第5日目 10月10日(水)
釧路市内 → 塘路(サルボ展望台、サルルン展望台)→ 茅沼(シラルトロ湖、蝶の森)→ 達古武湖 → 細岡展望台 → 温根内ビジターセンター(散策路)
→ 丹頂鶴自然公園 → 釧路空港 → 羽田空港
この日は釧路湿原散策デーである。2003年に来たところもあるが、なるべく重複しないように、今回はコッタロ展望台と釧路市湿原展望台はスキップした。
ホテルで朝6時半から朝食が食べられたので、7時過ぎには出発できた。平日なので釧路市民の通勤渋滞もあったが、国道391号線に出たら後は快適なドライブであった。
北海道では「動物飛び出し注意」の道路標識があちらこちらにあるが、この日もエゾシカが自動車にはねられて路肩に横たわっていた。
塘路湖を過ぎて、小さな駐車場に自動車を停め、サルボ展望台とサルルン展望台へと向かう。徒歩1時間で両方の展望台に行く事ができるので割と手軽であるが、木道の階段は一部朽ち
果てていて注意が必要である。サルボ展望台からの塘路湖や釧路湿原の眺めは良かった。ただ気になったのは「サルボ展望台は日出染業株式会社の私有地にあり御厚意で使用させてもらって
いる」という主旨の表示があったが、釧路湿原は最後の国立公園であるが、国立公園に制定される前に日出染業株式会社が土地を購入した、という事なのだろうか。
本来は国が管理して木道の修繕を行うべきのように思うが。 サルルン展望台も同様の風景であるが、JR釧網本線を通る列車の眺めはこちらの方が勝っているように思う。それにしても
JR釧網本線は釧路湿原の中を走っている事が良く理解できる光景であった。
サルボ展望台・サルルン展望台の写真
次は、シラルトロ湖へ向かう。湖畔には「憩い家かや沼」という宿泊所が1軒あり、大きなキャンプ場もあった。きっと夏には賑わうのだろうが、この日は10月の平日のせいかほとんど
人がいなかった。蝶の森という散策路があり歩いて見たが、シラルトロ湖を展望できる良いところは無かった。
塘路湖方面に引き返す途中にJR茅沼駅があり、35年前の冬にこの駅で降りた事がある。当時は駅員もおり、駅長が丹頂鶴の餌付けをやっていた事で有名な駅であるが、無人駅になっても
丹頂鶴の餌付けは地元の人が引き継いでいるとの事であった。
シラルトロ湖、塘路湖付近の写真
塘路湖にもどり、塘路湖エコミュージアムセンターに行ったが、あいにく水曜日は定休日であった。塘路湖湖畔と有人のJR塘路駅を見た後、達古武湖(たっこぶこ)に向かう。
ここはきちんと区画された立派なオートキャンプ場があり、ここも夏期は賑わうと思われた。ただし10月の平日にもかかわらずコテージを利用している人もいた。
キャンプ場から東屋までの散策路を歩いたが、その後の夢が丘展望台への道は修繕中という事で閉鎖されていた。
達古武湖付近の写真
次の目的地は細岡展望台である。ここはJR釧路湿原駅からも歩いて来る事ができるので有名な展望台のためか、多くの人が来ていた。さすがにこの展望台からの眺めはすばらしい。
細岡展望台付近の写真
今までは釧路湿原の東側であったが、次の目的地は西側の温根内ビジターセンターである。ここの散策路は、ガイドブックによれば「釧路湿原の中を歩いて楽しめる唯一のコース」と
なっていた。確かに他の場所は展望台での散策路で、湿原の中に足を踏み入れているわけではない。ここの散策路は小回りコース(500m)、中周りコース(2km)、大回りコース(3.1km)と
3つあるが、当然大回りコースを歩く。ただ、整備された木道を歩くのがメインなので、あまり湿原の中に足を踏み入れた感じはしなかった。このコースの最後の部分は鶴居軌道敷跡という
ところを通ったが、ここはむかし鶴居村を開拓する際に使った鉄道の跡である。ただし現在の鉄道よりも幅が迫い独自のものであったため、役目が終わったら撤去されたようである。
温根内ビジターセンター付近の写真
少しだけ時間があったので、釧路空港のすぐ近くの釧路市丹頂鶴自然公園へ立ち寄った。ここは1年じゅう丹頂鶴を見ることができる所で、全部で20羽ほどの丹頂鶴が飼育されている。
檻はあったが屋根が無かったので逃げて行かないのか気になったが大丈夫のようである。檻にカメラ撮影用の穴があったのに最初は気がつかなかったが、なかなか良く考えていると感心
してしまった。
釧路市丹頂鶴公園の写真
釧路市丹頂鶴自然公園を出発し、16時過ぎにはトヨタレンタカー釧路空港営業所に無事到着した。釧路空港付近にガソリンスタンドがなくガソリン満タン返却はできなかったが、
営業所内に自前のガソリンスタンドがあり精算できたのは便利であった。 4日間の走行距離は887kmであった。
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