第4日目  10月9日(火)
 川湯温泉(硫黄山までの散策路往復)→ 藻琴山 → 摩周第三展望台 → 摩周第一展望台 → 津別峠 → 美幌峠 → 和琴半島(自然散策路一周)→ 釧路市内(泊)




 本日は、屈斜路湖と摩周湖の展望が目的で、屈斜路湖は藻琴山、津別峠、美幌峠から展望し、和琴半島の自然散策路を一周するコースで、摩周湖は第三展望台と第一展望台から展望するコース
 である。 天気予報では今日も快晴となっていたが、朝方は霧がかかっており川湯温泉から藻琴山が見えない状態だったので、霧が晴れるまでは川湯温泉付近で時間をつぶす事にした。
 朝8時には開いている、川湯エコミュージアムセンターで資料を入手後、川湯温泉から硫黄山までの片道2.7kmのつつじヶ原自然探勝路を歩く事にした。本当は時間節約のため、片道は
 路線バスにしたかったが、昔存在していた硫黄山への路線バスは利用者減のためか全て廃止になっていたので、しかたなく往復を歩く。それでも川湯温泉から30分も歩けば硫黄山に着いた。
 ここは今でも活火山で硫黄の臭いが濃かったが、外国人には珍しいせいか、たぶん韓国の団体客が観光バスで来ていた。帰りは多少急ぎ足で、川湯温泉に着いた時には霧も晴れて藻琴山が
 見えたので、出発する事にした。

    
つつじヶ原自然探勝路と硫黄山の写真

 私が藻琴山から屈斜路湖を眺めた場所は、ハイランド小清水725、というレストハウスとその途中にあった展望駐車場である。どちらもきれいに屈斜路湖を眺める事ができた。ここは標高が
 高いので屈斜路カルデラの形が良くわかった。

    
藻琴山から見た屈斜路湖の写真

 次に向かったのは、摩周湖第三展望台である。川湯温泉から第三展望台への道は急カーブが多く冬期は通行止めになるが、慎重に運転し第三展望台に到着した。この日は天気が良かったため
 第三展望台からも屈斜路湖と雄大な風景を楽しむ事ができた。しかしなんと言っても第三展望台からの摩周湖の眺めはすばらしい。私はカムイシュ島(摩周湖の小さな中の島)が一番近く見る
 ことができる第三展望台からの眺めが一番好きである。昔は第三展望台から第一展望台へ尾根づたいの道を歩いて、途中の第二展望台からの光景を見ることができたが、最近はこの尾根づたい
 の道へは行けないようになっていた。

    
摩周第三展望台からの写真

 摩周湖第三展望台から摩周湖第一展望台へは自動車で5分と近い。第一展望台の駐車場は昔と違って有料となっており、レストハウスも充実しており、ここはすっかり観光地になっている。
 私の他の客と同様に、摩周湖をイメージした摩周ブルーソフトクリームや昼食のそばを食べるなど、すっかり「観光客」となっていた。 

    
摩周第一展望台からの写真

 次の目的地である、津別峠展望施設に向かう。国道243号線を美幌方面に向かい、和琴半島を過ぎてしばらくすると屈斜路湖プリンスホテルというこのあたりではハイクラスのホテルが見え
 少し行くと左折して道道588号線に分岐する。この道は完全な2車線ではなく、ところどころに自動車がすれ違う事ができる避難場所がありかつ急勾配という道路なので、制限時速30km
 を守り慎重に運転した。幸いな事に対向車も少なかった。 津別峠展望施設の建物の外観は中世ヨーロッパの古城のような感じで、ここからの屈斜路湖の展望は和琴半島や中島とのバランスも
 良く、私は一番好きである。 実は2003年にもここに来た事があるが、あの時は夕方で霧が多く屈斜路湖はほとんど見えなかった。また当時は古城風の建物の中に売店もあったが、今回は
 売店施設は無かった。訪問者が少ないため売店施設の採算が取れないのであろうか。

    
津別峠からの写真

 今来た道を引き返し国道243号線にもどり、美幌峠を目指す。昔から美幌峠は屈斜路湖を展望する名所であり、現在も「ぐるっとパノラマ美幌峠」という道の駅にはそれなりの数の観光客
 らしき人がいた。しかし屈斜路湖の展望は、中島がやたらと横に広がって見え、展望のすばらしさは津別峠の方が勝っていると思った。

    
美幌峠からの写真

 再び弟子屈方面に引き返し、本日最後の目的地である和琴半島へ向かう。屈斜路湖の有名な観光地はこのほかに砂湯があるが、今回はスキップしている。和琴半島は一周約2.5kmの
 自然探勝路があり、ガイドブックに従って左周り(時計回り)に歩く。散策路と湖の間には樹木が多く、屈斜路湖を見るにはあまり良い散策路とは言えない。ここは和琴半島の森林景観を
 楽しむ散策路のようである。

    
和琴半島自然探勝路の写真

 和琴半島から約2時間の行程で釧路市街地に向かう。今夜はラスティングホテルというJR釧路駅から徒歩5分以内のところである。しかし釧路駅の北側なので、駅のそばの繁華街とは
 言えず寂しいところであった。 夕食を食べに釧路駅の南側まで足を伸ばしたが、結局ホテルのレストランで夕食をとった。




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