4日目(6月29日)
 帯広 - 札幌 - 小樽(小樽散策)- 札幌 - 東室蘭   東室蘭(泊)




  (4日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)

 この日は帯広発 6:45 の札幌行き特急「スーパーとかち2号」で札幌方面に向かう。 早い出発だったのでホテルの朝食時間帯には
 間に合わなかったため、今回の旅行では初めて列車内で朝食(といってもおにぎりであるが)をとった。
 途中の新札幌駅で下車し、すぐ後の千歳空港発小樽行きの電車に乗り換えたため、札幌-小樽間は座ることができた。
 小樽には 10:25 の到着。



 (小樽市散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 小樽駅のコインロッカーで大きな荷物を預けたが、コインロッカーが小さいものでも300円→400円に値上がりしていた。
 身軽になってJR小樽駅から中央通りを小樽運河の方に下って行くと旧国鉄手宮線の線路があったので、ここを左折して
 旧日本郵船小樽支店方向へと進む。 旧国鉄手宮線は明治13年に最初の鉄道として開通し、北海道開拓に重要な役割を担って
 昭和60年に廃線となったが、当時の線路がそのまま残されている。 線路沿いには整備された遊歩道もあり、所々に綺麗な
 花も植えられていて観光客を楽しませてくれる。 線路が途切れたところに「小樽市総合博物館」がある。ここは10年ほど前に
 旧小樽交通記念館をベースに小樽市博物館と小樽市青少年科学技術館の機能を統合してできたものである。 鉄道ファンとしては
 当然旧小樽交通記念館関連の鉄道展示物に興味があるが、屋外展示スペースには、私が昔乗車した事がある、特急「北海」や
 急行「利尻」などのなつかしい車両が多数展示されていてとても感激した。また屋内にも北海道近代化の初期に活躍した
 蒸気機関車「しづか号」や、私が学生時代に走っていた特急・急行列車のプレートや昔の切符(硬券)などが展示されていた。

   小樽市内の写真(1)

 小樽市総合博物館の入場券で近くの手宮洞窟も入場できるので、行ってみることにした。ここでは、約1600年前の洞窟壁に刻まれた
 という貴重な古代の絵画彫刻を見ることができる。

 次に「旧日本郵船(株)小樽支店」へと向かう。ここは 1906 年に海運業を営む日本郵船(株)の支店として建設された石造りの
 洋風建築物で、商都小樽を代表する明治後期の商業建築が優れた文化遺産として国の重要文化財に指定されている。
 この建物の前が運河公園で、園内には明治・大正の石造倉庫を復元した休憩棟などがある。運河公園から海の方向に向かうと
 小樽運河の北端部(北運河)に出るが、ここには多くの画家が思い思いに運河の絵を描いていた。
 北運河から小樽運河の中心地に向かう途中、観光客を乗せた運河クルーズの船を何隻か見かけたが、そのうちの1隻が外国人
 だけの客に船頭が日本語で説明していた。本当に運河の魅力が彼らに伝わったのかどうか気になるところである。
 小樽運河の中心地に「運河プラザ」という観光案内所があるが、当日は社会見学と思われる小中学生の団体客がひっきりなしに
 次々とここに来ていた。

 「運河プラザ」からJR小樽駅の方向に歩くと途中に「旧安田銀行小樽支店」の建物があったが今はレストランとなっていた。
 更に歩くと再び旧国鉄手宮線の線路の所にぶつかったので、今後は先ほどと逆方向へと歩く。 線路には若い観光客が嬉しそうに
 写真を撮るなどして楽しんでいた。この線路の終点が昔「色内駅」があった所であるが、この近くには「旧日本銀行小樽支店」の
 建造物がある。ここは金融資料館となっていて、建物だけではなく内部にも、紙幣の偽造防止技術の説明や、昔の紙幣なども
 展示しており興味深い内容であった。
 「旧日本銀行小樽支店」から小樽運河の方向に歩いて行くと「小樽浪漫館」と表示されている趣のある建物があるが、ここは
 「旧百十三銀行小樽支店」だったところで今はアクセサリーやガラス小物を販売しているショップとなっている。

   小樽市内の写真(2)

 「小樽浪漫館」から続く商店街は境町通りという小樽一の繁華街になっており、ガイドブックに載っている有名どころが
 多いため、平日にもかかわらず多くの観光客で賑わっていた。「小樽オルゴール堂」、「北一硝子」、「大正硝子」などに
 混じってここでも「六花亭」の支店があった。 境町通りの終点のメルヘン交差点から海の方に向かって歩いて行くと
 観光バス専用の大駐車場があり多くのバスが駐車していた。 バスを見ると確かに外国人の団体も結構多かった。
 更に歩くと小樽運河の端部にある浅草橋に出て、ここから「運河プラザ」までの箇所が倉庫を背景にした小樽運河の写真で
 有名なところである。 この日も多くの観光客で賑わっていた。

   小樽市内の写真(3)

 「運河プラザ」から再びJR小樽方面へと向かい、これで今回の小樽観光は終わりとなる。
 小樽駅の4番ホームは「石原裕次郎ホーム」と呼ばれていて、このホームから石原裕次郎の歌が絶えず流れている。
 小樽発 15:00 の快速に乗り札幌で札幌発 16:02 の特急「すずらん8号」で今夜の宿泊地である東室蘭へと向かい、17:37
 に到着。 まだ明るかったので東室蘭駅前周辺をぶらつき夕食は結局回転寿司にした。 海に近いせいか寿司ネタも新鮮で
 客も多く繁盛しているお店だったので、つい食べ過ぎてしまった。


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