2日目(9月30日)
 函館-大沼-森-大沼公園-登別(登別温泉散策)-苫小牧-静内(泊)


 この日はまず、函館本線の大沼-森間を遠回りの渡島砂原経由で走行する事から始めた。 函館発 8:19 の各停列車に乗り込む。
 函館から大沼までは、昨日と同じ路線で北海道新幹線や在来線の電化工事が行われているところを通って、大沼駅に 9:00 到着。
 大沼駅では約20分の待ち合わせで、9:21 発の渡島砂原経由森行きの各停列車に乗り込む。 列車は大沼の南側湖畔を通るが、
 あまり大沼の眺望は見る事ができない。 この沿線は乗降客がほとんどいない小さな駅が多いが、途中の鹿部駅からは10人ほど
 乗客が乗り込んで来た。この沿線の一番の特徴は、駒ヶ岳の形がいろいろと変化して見える事であると思われる。

   函館-大沼-(渡島砂原経由)-森までの写真

 列車は大沼から50分の所要時間で 10:11 に森駅に到着した。森駅は「いかめし」の駅弁で有名な駅である。
 再び 森発 10:31 の特急北斗4号で大沼公園へと向かい、札幌行きの特急北斗5号は森駅ではなく大沼公園駅から乗車する事に
 した。このような事ができるのもフリーキップの恩恵である。森駅を出発するとすぐに、45mも海に入ったところに大きな石碑が
 建っているが、これが明治天皇御上陸碑である。当時、函館から森までした鉄道が通っていなかった時代、森から先は航路と
 なっていたが、明治天皇が室蘭より海を渡りこの桟橋に上陸され、これを記念して建てられたものである。
 特急列車なので、森から20分程で大沼公園駅に到着した。事前に北斗5号は、函館から座席指定券を確保していたが、
 函館-大沼公園間の短い区間でアジアからの大勢の外国人団体客が指定席車両からこの大沼公園駅で下車したのには驚いた。
 この区間の通常の特急指定席料金は高価であるが、特別割引料金の適用があるのだろうか。

 大沼公園から登別までは昨年9月の旅行でも3回ほど乗車した区間であるが、今回も長万部駅から2つ目の秘境駅である小幌駅の
 写真はうまく撮ることができなかった。 また前回と同じく、長万部駅の「かにめし」を事前に予約し、車内で昼食を楽しんだ。
 なお、今回は大沼公園駅名物の「大沼だんご」も車内で購入し味わった。

   森-大沼公園-登別までの写真

 登別では、雨が降らなければ登別温泉の地獄谷めぐり、雨天の場合は「登別マリンパークニクス」という水族館に行く事を予定
 していたが、この日は晴天だったので登別温泉の地獄谷めぐり散策を行う事とした。
 登別温泉はJR登別駅からバスで15分程度のところにある。登別温泉郷は、札幌にいた時小学校6年生の修学旅行で行ったところ
 である。その時の記憶にあった「第一滝本館」という旅館が今でもこのあたりの中心的存在のようで、日帰り客と宿泊客で
 駐車場の入り口が別になっているほど大きな旅館である。





登別温泉の地獄谷には、多くのハイキングコースが整備されていて、今回はほどんどのハイキングコースを歩く事ができた。
 ここでもアジアからの観光客が多く、特に若いカップルが目立った。 足湯につかっているカップルのカメラのシャッターを
 押すついでに出身地を訊いたところ彼らは中国から来たとの事であった。
 地獄谷ハイキングコースを一通り廻った後、バスターミナルがある登別温泉郷の中心部を散策したが、夏の観光シーズンを
 過ぎた平日のためか、あまり活気は感じられなかった。

   登別温泉散策路と登別温泉市街地の写真

 再び、登別温泉からJR登別駅へとバスで引き返したが、登別駅手前のバス停で降り、登別マリンパークニクスの近くまで足を
 のばした。ここは 1990 年冬に家族旅行でも行ったことがあるが、外観は水族館というより北欧の古城(ニクス城)を中心と
 したテーマパークのような感じである。当時は童話作家のアンゼルセンに関連した展示物が印象に残っていたのだが、それが
 今どうなっているのか興味深いところであるが、それは次回のお楽しみという事にした。

   登別マリンパークニクス周辺と苫小牧の写真

 登別から特急すずらん7号で苫小牧まで行き、苫小牧駅のスーパーで明日の朝食用のおにぎり等を買い込む。 今回日高本線
 を往復するため、今回は日高本線の途中駅である静内駅付近に宿泊するが、明日は早朝出発でホテルで朝食がとれない事と、
 駅周辺にはコンビニ店がないためである。 苫小牧発 18:17 の様似行き各停列車に乗ったが、発車時刻頃になるとあたりは
 すっかり暗くなっていた。 高校生らしき乗客が乗っていたが、途中で少しずつ下車していき車内はだんだんと静かになって
 きた。 静内着 19:50 で、すぐ近くのホテルに宿泊した。



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