第3日目  10月8日(月)
 中標津町市街地 → 尾岱沼、白鳥台 → 風蓮湖(走古丹、道の駅スワン44)→ 霧多布岬 → 厚岸(愛冠岬)→ 開陽台 → 裏摩周展望台 → 川湯温泉(泊)




 今日は長距離ドライブの予定なので、ホテルで朝食をとった後7時半には出発した。本当は地球が丸く見える開陽台展望台が近いので先に寄って行きたいところだが9時にならないと入れない
 ので後回しにした。 中標津から根室標津まで進み、国道244号線との交差点を右折し尾岱沼方面へ向かう。この日も天気が良く、国後島など北方四島がはっきり見る事ができた。
 途中野付半島のトドワラ方面への分岐点があり行ってみたい衝動に駆られたが、今日は予定しているところが多いのでスキップする事にした。尾岱沼の小さな市街地を過ぎ、道の駅がある
 白鳥台で休憩することにした。冬の尾岱沼周辺には多くの白鳥が飛来するが、特に名のとおりここは冬に白鳥が多いところである。 

    
白鳥台付近の写真

 次の目的地の風蓮湖(ふうれんこ)は、根室市と別海町にまたがる湖であり、野付風蓮道立自然公園に含まれている。まず、別海町側の走古丹(はしりこたん)側から風蓮湖を見ることにした。
 国道244号線から分岐して約10分ほど走行すると、走古丹の駐車場に着いた。 この日は漁業関係者しかいなかったが、比較的きれいな公衆用トイレが駐車場付近に設置されているので、
 地元以外の観光客もたまに来るのであろうか。次に根室湾との境界部分が見えるところに行こうとしたが、途中で舗装が切れて砂利道になり、さらにその先は砂浜のような道が続いていたので
 あきらめて引き返す事にした。

    
風蓮湖(走古丹側)の写真

 風蓮湖を根室市側から見るため、来た道を引き返し再び国道244号線にもどり、しばらく走行すると厚床(あっとこ)の交差点にぶつかり左折して国道44号線を根室市に向かって走る。
 しばらくすると道の駅スワン44という休憩所に着き、ここからも風蓮湖を見ることができる。このあたりは春国岱(しゅんくにたい)と呼ばれ砂州になっており、砂丘に自生するアカエゾマツ林
 で覆われている。この道の駅から散策路があるが、最近熊が目撃されたためか、通行禁止となっていた。 今年の北海道は札幌市をはじめあちらこちらで熊の目撃が報告されているのだが、
 冬眠前の熊が食料を求めて人家に出没するようで、注意が必要である。 この道の駅からさらに根室市方向に向かうと温根沼という湖があり、学生時代の冬に行って印象が深かったところが
 あるが、今回は割愛した。

 道の駅スワン44から来た道を引き返し、再び厚床方面に向かうが、厚床では今度は直進して釧路方向に向かう。 しばらく道なりで走行した後、左折して霧多布岬方向をめざす。
 霧多布岬は太平洋の荒波に突き出ており、絶壁や海岸線等がきれいなところで、この日は天気が良かったので展望台からの眺めは最高であった。

    
風蓮湖(春国岱側)と霧多布岬の写真

 霧多布岬から太平洋沿いの道道123号線を通って厚岸(あっけし)方向に向かう。途中の琵琶瀬(びわせ)展望台は大平洋の荒々しい景観と広大な霧多布湿原の中を琵琶瀬川が蛇行する
 大パノラマの両方を見ることができる絶好の展望所である。厚岸に向かう途中、火散布沼や藻散布沼などがあったが、道道沿いに適当な駐車場が無かったためスキップした。
 厚岸町の名所の1つの愛冠(アイカップ)岬は、厚岸湾に突き出ており78.7mの断崖状上にあるので、雄大な眺めであった。しかも愛冠岬に行く散策路にはエゾシカもいてのどかであった。
 しかし大昔に来た時の記憶では厚岸大橋と厚岸湖が見えたと記憶しており、風景が多少違っていたので近くの博物館に行って訊いて見た。博物館の職員の人の説明では、私が大昔に行った
 ところは愛冠岬ではなくバラサン岬では、との説明であった。バラサン岬は自動車では行けないので、残念ながら今回は昔の記憶の確認ができなかった。

    
琵琶瀬展望台と愛冠岬の写真

 次の目的地は、今朝行けなかった中標津町の開陽台である。厚岸からここまではかなりの距離があったが、道路がすいていたので、1時間半程度しかかからず15時半頃に到着する事ができた。
 開陽台は「330度のパノラマでま〜るい地球」がキャッチフレーズであるが、眼下の草原の地平線が文字どおり丸く見え、森林や丘陵や牧草地などがエンドレスに広がり、すばらしい
 眺めであった。こういうところは夜に来て星を観測すればきれいに見えるであろう。

    
開陽台の写真

 今日最後の目的地は、清里町にある、裏摩周展望台で、ここから約40分の距離にある。摩周湖は弟子屈町側から見る第一展望台と第三展望台がメインであるが、裏摩周展望台は標高が低い事も
 あって比較的霧が少なく隠れた穴場になっている。実は35年ほど前に一度ここに来た事がある。当時は砂利道で狭い道であったが、今はすべて舗装されていて、駐車場の近くには軽食もできる
 お店もあり、すっかり立派になっていた。当時は湖岸に降りる事ができたが、今は立ち入り禁止となっていた。

    
裏摩周展望台の写真

 裏摩周展望台を出発して、今夜の宿泊地である川湯温泉の川湯観光ホテルに向かい、18時頃に到着した。川湯温泉は私の中学校の修学旅行で泊まったところで、あのころは温泉街に活気が
 あったように記憶しているが、今日は18時30分頃は大半のお店も閉まって活気が無かった。ただし今日は休日前ではなく明日は平日、というためかもしれないが。
 今日は、本当に長距離ドライブの1日であった。



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