◆第1日目(6月13日)

  第1日目は出張先の金沢に列車で移動するだけで、その後は業務+出張先の
  方々との懇親会に参加した。 

  自宅を朝6時15分に家を出て、小田急で新宿まで行き、埼京線で大宮に
  向かう。 ここは典型的な通勤路線であり、特筆すべきことはない。
  大宮に7時40分頃に到着し、これから乗車する8時14分発の上越新幹線
  「とき307号」まで時間があったので、待合室に入る。
  私は、20年ほど前、上越/東北新幹線がまだ上野/東京まで延びていない頃、
  この駅から越後湯沢までスキーに行くために乗った事があるが、上越新幹線に
  乗るのはそれ以来である。大宮駅に関しては、小学校6年の時、従兄弟とその
  お祖父さんの3人で札幌から富士山登山の旅行をした時、帰りに大宮に1泊し
  たが、埼玉県の県庁所在地の浦和駅がみすぼらしいのに比べ、大宮駅がやたら
  と大きかった印象がある。 今でも大宮駅は埼玉県で一番大きな駅だと思う。
  大宮市と浦和市が合併し、さいたま市となった今は、政治行政の中心が浦和で
  交通の中心が大宮、と棲み分けできたのでは? と考えた。

  大宮駅から上越新幹線に乗ること約1時間弱、途中の本庄近くに新駅を作るよ
  うで、途中までできていた駅を超高速で通過して、群馬県に入り高崎へ着く。
  さらに新潟県に入り長い関越トンネルを通り、越後湯沢駅に到着した。
  越後湯沢駅は冬期のスキー客で賑わい、シーズン中は更に1.8km先の「ガーラ
  湯沢」駅まで延長運転される。この「ガーラ湯沢」駅は、新幹線を降りるとそ
  こはスキー場、ということでJR直営となっているようだが、採算がとれてい
  るのだろうか?

  初夏なので、越後湯沢の新幹線ホームに降りた人は、ほぼ全員在来線ホームに
  足を急ぐ。そこに金沢行きの特急「はくたか4号」が待っていた。接続時間は
  12分で、その間に飲み物やお弁当を求め、売店に人が集まって来た。私は
  自宅で早い朝食を食べて来たので、お弁当を買う予定はなかったが、「魚沼産
  コシヒカリが使用」、との宣伝文句につられて昼食用に「かにずし」を買って
  しまった。

  
はくたか4号は越後湯沢を出発すると、次の六日町まではJR上越線であるが
  ここから日本海側の犀潟駅までの59.9kmは、第3セクターの北越急行のほくほ
  く線となる。時刻表を見ると、六日町駅発の電車は各駅が19本、特急はくたか
  号が12本(六日市駅を通過するもの、臨時列車2本を含む)と堂々たるもので
  あり、このあたりの地域ではJRの幹線級並みといっても過言でない。きっと
  ほくほく線という名称は、北越急行が列車が沢山走って「ほくほく」なので
  あろう。
  このほくほく線は、単線だが電化されており、ほとんどがトンネルであり、車
  窓を楽しむには全く不向きである。単線なので、上り/下りの列車のすれ違い
  場所が必要であるが、これが最初からトンネル内に設置されている。本来は駅
  をすれ違い場所にすればトンネル建設費も安くなると思うのだが、この線はそれ
  だけ人家が少なく山の中を走っている為なのだろうか。また駅自体も、途中の
  十日町駅(この駅はJR飯山線と接続している)以外は、電車1〜2両分のホーム
  しかないので、物理的にも8両以上ある特急はくたかは停車することはできない。

  ほくほく線から北陸本線に入ると、ところどころ日本海が見えて、車窓が一変
  する。糸魚川を過ぎると、親不知海岸付近を通るが、ほとんど崖っぷちの狭い
  スペースを鉄道(JR北陸本線)と国道8号線と高速道路(北陸自動車道)の
  3つが並行して走っており、最後にできた北陸自動車道は、海の中に支柱が
  立っている。トンネルがあるのはこの付近だけで、ここを過ぎると、のどかな
  田園風景が続く。 電車は、富山、高岡を経て12時10分の定刻に金沢駅に
  到着した。

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