牲の上でできたものであることが説明されていた。
二見ヶ岡刑務支所は自給自足の先導的な建物として明治29年に建てられたもので、出所時期の近づいた囚人が収容されていた場所
のため開放的処遇施設で、囚人たちの生活(食事、入浴等)の様子が人形を使って表現されている。 舎房及び中央見張所は
明治45年建造され、ここに移築される前の昭和59年まで実際に「網走刑務所」の獄舎として73年間現役で使われてきたものである。
8角形の中央見張所から放射状に広がる5つの棟が見渡せる機能的なつくりで、最大700名を収容できる施設で、リアルな人形を使って、
当時の部屋を再現した。 教誨堂は、受刑者に精神的、倫理的、宗教的な指導を行うための場所で、受刑者もその意味を理解して神聖な
気持ちでここに来られた、との事であった。
博物館網走監獄の写真
2時間以上の博物館散策を終える頃には残念ながらすっかり雨降りになっていた。次は網走市街地にある旧網走駅跡へと向かう。
ここは最初に網走駅があったところで、その後貨物列車専用の浜網走駅となったが、1984年(昭和59年)2月1日に廃駅となり、今は
駐車場となっている。
網走駅近くの回転寿司屋で夕食を済ませ、今夜は久しぶりにビジネスホテルではなく、天都山の麓にある「天都の郷ホテル本陣網走湖」という
ホテルでの宿泊である。畳にベット2個が設置されているツィンの部屋を1人で使う、という少し贅沢感を味わう事ができた。
(網走市と周辺散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
旅行記(3日目)
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