1日目 9月24日(日)
 新宿-(JR特急)-松本=扇沢=黒部ダム…黒部湖=黒部平=大観峰=室堂(現地ガイドによる散策)=美女平=立山=高岡(泊)




   (1日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 このツアーは、新宿から松本までJR特急を利用するが、途中の立川と八王子からの乗車
 可能となっており、新宿から参加する人は朝6時30分に集合である。昼食用に新宿駅
 構内でお弁当を購入して、新宿 7:00 発の「特急あずさ1号」に乗車する。
 この列車は全車座席指定であるが、今回乗車した4号車はクラブツーリズム社の他の
 ツアー客も乗車しており、団体専用列車の様相である。
 途中、立川と八王子から今回のツアー客が乗車してきたが、立川から参加した人が
 全体の3割くらいを占め意外と多かった。また、私と同じおひとりさま参加者も約3割
 ほどもいた。特急あずさ1号は 9:38 に松本に到着。

 松本からはクラブツーリズムが手配した貸し切りバスで、立山黒部アルペンルートの
 長野県側の入口である扇沢(おうぎざわ)へと向かう。個人で行く場合は、松本駅から
 JR大糸線で信濃大町まで行き、そこから路線バスで扇沢へ行く事になるが借し切りバス
 だと松本駅から直接扇沢へ行けるのでかなり時間が節約できる。扇沢には 11:10 頃到着。




 (立山黒部アルペンルート。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)

 扇沢には、黒部ダムへ行く関西電力関電トンネル電気バスのバスターミナルがあり、
 マイカー用の大駐車場がある。ここから先はマイカーでは行く事ができないので、途中
 から折り返すか、立山黒部アルペンルートの終点である富山電鉄立山駅までマイカーの
 回送サービスを利用する事になる。我々の貸し切りバスも扇沢でツアー客を降ろした後
 立山駅へと向かった。
 我々は 12:15 集合で 12:30 発の電気バスに乗車する事になっており、時間的に少し
 余裕があったので、新宿駅で購入したお弁当を食べた後、扇沢総合案内センター(トロ
 バス記念館が内部にあり)に立ち寄った。 扇沢-黒部ダム間は、現在は電気バスが
 走っているが2018年11月まではトロリーバスであった。役目が終わったトロリーバスは
 解体される予定であったが、ファンの熱意などで解体を免れた1台がここに展示されて
 いる。トロリーバスの内部にも入る事ができて楽しかった。また、記念館にはトロリー
 バスの歴史を伝えるパネルや部品等が展示されていた。

   立山黒部アルペンルートの写真(1)

 扇沢 12:30 発の電気バスで黒部ダムへと向かう。6.1km 所要時間 16分の行程である。
 黒部ダムでは約40分程の時間しかなかったので、まずはダム展望台へと向かったが、
 220段の上り階段はさすがにキツかった。しかし、標高1508mのダム展望台からは立山
 連峰をはじめとする北アルプスの大パノラマが楽しめ、黒部ダムも眼下に見下ろせる
 絶好のポイントで、苦労して上った甲斐があった。今年は 10/15 まで黒部ダムの観光
 放水がやっており、毎秒10t以上の水が霧状となり放水している様子は圧巻であった。
 しかも放水にかかるきれいな虹も見る事ができた。
 集合場所は黒部ケーブルカーの黒部湖駅であるが、黒部ダムー黒部湖は徒歩での移動と
 なる。途中、黒部湖遊覧船の乗り場があったが、次回ここに来る機会があれば是非とも
 乗船してみたいと思った。
 
 黒部湖駅には 13:30 の集合で、13:40 発の黒部ケーブルカーで黒部平へと向かう。
 0.8km 所要時間 5分の行程である。黒部平駅の屋上にはパノラマテラスがあり、
 山と湖の景色や黒部ダムのスケール感を楽しめ、近くには庭園があり、ちょっとした
 散策ができる場所となっている。また駅のレストランや売店も充実していて、私は
 売店で「黒部平限定・立山ブラックソフトクリーム」を購入した。黒色のソフトの正体
 はビターチョコレートで黒部の「黒」を象徴しているとの事。蕎麦屋もあったが、
 そばも黒色であった。
 黒部平 14:20 発の立山ロープウェイで大観峰へと向かう。1.7km 所要時間 7分の行程
 である。晴天だったのでロープウェイからの黒部湖の眺めは絶景であった。大観峰は
 断崖絶壁にせり出すようにして建っており、屋上以外は外へ出る事ができないが、
 駅の屋上展望台から一望する黒部湖や後立山の大パノラマは強く印象に残った。

   立山黒部アルペンルートの写真(2)

 大観峰 14:45 発の立山トンネルトロリーバスに乗車し室堂(むろどう)へ向かう。
 3.7km 所要時間 10分の行程である。扇沢-黒部ダム間はトロリーバスから電気バス
 に変わったが、大観峰-室堂間は未だトロリーバスのままである。
 室堂は立山黒部アルペンルートの最高地点、標高約2450mに位置しており、
 「北アルプスで最も美しい火山湖」と言われる「みくりが池」、日本一標高の高い
 ホテルである「ホテル立山」があり、ホテルの1階が高原バス乗り場である室堂駅
 (室堂ターミナル)があり、また立山の豊かな自然を知ることのできる立山自然保護
 センターへもこの階から行く事ができる。また室堂近くの「大谷」は豪雪地帯で、
 この「大谷」を通る道路を除雪してできる、高さ20mにも迫る巨大な雪の壁である
 「雪の大谷」は毎年4月~6月に見る事ができる。
 今回のツアーでは、現地ガイドさんが1時間ほど室堂周辺の立山自然保護センターや
 「みくりが池」を案内して下さった。日本最古の山小屋と言われている立山室堂山荘
 の説明で、1986年に新築された山荘の隣にある、1985年まで現役の山小屋として利用
 されていた建物の説明が興味深かった。実際にこの建物の近くまで行けるようだが、
 今回のツアーでは時間の制約があり、残念ながら行く事はできなかった。
 ツアー客の多くは室堂ターミナルの売店でお土産店で地域クーポンを使ってお土産を
 購入していたが、私は良い物が見つからなかったのでパスした。

 室堂 16:30 発の高原バスに乗車し美女平へと向かう。 23km 所要時間 50分の行程で
 ある。このバスは最終バスの1つ前の便であり、いよいよ立山へ向けて下山ルートと
 なる。朝7時に新宿を出てさすがに少し疲れが出てバス内ではウトウトとしていると
 美女平へ到着。美女平付近は散策コースもあるが17時を過ぎてあたりは薄暗くなり
 反対方向の室堂方面行きの高原バスも終了しているので、ほとんど全ての人は立山駅
 方面に向かう。
 美女平 17:30 発の立山ケーブルカーで立山駅へと向かう。1.3km 所要時間 7分の行程
 である。立山駅には、扇沢まで乗車した貸し切りバスが回送されていたので、それに
 乗り込み本日の宿泊地である、アパホテル高岡駅前への向かう。途中高速道路を利用
 したので、ホテルには19時頃に到着する事ができた。夕食は地域クーポンが使える
 近くの居酒屋で食べたが、会計が 4000円と高額になってしまった。2000円分は地域
 クーポンでカバーできたが、もう少しちゃんとお店を選べば良かったと後悔した。
 ホテルは、大浴場が予想より大きく快適であった。

 本日は、立山黒部アルペンルートを縦走する際に、以下のような6つの乗り物に
 乗車し、以前から行きたいと思っていたので、ようやく念願が叶って嬉しかった。

 扇沢駅 -黒部ダム 関電トンネル電気バス   16分 6.1km
 黒部ダム-黒部湖  徒歩
 黒部湖 -黒部平  黒部ケーブルカー      5分 0.8km
 黒部平 -大観峰  立山ロープウェイ      7分 1.7km
 大観峰 -室堂   立山トンネルトロリーバス 10分 3.7km
 室堂  -美女平  高原バス         50分 23km
 美女平 -立山   立山ケーブルカー      7分 1.3km



   
旅行記2日目

  
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