1日目(9月29日)
町田-東京-新青森-函館-大沼公園(大沼公園散策)-函館(函館山夜景観賞) 函館(泊)
この日は、6:32 東京発の「はやぶさ1号」に乗るために、自宅を 4:30 に出発し、玉川学園前駅から小田急の始発電車に乗ったが、意外と
始発電車に乗る人が多く、乗車率が20%くらいあり少し驚いた。
東北新幹線の東京-新青森間を走るはやぶさ号は全車座席指定で、この日は満席との事であった。
東北新幹線は10年ほど前に東京-八戸間に乗車した事があり、当時は八戸から在来線の特急でも青森まで1時間以上かかったが、今は
八戸-新青森間は30分以下で走り、はやぶさ1号の東京-新青森間の所要時間は3時間18分であった。
新青森駅からはスーパー白鳥1号に乗り換え、津軽海峡線で青函トンネルを通って函館へと向かう。津軽海峡線は何回か乗った事があるが
いずれも夜行列車で、昼間に乗車するのは今回初めてである。 青森駅の次の特急停車駅は蟹田駅であるが、蟹田駅の少し手前で陸奥湾が
きれいに見えるところがあり、対岸の下北半島も見る事ができた。 また、特急スーパー白鳥の車内放送では、青函トンネルの説明や、
「これから青函トンネルに入ります。」という案内があり、鉄道の旅を楽しむ事ができた。
現在津軽海峡線に並行して北海道新幹線の工事が急ピッチで進んでいる。 これに伴い、以前に津軽海峡線に乗車した時にあった、
「竜飛海底駅」、「吉岡海底駅」、「知内駅」などは、今回は無くなっていた。
北海道に入り最初の停車駅は木古内駅で、2013年9月の旅行の時は木古内から江差までローカル線に乗ったが、この線は今年(2014年)の
5月に廃止となっている。 江差や松前へ行くには、木古内からバス便を利用する事になるが、鉄道ファンには少しハードルが高くなって
しまっている。
函館から札幌行きのスーパー北斗7号に乗り換え、大沼公園駅へと向かう。 所要時間は20分であるが、この日は自由席は満席だった
ので、結局20分間はデッキに立ちっぱなしとなってしまった。
函館駅を過ぎしばらくすると、渡島大野という駅があるが、ここが北海道新幹線の「新函館北斗」という駅になる予定である。すんなりと
「新函館」という駅名にならないのは、渡島大野駅付近は函館市ではなく北斗市だから、という理由らしい。 なお、北海道新幹線の開業
に併せて、渡島大野駅(新函館北斗駅)から函館側(つまり五稜郭駅まで)を電化する計画であり、沿線の電化工事も進んでいた。
渡島大野駅を過ぎてしばらくすると、左側の車窓に、大沼国定公園の小沼が見えてきて、列車はやがて大沼駅を通過する。大沼駅からは
内陸側と海岸側の2つの路線に分かれ、森駅で2つは合流する。 スーパー北斗7号は内側の路線を通り、すぐに大沼公園駅に停車する。
東京駅から大沼公園駅までの写真
大沼国定公園には、大沼、小沼、蓴菜沼、という3つの沼があるが、蓴菜沼は函館本線から少し離れているので列車の車窓からは見る事が
できない。 そこで今回は、大沼公園駅でレンタサイクルを借りて、蓴菜沼と大沼と小沼を一望できる日暮山へ行くことを計画していた。
まずは、自転車で大沼の南側を通り、大沼を一周する。 途中キャンプ場があったが、さすがにこの時期にキャンプをしている人は
少なかった。 大沼を反時計回りで一周すると、最後のところに月見橋という大沼、小沼が両方見えJR函館本線も並行して走っている
絶景地点があるが、その少し手前から国道5号線や日暮山方面へ分岐する道があるので、この道を通り日暮山へと向かう。ゆるい登り坂
で、途中からは自転車を降りて手で押して歩いたが、さらに日暮山へ分岐する道では、さらにきつい登り坂となったので、約30分ほど
我慢して頑張って登った。
日暮山からは、大沼、小沼の眺望が素晴らしく、登った甲斐があった。 日暮山は、ここからの眺めが素晴らしく、日が暮れるまで
景観を楽しんでも飽きが来ない、というところから付けられた名前らしい。 日暮山からの帰りの道は下り坂なので、自転車では
あっという間に分岐点に着いてしまい、更に国道5号線へと向かう。 蓴菜沼は国道5号線から少し入ったところから見る事ができたが
この日は無人のボートが一隻あるだけで人の気配は無く、大沼や小沼に比べてひっそりとしていた。
自転車で大沼公園駅に戻ったが、次の列車まで時間があったので、自転車を返却し、大沼湖畔の遊歩道を歩く事にした。遊歩道は
4つほどあったが、島巡りの路50分コースを選択した。 大沼湖畔の遊歩道はとても整備されていて歩きやすい。途中、テレビの
旅番組でも良く紹介される大沼公園の水上レストランに使われている、筏のようなデッキを見る事ができた。 さらに時間が少し
あったので、大島の路15分コースも散策する事ができた。
大沼・小沼・蓴菜沼の写真
大沼公園発 16:53 の上りの各停列車は次の大沼駅止まりで、大沼で函館行きの各停列車に乗り換え、17:39 に函館着。
ホテルにチェックインした後、昨年(2013年)9月の時は天候が悪く全く見る事ができなかった函館山の夜景見学に再チャレンジした。
函館駅前から出ている片道400円の函館山頂行きのバスは路線バスであるが、ちゃんとガイドさんが説明してくれるので、まるで
観光バスに乗ったような気分になる。途中までバスで行きロープウェイに乗り換えるルートもあるが、この路線バスの方が格安なので
冬期でバスが運休でロープウェイしか山頂に行く手段が無い時を除き、この路線バスを利用するのが良いと思う。
今回は、山頂からすばらしい夜景を堪能できて大いに満足であった。
大沼公園から函館までと函館山夜景の写真
旅行記(2日目)
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