3日目(11月11日)
 会津若松 - 会津川口 -(代行バス)- 只見 - 小出 - 長岡 - 新潟 - 坂町 - 米沢 - 郡山   郡山(泊)



 (3日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 赤色が実際に移動した軌跡。)


 この日は、只見線と米坂線の2つのローカル線に乗る、「乗り鉄」の1日となる。
 只見線は、会津若松から上越線の小出までの135.2kmのローカル線であるが、平成23年7月に発生した大雨による災害のため、現在は
 途中の会津川口-只見間は不通となっておりこの区間は代行バスが走っている。また、只見-小出間は1日3本しか走っていない。
 このため待ち時間を減らすために、今回は会津若松 6:00 発の始発列車に乗る事とした。

 まだ薄暗い中、只見線の始発列車は会津川口駅に向けて発車する、4人掛け座席には必ず1人はいるという程度の混雑度である。途中の
 会津坂下(あいづばんげ)駅は、この沿線の主要駅で列車の交換ができ、上り/下りとも高校生と思われる一団がたくさん乗降していた。
 会津坂下駅を過ぎてしばらくして、線路に付着した落ち葉が車輪をスリップさせて列車が動かなくなる、というハプニングがあり、途中で
 約1時間ほど列車が立ち往生した。 幸いにもこの列車には運転士のほか車掌も乗車していたので、2人で線路に砂をまく等の対策をして
 再出発できた。 再出発後、只見川に沿って走る沿線の車窓は所々紅葉しており、綺麗であった。

  会津若松-只見間の写真

 会津川口駅に約1時間ほど遅れて到着したため、只見行きの代行バスに乗り遅れた乗客が私を含めて5人ほどいたが、JR東日本の方で急遽
 臨時の代行バスを出してくれて助かった。 しかし、昭和村へ行く会津バスに乗る予定の人が1人いて、その方は乗車できなかったようで、
 とても困った様子であった。(会津川口から昭和村のバス便は1日3便しかない)
 何とか臨時の代行バスに乗る事ができた一行は只見駅に向かった。 途中、現在運休中の只見線の線路を何度か見ることができた。
 今回の臨時代行バスは只見駅に直通だったので、運休中の各駅に立ち寄る正規の代行バスに比べ早く只見駅に着いた。
 只見駅には、列車の本数が少ないにもかかわらず、インフォーメンションセンターもあり観光パンフレットや土産物も置いてあった。

 只見から小出までは1日3本しか無い超過疎路線であるが、今回の列車は縁結びのラッピングが施された列車であった。
 小出 「 こい(恋)で 」 と会津 「 あい(愛)づ 」を結ぶ列車ということにちなんだらしいが、早く不通区間結ばれてほしい、という
 願いも込められているらしい。
 小出行きの列車は只見駅を定刻通り 9:30 に出発した。次の駅の大白川駅までは約20kmで30分ほどかかる。実は以前は途中に
 田子倉(たごくら)という名の駅があったが、1日あたりの平均乗車人員が1名程度なので2013年3月に廃止されている。
 列車は小出駅に近づくにつれだんだんと民家も多くなり、小出駅には 10:43 に到着した。

 小出駅では上越線下りの各停電車の発車まで約30分ほどあったので駅の待合室で待っていると、私の持っているコールマンの
 キャスター付きのリュックが珍しいと話しかけられ、その方と一緒に長岡までいろいろと話をした。 昔は小出は首都圏からの
 スキー客が多かったが今は激減したとの話であった。

  只見-米沢間の写真

 長岡から新潟までは上越新幹線に乗り、新潟からは羽越線の特急に乗り換えて坂町駅へと向かう。本日のもう1つの目的である
 米坂線に乗車するためである。
 新潟発 12:33 の特急「いなほ5号」に乗り、坂町着 13:10 、ここで米坂線の列車に乗り換える。この米坂線も坂町から米沢まで
 全線を運転している列車は1日5本しかなく決して便利な路線とは言えない。米坂線の主要駅は小国と今泉くらいで、実際小国駅
 では乗降客が多かった。今泉駅は私鉄の「山形鉄道フラワー長井線」との乗り換え駅となっており、ちょうどJRの車両より外見が
 綺麗そうな同社の列車がホームに停車していた。

 米沢からは山形新幹線で福島経由で郡山へ向かう。しかし、米沢-福島間で列車が遅れ、結局郡山駅には約1時間ほど遅れて
 到着した。 郡山駅から約20分ほどのところにある「ホテルシーアンドアイ郡山」が今夜の宿泊地であったが、マンションを改造
 してホテルにしたような感じのところであった。 また、持参した Windows タブレットPCの調子が悪くなり、この日は、列車の
 遅れが2回、期待外れのホテル、タブレットPCの不調、と三重苦の1日であった。


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