1日目 9月6日(火)
 自宅-小田原-沼津-静岡-浜松-新居町(新居関跡めぐり)-豊橋-米原-彦根(彦根城散策)-米原-岐阜-美濃太田 (泊)





 (1日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
    青色が実際に移動した軌跡。)


 自宅を朝早く出て、玉川学園前 5:17 発の下り始発電車に乗り、何回か乗り換えて小田原に 6:19 に到着する。
 ここからJR東海道本線の下り電車を、沼津、静岡、浜松で乗り継ぎ、浜松から4つ目の新居町駅へと向かい、10:01 に同駅に到着する。
 新居関跡は新居町駅から徒歩10分くらいのところにあり、箱根の関所とともに東海道の重要な関所であった。この関所は江戸時代中期に
 自然災害で二度の移転を強いられ、現在に残る「面番所」という建物は安政5年(1858年)頃までに再建されたもので、当時の建物が現存する
 全国唯一の関所跡となっている。  また、併設の関所史料館では関所ゆかりの資料や街道・交通史関係資料などを常設展示している。

   新居関所とその周辺の写真

 関所のある付近は新居宿という宿場町で、東海道沿いには20数件の旅籠(はたご:現在の旅館)が軒を連ねていたが、その中の「紀伊国屋」
 という旅籠は紀州(和歌山)藩の御用宿で、昭和戦後に廃業するまで約250年、旅館業を営んでいたところである。現在は「紀伊国屋資料館」
 として公開されており、建物自体は明治初めの再建であるが随所に江戸期の建築様式を色濃く残し、当時の風情を体感できる施設となっている。
 資料館には当時の食事のサンプルや使用されていた角まくら等の展示があり興味深かった。
 資料館の人の勧めで、近くの「小松楼まちづくり交流館」へ立ち寄る。新居では大正時代以降、関所の南側に歓楽街が広がり多くの芸者が
 いたと言われているが、小松楼は大正から昭和20年代頃まで芸者置屋及び小料理屋を営んでいたところである。建物内には、当時の芸妓の
 日常生活を彷彿とさせるような姿見や化粧道具、太鼓など踊りの道具類、当時の写真なども展示されていた。




   (新居関所とその周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 新居関跡付近の散策を楽しんだ後JR新居町駅に戻り、東海道本線の下り電車に乗り米原方面へと向かう。豊橋で新快速電車に乗り換え、米原
 まで行き、米原からはJR西日本管轄に変わり1つ目の彦根で、彦根城へ行くために下車する。
 国宝彦根城は、 現存天守12城の1つで、江戸時代またはそれ以前に建設され現代まで保存されている天守を有している城である。
 ちなみに、残りの11城は、松本城、犬山城、姫路城、松江城の4つの国宝と、弘前城、丸岡城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、
 高知城、の7つの重要文化財の城が該当している。現時点(2016年9月)で、丸岡城、備中松山城、宇和島城、には行っていないので、
 機会を作って行く予定である。

 彦根城は、井伊直継(なおつぐ)・直孝(なおたか)によって建設され、元和8年(1622年)に完成した。国宝である天守は3階建て3重の
 屋根で構成されており、3階の展望スペースまでは非常に急な階段を何階も上る必要があったが、ここから彦根市街地や琵琶湖など東西南北で
 異なる眺望を楽しむ事ができた。なお彦根城は良く時代劇の撮影に使われる、との事であった。
 城の北東に玄宮園(げんきゅうえん)という旧大名庭園がある。この庭園は彦根城天守閣を背景に、彦根藩の賓客をもてなすための
 鳳翔台(ほうしょうだい)という名の客殿や、臨池閣(りんちかく)という名の建物があり、非常に趣のある庭園であった。
 玄宮園を出て彦根城周囲と彦根市内を散策する。 埋木舎(うもれぎのや)という旧彦根藩主井伊家の屋敷跡は公開されているが、今回は
 外観だけ見て、次は夢京橋キャッスルロードの方へと向かう。途中彦根城の堀の周りを巡る屋形船が客を待っていたが、まだ時間が早いためか
 乗客はいなかった。
 夢京橋キャッスルロードは彦根城の堀にかかる京橋からから始まる、白壁と黒格子の町屋風に統一された商店街で、街並みは江戸時代の城下町を
 イメージして作られている。和菓子屋、洋菓子屋、地元ならではの商品を扱う店が軒を並べ、途中に宗安寺(そうあんじ)という大きな浄土宗の
 お寺もあり、散策するには楽しいところであった。

   彦根城と彦根市内の写真

 彦根駅に戻り、今夜の宿泊地の美濃太田へと向かう。彦根駅は近江鉄道も乗り入れている駅であるが、近江鉄道の車両には「毎年健康診断に行こう」
 とか、フジテックという会社の宣伝があったり、面白いラッピングが施されていた。
 彦根-米原-岐阜と向かい、岐阜で高山本線の列車に乗り換え、今夜の宿泊地の美濃太田には 18:51 の到着であった。




   (彦根城と彦根市内の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)




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