旅行記５日目



　本日（５日目）からは基本的に「乗り鉄」で、観光は予定せず、鉄道に乗る事がメインとなる。
　このホテルの朝食バイキングは 6:00 からなので、南稚内駅 7:14 のスーパー宗谷２号に余裕で間に合った。
　何しろ稚内からの特急列車は１日３本（ただしこの時期は１本が運休なので２本）しかないので、乗り遅れると
　予定が狂うので大変である。

　南稚内から旭川までの約３時間半の行程は、一昨日の夜に通ったのと同じ路線であるが、当然夜だったので
　車窓からは何も見えなかったが、今回はゆっくりと車窓を楽しむ事ができた。サロベツ原野の中にある兜沼
　や雄大な天塩川の眺めを楽しんだが、旭川までの沿線はさすがに単調な風景が多かった。

　旭川からは、オホーツク３号に乗り換え網走へと向かう。　途中の上川駅までに車内の客室乗務員に遠軽駅の
　かにめしの予約を申し込んだ。
　旭川から上川までは比較的に平坦な路線であるが、上川を過ぎると急に寂しい光景に変わってしまう。上川の
　次の駅の上白滝駅まで 37.4 km もあるが、昔はこの間に天幕、中越、上越、奥白滝という４つの駅が存在して
　いたが今は廃止された。（一部は信号所として残っている）　この上白滝駅もほとんどの普通列車が通過して
　停車するのは上下各１本だけという秘境駅となっている。

　遠軽駅から進行方向が逆になる。予約した遠軽駅のかにめしを入手したのでそれを食べながら車窓を眺めて
　いるとまもなく温根湯温泉の最寄り駅である留辺蘂（るべしべ）に到着した。そこから約１５分で北見駅に
　到着し、乗客の多くがここで下車したので、車内は急に寂しくなった。　列車は、美幌、女満別と停車し終着
　駅である網走へと向かう。途中網走湖を眺めながら女満別から約１５分で網走駅に到着した。

　　　稚内から網走までの写真

　網走駅では１時間６分の待ち合わせで釧網本線の釧路行きの普通列車へと乗り換える。中途半端な待ち合わせ
　時間だったので、網走観光は諦め、駅の待合室でテレビを見ていた。

　釧網本線の普通列車は２両編成であったが、後ろの車両は知床斜里駅で切り離しになるので、釧路まで行くのは
　１両のみであったが、地元の高校生の帰宅時間帯であるためか、列車はそれなりに混んでいた。
　網走－知床斜里間は、オホーツク海や、藻琴湖（もこと）、濤沸湖（とうふつこ）などの車窓がすてきな
　ところである。

　知床斜里駅で２５分の停車。しかし、知床斜里駅を過ぎる頃からはすっかり暗くなり、車窓は楽しめなくなって
　しまう。釧路まで停車時間の長い清里町駅や摩周駅に降り、駅の写真を撮る。摩周駅は昔は弟子屈（てしかが）
　駅と呼ばれ、摩周湖や摩周温泉への玄関口であるが、この時間（18:45）にはタクシーも停まっておらず、駅も
　営業時間外という事で駅員もおらず、そんな中で２人連れの観光客らしき人が下車したが、きっと心細い気が
　したと思う。

　摩周駅から約１時間２０分で 20:07 に釧路駅に到着した。　釧路はこの日は「どんぱく」というお祭りをやって
　いるためか、賑やかであった。　私もさっそくホテルにチャックイン後、幣舞橋（ぬさまいばし）まで往復した。

　　　網走から釧路までの写真

　今日は、南稚内から釧路まで 663.5 km を乗車したわけだが、特急列車２本を利用できたためにこれだけの移動
　ができたと思う。（青春１８キップのような普通列車用のキップでは難しい。）


　　　旅行記６日目

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